子宮頸がんは、子宮の頸部という子宮の出口に近い部分にできるがんです。
がんになる原因はヒトパピローマウイルス(Hpv)の感染によると考えられています。このウイルスは、女性の多くが“一生に一度は感染する”といわれるウイルスです。感染しても、ほとんどの人ではウイルスが自然に消えますが、一部の人でがんになってしまうことがあります。
現在、感染した後にどのような人ががんになるのかわかっていないため、感染を防ぐことが、がんにならないための手段です。
また、子宮頸がんは、早期に発見し手術等の治療を受ければ、多くの場合、命を落とさずに治すことができる病気です。
子宮頸がんで苦しまないために、私たちができることは、Hpvワクチンの接種と子宮頚がん検診の受診の2つです。
現在、公費で受けられるHpvワクチンには、防ぐことができるHpvの種類(型)によって、サーバリックス(2価)、ガーダシル(4価)、シルガード9(9価)の3種類があります。
3種類いずれも1年以内に接種を終えることが望ましいです。
※1 1回目と2回目の接種は、通常5ヶ月以上あけます。5ヶ月未満である場合、3回目の接種が必要になります。
※2・3 2回目と3回目の接種がそれぞれ1回目の2か月後と6か月後にできない場合、
2回目は1回目から1か月以上 (※2)、3回目は2回目から3か月以上(※3)あけます。
※4・5 2回目と3回目の接種がそれぞれ1回目の1か月後と6か月後にできない場合、
2回目は1回目から1か月以上(※4)、3回目は1回目から5ヶ月以上、2回目から2か月半以上(※5)あけます。
岩国市に住民登録のある、小学校6年生から高校1年生に相当する年齢の女子(標準的な接種時期は中学1年生)
ただし、令和4年4月1日から令和7年3月31日までにHpvワクチンを1回以上接種した、平成9年4月2日から平成21年4月1日までに生まれた女子も、経過措置により令和8年3月31日まで接種できます。
無料
サーバリックス®およびガーダシル®は、子宮頸がんをおこしやすい種類(型)であるHpv16型と18型の感染を防ぐことができます。 そのことにより、子宮頸がんの原因の50~70%を防ぎます。 シルガード®9は、Hpv16型と18型に加え、ほかの5種類のHpvの感染も防ぐため、子宮頸がんの原因の80~90%を防ぎます。
詳しくは厚生労働省Q&A(問2-9)<外部リンク>をご確認ください。
※1 重いアレルギー症状:呼吸困難やじんましん等(アナフィラキシー)、神経系の症状:手足の力が入りにくい(ギラン・ バレー症候群)、頭痛・嘔吐・意識低下(急性散在性脳脊髄炎(Adem))等
因果関係があるかどうかわからないものや、接種後短期間で回復した症状をふくめて、 Hpvワクチン接種後に生じた症状として報告があったのは、 接種1万人あたり、サーバリックス®またはガーダシル®では約9人、シルガード®9では約3人です。 このうち、報告した医師や企業が重篤と判断した人は、 接種1万人あたり、サーバリックス®またはガーダシル®では約5人、シルガード®9では約2人です。
厚生労働省 小学6年~高校1年相当女の子と保護者の方への大切なお知らせ詳細版2023年3月改訂版 抜粋
詳しくは厚生労働省Q&A(問2-14)<外部リンク>をご確認ください。
●ワクチンの接種を受けた後に、広い範囲に広がる痛みや、手足の動かしにくさ、不随意運動(動かそうと思っていないのに体の一部が勝手に動いてしまうこと)などを中心とする多様な症状が起きたことが報告されています。
●この症状は専門家によれば「機能性身体症状」(何らかの身体症状はあるものの、画像検査や血液検査を受けた結果、その身体症状に合致する異常所見が見つからない状態)であると考えられています。
●症状としては、(1)知覚に関する症状(頭や腰、関節等の痛み、感覚が鈍い、しびれる、光に対する過敏など)、(2)運動に関する症状(脱力、歩行 困難、不随意運動など)、(3)自律神経等に関する症状(倦怠感、めまい、睡眠障害、月経異常など)、(4)認知機能に関する症状(記憶障害、 学習意欲の低下、計算障害、集中力の低下など)などいろいろな症状が報告されています。
●「Hpvワクチン接種後の局所の疼痛や不安等が機能性身体症状をおこすきっかけとなったことは否定できないが、接種後1か月以上経過してから発症している人は、接種との因果関係を疑う根拠に乏しい」と専門家によって評価されています。
●また、同年代のHpvワクチン接種歴のない方においても、Hpvワクチン接種後に報告されている症状と同様の「多様な症状」を有する方が一定数存在することが明らかとなっています。
●このような「多様な症状」の報告を受け、様々な調査研究が行われていますが、「ワクチン接種との因果関係がある」という証明はされていません。
●ワクチンの接種を受けた後や、けがの後などに原因不明の痛みが続いたことがある方は、これらの状態が起きる可能性が高いと考えられているため、接種については医師とよく相談してください。
ワクチン接種の有効性および安全性等について、次のリーフレット等を読み、十分ご理解の上接種を検討してください。
Hpvワクチン接種の対象年齢のお子様及びその保護者向けリーフレット(詳細版) (PDFファイル)
岩国市が契約している山口県内または大竹市(一部)の医療機関で予防接種ができます。
子宮頸がんワクチンが接種できる医療機関一覧 (PDFファイル)
※「こどもの予防接種ができる医療機関について」の一覧に載っていない医療機関で接種する場合、岩国市保健センターにご連絡ください。
また、山口県外の医療機関で接種する場合、予防接種依頼書の発行が必要になるため、事前に岩国市保健センターに申し出てください。
17時以降や土曜日の接種が可能な医療機関については下記の山口県ホームページをご覧ください。
山口県「子宮頸がん予防ワクチン(Hpvワクチン)の接種について」<外部リンク>
1. 医療機関で予約を取ります。(希望するワクチンの取り扱いがあるか確認します。)
2. 当日は原則保護者が同伴(※1、2参照)する。
※1 13歳以上16歳未満で、予診票の表と裏面に保護者の署名があれば、同伴なしでも接種が可能です。
(保護者とは、親権を行う者または後見人をいう。)
※2 16歳以上の方は、保護者の署名・同伴は不要です。
≪持っていく物≫
・接種を受ける人の住所・氏名・生年月日が確認できるもの
例・・・マイナンバーカード、健康保険の資格確認書、こどもの福祉医療費受給者証、生活保護の受給者証兼医療依頼証
・母子健康手帳
・予診票
※予診票は医療機関においてありますが、必要な場合には、下記の予診票を印刷し使用するか、
岩国市保健センターでお渡します。
〇予診票(子宮頸がん予防ワクチン) (PDFファイル)(463KB)
3. 疑問や不安があるときは、接種医師にご相談ください。
Hpvワクチン接種後に生じた症状については、より身近な地域において患者さんに適切な診療を提供するため、各都道府県において協力医療機関が選定されています。ワクチン接種後に気になる症状が出たときは、まず接種を受けた医師やかかりつけ医など、地域の医療機関を受診してください。その後、必要に応じて協力医療機関の受診について相談してください。
全国の診療医療機関は厚生労働省HP<外部リンク>をご確認ください。
診療機関名 | 診療科名 | 連絡先 |
---|---|---|
山口大学医学部付属病院 | 整形外科、脳神経内科 |
患者支援センター |
ペインセンター |
詳しくは岩国市HPをご確認ください。
予防接種健康被害救済制度について(厚生労働省ホームページ)<外部リンク>
・Hpvワクチン接種の対象年齢のお子様及びその保護者向けリーフレット(概要版) (PDFファイル)
・9価Hpvワクチン接種のお知らせリーフレット(定期接種版) (PDFファイル)
・ヒトパピローマウイルス感染症~子宮頸がん(子宮けいがん)とHpvワクチン~(厚生労働省ホームページ)<外部リンク>
・Hpvワクチンに関するQ&A(厚生労働省ホームページ) <外部リンク>
20歳になったら、子宮頸がんを早期発見するため、子宮頸がん検診を定期的に受けることが重要です。
検診では前がん病変(異形成)や子宮頸がんがないかを検査します。
ワクチンを接種していても、していなくても、20歳になったら2年に1回、必ず子宮頸がん検診を受けてください。
詳しくは岩国市HPをご確認ください。
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