市民一人ひとりが、『景観』を身近に感じ、また景観への意識・関心を深めていただく事を目的に、今年度より『いわくに景観賞』として、「建造物部門」「まちなみ・まちづくり部門」の2部門を設け、景観に貢献している建造物やまちなみ・まちづくり活動を『景観賞』として表彰することとし募集を行いました。(募集期間:平成29年6月1日~8月31日)
「建造物部門」「まちなみ・まちづくり部門」合わせて14件のご応募を頂き、事前の現地調査を経て平成29年12月11日に開催された「第4回岩国市景観まちづくり委員会」において、慎重な評価・選考の結果以下のとおり選定されました。
市では、多くの市民に景観賞を受賞した建造物や取り組みを紹介し、建物を建築する際の参考としていただくなど、積極的な景観まちづくりへの参加につなげていきたいと考えています。
建造物部門については、その建造物がまちや集落、通りの風景にどのよう寄与しているかが評価の視点となる。今回応募のあった建築については、それらが建つ通りや場所の歴史、自然、生活の作法、営みの賑わいなどをよく理解し、その地域らしさを高めること、新たに創り出していくことが求められる。そのため、建築は、建築物のデザインだけではなく、敷地全体の使い方や建物の配置、植栽、駐車スペースのデザイン、用途に応じた通りからの見え方などが総合的に評価される。こうした景観という観点からの評価の考え方に基づき、2点を景観賞に選んだ。いずれも地域景観の保全創出に大いに寄与するものである。 |
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所在地:岩国市横山二丁目
景観ゾーン:横山重点地区(歴史散歩地区)
所有者:酒井酒造株式会社 酒井 秀希
設計者:株式会社 松重設計 黒上 好弘
応募者:黒上 好弘
講評:岩国市景観まちづくり委員会 ※詳細については、ここをご覧ください。
所在地:岩国市由宇町
景観ゾーン:海と山の景観ゾーン(由宇地域)
所有者:株式会社 ネストハウス 石川 明
設計者:同 上
応募者:竹内 功 藤井 康弘
講評:岩国市景観まちづくり委員会 ※詳細については、ここをご覧ください。
まちなみ・まちづくり部門に応募のあった7件は、いずれも活動を続けている人々の工夫と努力が継続可能な取り組みにつながっており、地域の自然や歴史を守り伝える役割を担っていることを高く評価するところである。その中から、特に公共性が高く、活動が地域の風景や環境を豊かにしていると評価した3点を景観賞に選んだ。しかし他の活動も岩国の風景づくりに大いに寄与するものであることから、奨励賞を授与することにより、いずれもが今後とも長く持続される活動となることを期待する。 |
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主な活動地域:横山(城山山頂・吉香公園~錦帯橋周辺・千石原)
主な活動内容:桜の木の枯れ枝・病気枝の剪定、害虫駆除、蔦・苔の除去、施肥、剪定後のヒコバエ・不定根の育成など
景観ゾーン:横山重点地区(歴史散歩地区)
代表者:児玉 廣志 応募者:杉山 京子
講評:岩国市景観まちづくり委員会 ※詳細については、ここをご覧ください。
主な活動地域:周東町(森林体験交流施設「丸太村」付近)
主な活動内容:周東町「丸太村」内の池に古代ハスや睡蓮の植栽を継続、周辺に桜や紫陽花の植樹、ハッチョウトンボの生育に必要な水辺景観の整備
景観ゾーン:盆地の景観ゾーン(玖西地域)
代表者:南谷 多賀男 応募者:南谷 多賀男
講評:岩国市景観まちづくり委員会 ※詳細については、ここをご覧ください。
主な活動地域:玖珂町(蓮華山・鞍掛山・塔ヶ森)
主な活動内容:盆地の景観・眺望を保全するため登山道を整備、ホタルの里作りなど
景観ゾーン:盆地の景観ゾーン(玖西地域)
代表者:木坂 健治 応募者:木坂 健治
講評:岩国市景観まちづくり委員会 ※詳細については、ここをご覧ください。
今後の取り組みの継続と発展を期待し、以下の団体に対し奨励賞を授与することとしました。
主な活動地域:美川町根笠(根笠運動広場・亀山公園)
主な活動内容:つつじ・桜の保全、草刈り
景観ゾーン:山と川の景観ゾーン(玖北地域)
代表者:升田 清甫
主な活動地域:岩国駅ロータリーと中央通り
主な活動内容:ごみ・吸殻・空缶拾い・雑草の除去などの清掃活動
景観ゾーン:市街地の景観ゾーン(岩国地域)
代表者:八百屋 博
主な活動地域:藤生町(県道136号線と砥石川交差点付近~清霧の滝)
主な活動内容:砥石川上流の清霧の滝の自然公園づくり(倒木伐採、草刈り、川ざらえ、木/石橋点検・補修、手摺の補修、ベ ンチの設置など登山道の整備)
景観ゾーン:市街地の景観ゾーン(岩国地域)
代表者:藤中 茂
主な活動地域:岩国一丁目(魚町・材木町自治会内道筋)
主な活動内容:町内の伝統の踊りを往時の路地で盆踊りとして復活、地域の恒例行事とした
景観ゾーン:岩国重点地区(こまちなみ地区)
代表者:庄司 孝
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