子宮頸がんは、子宮の入り口から下3分の1あたりまでの子宮頸部といわれる部位にできる悪性腫瘍(悪性のできもの)です。
子宮頸がんは、HPV(ヒトパピローマウイルス)の感染が関連しています。HPVの子宮頸部への感染はほとんどが性交渉です。
HPV感染者のほとんどは一過性の感染で、2~3年以内に感染が自然消失します。ごく一部で感染が持続し、数年~数10年の長い時間をかけて、前がん病変(異形成)を経て、子宮頸がんになります。軽度の前がん病変の80%はがんに進展せず、一部は自然に消えてなくなります。
早期の子宮頸がんは自覚症状がないことが多いですが、不正出血(月経以外の出血・閉経後の出血など)や月経が不規則などの気になる症状がある場合には検診を待たず、すぐに医療機関を受診する必要があります。
子宮頸がんは、女性のがんの中でも比較的多く、20代後半以降から増え、特に30代から40代の女性で近年増加傾向にあるがんです。
1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 | |
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女性 | 乳房 | 大腸 | 肺 | 胃 | 子宮 |
※元データ:全国がん登録罹患データ(numberシート)
岩国市民で20歳以上の女性の方(今年度20歳になる女性の方も対象です。)
※前年度に受診された方は今年度は対象になりません。
一般の方 | 減額になる方 | 免除になる方 | |
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個別検診 | 1,000円 | 500円 | 0円 |
集団検診 | 1,000円 | 500円 | 0円 |
個別検診(医療機関)または集団検診のどちらかで2年に1回受診することができます。
子宮頸部(子宮の入り口)を、先にブラシのついた専用の器具で優しくこすり、採取した細胞を顕微鏡で検査します。
ほとんど痛みは無く、短時間で検査できます。
細胞を採取するので、がん及び前がん病変(現状ではがんとは言えないが、がんに進行する確率が高い状態)を見つけることができます。
個別検診の結果は、受診した病院で結果を聞いてください。
集団検診の結果は、約1か月後にご自宅に届きます。
要受診や要精密検査の方は、必ず精密検査等を受診しましょう。受診の確認ができない場合、保健センターからご連絡する場合があります。
定期検診の方は、2年に1回の検診を継続しましょう。ただし、症状があるときは、早めに医療機関を受診しましょう。