たばこと健康
喫煙がもたらす健康影響を知ろう
喫煙はがんをはじめ、脳卒中や虚血性心疾患などの循環器疾患、慢性閉塞性肺疾患(COPD)や結核などの呼吸器疾患、2型糖尿病、歯周病など、多くの病気と関係しており、予防できる最大の死亡原因であることがわかっています。
また、喫煙を始める年齢が若いほど、がんや循環器疾患のリスクを高めるだけでなく、総死亡率が高くなることもわかっています。
たばこを吸っている本人はこんな病気になりやすくなる
厚生労働省ホームページ「喫煙者本人の健康影響」<外部リンク>
日本医師会ホームページ「禁煙は身体への愛」<外部リンク>
たばこの煙から子どもたちを守りましょう!
妊娠中の喫煙は、早産や前期破水、常位胎盤早期剝離、前置胎盤などの危険が高まり、赤ちゃんの先天性心疾患や低体重、発育不全、死産及び流産などの増加の原因となります。
たばこを吸っている妊婦から生まれた赤ちゃんは、たばこを吸わない妊婦から生れた赤ちゃんより平均で200g軽く、低出生体重児となる頻度が約2倍高くなっています。
妊娠初期に吸っていても、妊娠3~4か月までに禁煙すると、低体重児のリスクはたばこを吸っていない妊婦のレベルに近づきます。
厚生労働省ホームページ「女性の喫煙・受動喫煙の状況と、妊娠出産などへの影響」<外部リンク>
加熱式たばこの健康影響
近年使用する人が増えている加熱式たばこについて、販売からの年月が浅いため、長期使用に伴う健康影響は明らかになっていませんが、加熱式たばこの主流煙には、多くの種類の有害化学物質が含まれており、喫煙者と受動喫煙者の健康に悪影響を及ぼす可能性が否定できないと考えられています。
厚生労働省ホームページ「加熱式たばこの健康影響」<外部リンク>
日本医師会「新型たばこなら、大丈夫?は誤解です」<外部リンク>
受動喫煙がもたらす健康被害
周囲の喫煙者のたばこの煙による受動喫煙は、肺がんや虚血性心疾患等の疾患の死亡率等を上昇させます。
特に乳児では乳幼児突然死症候群、小児では喘息や気管支炎といった呼吸器疾患等の危険性が高まります。
喫煙後45分間は、吐く息からたばこの煙の有害物質が出ています。周囲に配慮してたばこを吸いましょう。
加熱式たばこも、紙巻式たばこと同様、注意が必要です。
厚生労働省ホームページ「受動喫煙 – 他人の喫煙の影響」<外部リンク>
日本医師会ホームページ「禁煙は周囲への愛」<外部リンク>
これでは受動喫煙防止を防げません!
✖ 換気扇の下で吸っている
→ 家庭用の換気扇では十分な換気はできません。
✖ 空気清浄機を使っている
→ 空気清浄機ではたばこの煙の有害物質を除去できません。
✖ ベランダで吸っている
→ サッシや窓の隙間から室内にも煙が流れ込みます。
子どものたばこ誤飲事故に注意
小児の誤飲事故が一番多いのは「たばこ」です。
たばこや灰皿を、子どもの手の届く場所に置かない、空き缶を灰皿の代わりに使わないなどの注意が必要です。
上手に禁煙するために・・・
禁煙は自力でも可能ですが、医療機関での禁煙治療や禁煙補助剤(張り薬・ガム等)を利用すると、ニコチン切れの症状を抑えることができるので比較的楽に、しかも自力に比べて3~4倍禁煙に成功しやすくなることが分かっています。
禁煙を希望される方は、保険を適用して禁煙治療ができる「禁煙外来医療機関」を受診してみてはいかがでしょうか。一定の要件を満たす方には、禁煙治療に保険の適用があります。
●自分で頑張る
吸いたくなった時の対処方法を事前に検討するなど、自分自身で気持ちをコントロールして禁煙
●薬局に相談
薬局・薬店の薬剤師に相談。禁煙補助剤(貼り薬・ガム)を用いて禁煙
●禁煙外来を受診
医師の指導のもと、パッチ(張り薬)などを用いて禁煙
禁煙外来の医療機関一覧「健康やまぐちサポートステーション」ホームページ<外部リンク>
※現在、禁煙薬の入荷状況等により、禁煙外来の受付を中止している場合があります。あらかじめご確認下さい。
日本医師会ホームページ「さあ禁煙を始めましょう!」<外部リンク>
●保健センターに相談
電話による相談のほか、必要に応じ、お近くの保健センターで面接ができます。
連絡先:岩国市保健センター Tel 0827-24-3751
錦帯橋のイエローグリーンライトアップ
「世界禁煙デー(5月31日)」に関する啓発活動の一環として、錦帯橋をイエローグリーンにライトアップしました。
イエローグリーンは、「受動喫煙をしたくない、させたくない」という気持ちをあらわす受動喫煙防止のシンボルカラーです。
日時:令和7年5月31日(土) 日没~22時