村岡ユウさん その2 「川西のため池」
小中学生の時、よく釣りに行った場所です。

ため池のそばはコンクリートで整備されており、そこに座って竿を立て、友達とべらべら話をしながら、のんびり釣りを楽しみました。
フナや鯉をキャッチ&リリース。
飽きてきたら隣の河川敷グラウンドでサッカーしたり。
大雨の後水かさが増した時などは凄くスリルもあった気がしますが、親となった今振り返ると絶対そんな時に子供を行かせていい場所ではなかったとひやひやします。

また、コンクリートの道はため池の少し先で行き止まりなのですが、実はそこから草むらをかき分けてしばらく進むと少し開けた場所があり、秘密の釣り場的な雰囲気があって、子供達にとってはとてもワクワクする場所でした。
竿を使わず糸をたらすだけでゴリ、カニ、亀などが食らいついてくる地形になっていてとても楽しかったです。
当時そこで蛇とモグラの対決を見た事があり、蛇がモグラを締め付け、飲み込む姿が今でも目に焼き付いています。

日が沈み始めた時間帯の、背の高さを超える草が鬱蒼と茂る空間を子供だけで進む記憶は、ワクワクとスリルに満ち溢れており、今でも創作をする上でよく浮かんでくるイメージです。
そういう体験があるからか、田舎町やノスタルジーを感じる地域に行くと、「ここで謎の死体が見つかったら?」とか「子供の頃ここで誰にも言えない体験をしていたら?」とか、すぐにそういう物語を考え始めてしまう癖があります(笑)。
