車は大変便利な道具ですが、一歩間違えると「走る凶器」になりかねません。すべての運転者は車を安全に運転する義務を負っていることを忘れずに、常に安全運転を心がけるようにしましょう。
4.ライトは早めに点灯し、こまめにハイビームに切り替えましょう
車が歩行者の通行を妨げてはならないことは、交通マナーではなく道路交通法等で定められたルールです。車を運転する際は、歩行者が優先であることを忘れないようにしましょう。
信号のない横断歩道では、横断しようとする人がいないことが明らかな場合を除いて、車両は横断歩道の直前で停止することができるような速度で進行しなければなりません。
横断歩道の手前には、横断歩道の標識が設置されたり、道路にダイヤマークが表示されたりしています。これらの表示があれば、横断歩道がその先にあることを意識するようにしましょう。
車を運転しているとついついスピードを出してしまうことがあります。特に急いでいるときにはスピードを出しがちです。
しかし、スピードを出しすぎると、危険の発見が遅れやすくなる、車の制御が難しくなるなど、交通事故を起こしやすい状態になってしまいます。
また、スピードを出せば出すほど、交通事故を起こした際の衝撃も大きくなります。
スピードの出しすぎに気をつけ、雨や霧などの悪天候時や夜間、道幅の狭い道路・見通しの悪い道路など、走行時の状況に合わせた「安全に走行できる速度」で運転するようにしましょう。
・児童が通行している通学路
・高齢者がよく利用する病院などの近く
・住宅街などの生活道路
山口県は「スピードダウン県民運動」を推進し、速度の出しすぎによる交通死亡事故防止を呼び掛けています。
スピードダウン県民運動に参加しよう!(山口県警察)<外部リンク>
シートベルト・チャイルドシートを正しく着用することで、交通事故に遭った際の被害を大幅に軽減させることができます。また、シートベルトには正しい運転姿勢を保たせることにより疲労を軽減させるといった効果もあります。車に乗車する際は必ずシートベルトを着用するようにしましょう。
運転手は、助手席や後部座席の同乗者にもシートベルトを着用させる義務があります。
後部座席でシートベルトを着用せずに交通事故にあった場合、次のような危険性があります。
■車内で全身を強打する可能性があります
交通事故の衝撃で、あなたはすさまじい力で前席や天井、ドア等にたたきつけられることになります。仮に、時速60kmで進んでいる車が壁等に激突した場合、高さ14mのビルから落ちるのと同じ衝撃を受けます。
■車外に放り出される可能性があります
衝突の勢いが激しい場合、後席から車外に放り出されることがあります。車外に放り出されると、堅いアスファルトに体をぶつけたり、後続車両にひかれることで、最悪の場合は命を落としてしまいます。
■前席の人が被害を受ける可能性があります
衝突の勢いで後席の人が前方に投げ出されると、前席の人はシートとエアバッグで挟まれ、頭に大けがをすることなどにより、命を奪われることもあります。後席の人がきちんとシートベルトを着用することは、前席の人の命を守ることにもつながっています。
引用:警察庁ホームページ
https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/anzen/seatbelt.html<外部リンク>
出典:JAF(日本自動車連盟)
https://jaf.or.jp/common/safety-drive/protect-life/rearseat/infographic/nonwear<外部リンク>
6歳未満の子供を車に乗せる際には、必ずチャイルドシートを使用しましょう。6歳以上の子供でも体格等の理由で、適切にシートベルトを使用できない場合は、チャイルドシートを利用してください。
また、チャイルドシートは正しく使用しなければ、効果がありません。取扱説明書等をよく読んで、正しい使い方をするようにしましょう。
子供を守るチャイルドシート 出典:警察庁
https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/anzen/childseat.html<外部リンク>
はじめてのチャイルドシート クイックガイド 出典:JAF(日本自動車連盟)
https://jaf.or.jp/common/safety-drive/protect-life/child-seat<外部リンク>
出典:JAF(日本自動車連盟)
チャイルドシートの正しい使用で致死率が87.5%減少
6歳未満の幼児がチャイルドシートを正しく使うことで、幼児の致死率が87.5%も減少することが警察庁のホームページに掲載されています。
ところが、山口県警のホームページによると、県内のチャイルドシートの着用率は82.9%にとどまっており、20%近くの車でチャイルドシートが利用されていないことがわかります。(令和元年6月調査)
「ちょっとの距離だから」「安全運転をするから」と、チャイルドシートなしで運転したくなる場合もあるかもしれませんが、事故はどんなときでも誰にでも起こる可能性があります。
幼児を車に乗せる際には必ずチャイルドシートを使いましょう。
またご家族や友達など、周囲の人がチャイルドシートを使用していない場合は、ぜひチャイルドシートの利用を助言してください。
皆さんの一言が、幼い大切な命を救うことにつながるかもしれません。
出典:JAF(日本自動車連盟)
車のライトには、道路を明るく照らしてドライバーの視界を確保する役割だけでなく、歩行者や周囲の車に自身の存在を知らせる役割もあります。
夕方、あたりが暗くなってきたら早めにライトを点灯するようにし、自身の存在を周囲に知ってもらうことで、事故を未然に防ぎましょう。
ハイビームの正式名称は「走行用前照灯」といい、前方100メートルまで照らすことができます。
ロービームが照らせる範囲は前方40メートルまでですから、2倍以上遠くの距離を照らすことができ、前方の歩行者や障害物などをいち早く認識することが可能なります。
ただし、ハイビームは対向車や前方の車のドライバー、歩行者などの目をくらませてしまうことがあり、状況によってはかえって危険になる場合もあります。
暗い道で対向車や先行車がいない場合はハイビームを使用し、交通量の多い市街地を走る場合や対向車、先行者がいる場合は、ロービームに切り替えるなど、上手にハイビームを使うようにしましょう。
出典:JAF(日本自動車連盟)