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水道水の水質検査

印刷用ページを表示する 掲載日:2023年4月1日更新

水質管理の目的

 水はわたしたちが生きていく上で、なくてはならないものです。水道局では、安全・低廉・豊富な水の供給のために、水源、浄水処理過程および配水系統などの水質検査を実施し、原水の水質に応じた施設や処理方式の改善を行っています。

水質管理の内容

(1)毎日検査(水質基準)
(2)毎月検査(水質基準)
(3)年検査(水質基準)
(4)臨時検査
(5)水質管理目標設定項目
(6)錦川水系水質検査

その他、表流水と原水を魚類による毒性検査で24時間監視を行っています。
水道水で疑問な点や異常などがありましたら、水道局浄水課へ連絡してください。

水道水の検査項目

水道局では、安全で良質な水を供給するため、水質基準、水質管理目標設定項目について検査を行っています。

(1)水質基準(51項目)
 水道法第4条で定められ、これに適合しないと給水することはできません。
 人の健康保護の観点または生活上の支障を生ずるおそれの観点から必要な項目はすべて水質基準となります。
(2)水質管理目標設定項目(27項目内農薬は115種類)
 水質基準とするに至らないが、水道水中の検出の可能性があるなど、水質管理上考慮すべき物質について関係者の注意を喚起すべきものを水質管理目標設定項目と位置づけます。

(3)その他
・クリプトスポリジウム、ジアルジア
・嫌気性芽胞菌
・水温
・電気伝導率
・アルカリ度
・アンモニア態窒素

水道水の臭いについて

(1)塩素臭・カルキ臭
 水道水は塩素による消毒が義務付けられていて、水道局では「次亜塩素酸ナトリウム」を用いて水道水を消毒しています。次亜塩素酸ナトリウムは特異な臭い(塩素臭)があり、酸化作用・漂白作用・殺菌作用があります。身近なものでは、市販の漂白剤やプールの臭いとして体験したこともあるでしょう。
 水中のアンモニア態窒素と塩素が反応してできるクロラミンも臭いの原因になります。これらの臭いをまとめて塩素臭・カルキ臭と言います。塩素臭・カルキ臭は、水道水が塩素で消毒されているという安全のしるしとなり、人体には影響ありません。

水道水の塩素臭・カルキ臭対策
冷やす 冷たくすることで、臭いを抑えます。
煮沸する 煮沸することで残留塩素を飛ばし、臭いを減らします。蓋を閉めた容器での煮沸だと残留塩素が逃げません。煮沸によって塩素の消毒効果が無くなるので、雑菌等が繁殖しやすくなります。早めにお飲みください。

ビタミンCを添加
(アスコルビン酸)

レモン汁等、ビタミンCを含むものを加えることで残留塩素を中和し、臭いを減らします。中和によって塩素の消毒効果が無くなるので、雑菌等が繁殖しやすくなります。早めにお飲みください。

(2)カビ臭
 水道水の水源として、河川表流水・河川伏流水・地下水(浅井戸・深井戸)を使用しています。水源の水には臭いが含まれている場合があります。その中の1つに、主に藍藻類が産生するカビ臭(ジェオスミン、2-メチルイソボルネオール)があります。
 藍藻類は湖沼ダムで繁殖する藻類で、主に水温の高い夏期に増殖します。これらのカビ臭は、文字どおりカビのような、また地面の上に雨が降った後のドロ臭いような臭いを持っています。
 水道局では水道水のカビ臭対策として粉末活性炭処理を行っています。カビ臭除去に努めていますが、水源中のカビ臭濃度によっては除去しきれず、水道水からカビ臭を感じることもありますが、人体には影響ありません。

鉛管について

(1)鉛の水質基準について
 鉛管は、比較的やわらかい金属で、加工・修繕が容易であることから、近年まで給水管としてよく使用されてきました。
 しかし、平成元年頃から鉛管からの鉛の溶出による健康への影響が問題視されはじめ、平成15年4月には厚生労働省が連続的な摂取をしても人の健康に影響を生じない水準として定めていた鉛の水質基準を当時の0.05mg/L以下から、より安全性を追求した0.01mg/L以下に強化しました。

(2)鉛管の取替えについて
 水道局では平成元年度から鉛管を使用しておらず、新しく給水管を布設するに際しては、塩化ビニール管やポリエチレン管などを使用していますが、現在布設されている鉛管については、配水管の耐震化工事による布設替えや下水道工事等により支障となる給水管の布設替え(工事の場所等により一部取替え)をしています。また、公道部の漏水修理工事のとき、鉛管の取替え(工事の場所等により一部取替え)も併せて行っています。
 家屋の建替えや改修を行う際には、鉛管の取替えを行うことをお勧めします。なお、給水管はお客さまの財産であり、給水管の取替え工事はお客さまのご負担で行っていただくことになります。
 取替え工事に関しては、岩国市水道局指定給水装置工事事業者へご相談ください。
 また、お客様のご負担を軽減するため、取替工事に要する費用の一部を補助する助成金もありますので、ご活用ください。
 助成金制度の概要に関しては、次の「鉛製給水管取替工事助成金制度の開始について」を参照してください。
(3)鉛管を使用されているご家庭での使用方法
 給水管に鉛管を使用されているご家庭では、水道水中に鉛が溶出することがありますが、通常の使用では水質基準以下であり、安心してご利用いただけます。ただし、長時間留守にしたときや朝一番の水については、鉛が溶出し基準値を超えることがありますので、念のためバケツ一杯程度を雑用水に使用するなど、飲用以外にお使いください。

お問い合わせ

・水質検査及び水道水の臭いに関すること・・・浄水課水質係 電話0827-44-0234
・鉛管に関すること・・・工務課給水係 電話0827-22-1198

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