肺の生活習慣病COPD(慢性閉塞性肺疾患)を知ろう!
日本ではCOPDで死亡する人が、毎年1万人を超えており、特に男性に多い傾向があります。
山口県はCOPD死亡率が全国ワースト2位(2022年)と高くなっています。
COPD(慢性閉塞性肺疾患)ってどんな病気?
空気の通り道である肺の気管支や酸素を取り込む肺胞で炎症が続き、気管支が狭くなったり、肺胞の壁が壊れ、放っておくと生命に関わる病気です。
適切な予防や治療を行うことで、入院や死亡を防ぐことができます。
COPDになると、肺の機能が低下して十分な酸素を取り込めなくなり、息切れやせき・たんが多く出たり、呼吸する時にぜーぜーと音が出たりします。
治療しないままでいると、肺機能は徐々に損なわれ、最後には自分で呼吸できなくなります。
ゆっくりと悪化するので年齢のせいと見過ごされがちなため、注意が必要です。
発症の原因は?
主な原因は、たばこの煙などの有害物質を長期に吸い込むことで、原因の90%はたばこによるものです。喫煙者の20%が発症するとされています。
周囲の人が吸っているたばこの煙を吸うこと(受動喫煙)でも、COPDになる可能性があります。
早期発見・早期治療が大切です!
日本での推計患者数は530万人を超えていますが、治療を受けているのは約36.2万人で90%以上の人は適切な治療を受けていません。
COPDの予防と治療の基本は禁煙です。その他、薬物療法や呼吸リハビリなどにより、肺機能をできるだけ保ち、病気の進行を遅らせたり症状を和らげます。重症化すると、酸素を供給する器具を使用して、不足した身体の酸素を補う酸素療法を行います。
自己チェックしてみましょう!
5つの質問でCOPDの危険度をチェックすることができます。
4点以上の場合、COPDの可能性がありますので、呼吸器内科などを受診し、詳しい検査を受けましょう。
関連リンク
参考:岩国市ホームページ「たばこと健康」
山口県健康福祉部健康増進課COPDパンフレット<外部リンク>