高齢者虐待に関する相談窓口は 地域包括支援センター です。
自分の人生を自分で決め、周囲からその意思を尊重されながら暮らすことは、誰もが望むことではないでしょうか。
それは高齢者も同じです。しかし体が動かなかったり、認知症などで自分の意思を適切に伝えにくかったりするなど、
自分の力だけでは暮らしにくくなっている高齢者の中には、日常的に虐待を受けている人もいます。
高齢者虐待は、当事者に自覚がないため自らが被害を訴えない、外部から見えにくいなど、周囲の人には虐待の
事実が分かりにくいという特徴があります。そのことから、高齢者虐待防止法において、虐待を受けたと思われる
高齢者を発見した人は速やかに市に通報すること、通報を受けた市は通報者を特定させないことなどが義務付け
られています。
高齢者の態度や生活状況の変化などから、小さな虐待の芽を発見した時は、すぐに地域包括支援センターに
知らせてください。
高齢者が安全に主体的に生きられることを目指し、市は高齢者とその家族を支援していきます。虐待の発見、防止
には、地域の取り組みも必要です。見守りや声掛けなど、まずはできることから始めてみませんか。
身体的虐待 | 高齢者の身体に外傷が生じ、又は生じるおそれのある暴力を加えること 【例】 殴る・蹴る・つねる・無理やり食事を口にいれる |
介護・世話の放棄放任 | 高齢者を衰弱させるような著しい減食、長時間の放置、養護者以外の虐待行為の放置など、養護を著しく怠ること 【例】食事や水分を十分に与えない、入浴させない、おむつ交換をしない |
心理的虐待 | 高齢者に対する著しい暴言又は拒絶的な対応、高齢者に著しい心理的外傷を与える言動を行うこと 【例】怒鳴る、ののしる、悪口を言う、意図的に無視する |
性的虐待 | 高齢者にわいせつな行為をすること又は高齢者をしてわいせつな行為をさせること 【例】懲罰的に下半身を裸にして放置する、わいせつ行為 |
経済的虐待 | 養護者又は高齢者の親族が高齢者の財産を不当に処分すること、高齢者から不当に財産上の利益を得ること 【例】生活に必要な金銭を渡さない、年金や預貯金を勝手に使用する |
あなたの気づきが高齢者やその家族を救うきっかけになります。
・暴力を受けている、怒鳴られる、年金を取られるなどと訴えている |
高齢者虐待を受けている高齢者や家族のちょっとした変化やサインに気づいた時は、早めに相談をしましょう。
相談は無料で、秘密は守られます。安心してご相談ください。
高齢者虐待を未然に防止するためには、地域住民一人ひとりが関心を高めて理解を深める必要があります。
地域での声かけやさりげない見守り、介護負担の大きい認知症への理解など、身近にできることから高齢者虐待防止に
ご協力ください。
~認知症に関すること~
これまで、紹介した家族などによる高齢者虐待だけでなく、養介護施設従事者等による高齢者虐待に関しても、
相談窓口は地域包括支援センターです。
通報者の秘密は守られます。
養介護施設従事者とは
老人福祉施設、介護保険施設等の入所施設や居宅サービスなどに従事する職員全てをいいます。
入 所 施 設 ・・・ 養護老人ホーム、介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)、介護老人保健施設など
居宅サービス・・・訪問介護(ヘルパー)、通所介護(デイサービス)など