認知症は、脳の病気等様々な原因で脳の細胞が死んでしまったり、働きが悪くなったために、認知機能(記憶、理解、判断力や状況の認識などの機能)が低下し、普段の日常生活に支障をきたす状態をいいます。
岩国市でも今後さらに認知症高齢者は増えると予測され、2015年には高齢者人口45,852人(高齢化率32.7%)のうち認知症高齢者7,107人(※)と予測されていたものが、2025年には、さらに増え、高齢者人口44,816人(高齢化率36.7%)のうち認知症高齢者8,963人(※)になると予測されています(※各年齢の有病率が上昇する場合の推計値)。
認知症になっても、早くに気づき適切な治療を行い、周りの人の気づかいや支えがあれば、症状を改善したり、進行を緩やかにすることができます。また早期診断、早期治療がとても大切です。
そこで、認知症を理解し、早期に相談するための取り組みなどご紹介します。
認知症ケアパスとは、認知症の人およびその家族が、症状の進行度や生活状況に合わせてどのような医療・介護サービスを受けられるか、具体的に確認できるよう作成したものです。
認知症の早期発見、相談、治療のためにぜひご活用ください。
「認知症について正しく理解し、認知症の人や家族を温かく見守り、支援する人」を一人でも多く増やすことにより、「認知症になっても安心して暮らせる地域」を、地域の方の手でつくっていくことを目指して、「認知症サポーター養成講座」をキャラバンメイトと呼ばれるボランティア講師と協働して実施しています。
認知症地域支援推進員(保健師)による「認知症相談会」を実施しています。事前予約が必要です。
お気軽にご相談ください。
認知症の方が、行方不明になったときに、地域の協力を得て早く発見・保護するための取り組みです。
認知症の高齢者等が外に出て自宅に戻れなくなったり、行方不明になる可能性のある方の情報を事前に登録し、行方不明になった場合に家族等の依頼により、身体的特徴や服装などの情報を協力事業者に配信して、情報提供をお願いするものです。
認知症カフェは、認知症の人やその家族が気軽に集い、地域の人や専門家と相互に情報を交換・共有し、相互理解を深める場です。多くの人が利用し、交流することで、介護負担の軽減、認知症の行動・心理症状の悪化防止等につながることを目指します。
介護している方々がお互いに思いや悩みを話し合うことでリフレッシュしたり、介護に関する勉強等の活動をしています。