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増冨祐司さん 「私の岩国」ロケ風景

印刷用ページを表示する 掲載日:2023年4月1日更新

 今回登場していただいたのは、国立環境研究所 気候変動適応センター 室長の増冨祐司さんでした。
 その肩書から大学の先生のようなイメージをしていましたが、待ち合わせ場所に短パン姿で現れた増冨さんを見て、想像していた姿とのギャップにびっくりしました。あとでお伺いすると、実はインドネシアのバティックという伝統衣装で、仕事柄、東南アジアによく訪れるという増冨さんならではの服装でした。

生家あと
 日程調整の際に増冨さんのお母様がお越しになると伺っていたのですが、なんと奈良からはるばる来ていただいたということ!ありがとうございます。
かつて生家があった場所は痕跡はまったく分からないくらいに、木々が生い茂っていました。がけ崩れがあった当時の状況を想像すると、ものすごく大変な体験だったに違いありませんが、増冨さんのお母様は明るく笑い話のように話してくださいました。この前向きな明るさは、増冨さんにもしっかり受け継がれていると感じました。

 

生家あと付近の増冨さん
   

 

岩国城
 今回の取材で初めて岩国城を訪れたという増冨さん。実はそういった方は意外に多いのかもしれません。この「私の岩国」でも「岩国城」を取り上げている方はほとんどいらっしゃいません。しかし本文で増冨さんが紹介されているように、天守閣の最上階からは錦帯橋を含む城下町が一望でき、訪れていただきたい観光スポットです。

 

岩国城の石垣と増冨さん

 

 

スエヒロ食堂
 「私の岩国」には何度も登場している「スエヒロ食堂」のラーメン。取材日は平日でしたが、表には行列ができていました。お客さんがたくさんいらっしゃったので、取材班は入店を断念。増冨さんご自身とご家族の方に店内を撮影していただきました。そのため増冨さんがラーメンを食べていらっしゃる姿は、写真で初めて確認することに。大変、おいしそうに食べておられます!

 

スエヒロ食堂前の増冨さん

 

 

 

 増冨さんは国立環境研究所で、地球温暖化が農業に及ぼす影響を研究しておられます。
 特に稲作に関することが中心だということで、お米が主食である日本にとっても重要な研究です。そして「私の岩国」執筆中にも稲作が盛んな東南アジアなどにも出張されており、その研究は世界的規模で行われています。
 しかしそのお人柄は、よく人の話を聞いて、よく笑う、すごく明るくてとても話しやすい方でした。「私の岩国」の文章にも、そういったお人柄が表れていると思います。
 また、より深く増冨さんのことを知るには、「A-PLAT(気候変動適応情報プラットフォーム)」のホームページ<外部リンク>が最適です(本文中で紹介されていたAP-PLATの国内版)。研修者のインタビューも載っていて、もちろん増冨さんのことも掲載されています。増冨さんについては仕事の内容のほか、「ビールもお好きですが、体調のことを考えて最近は控えめにされているそうです。」といった情報も知ることができますので、ご覧いただければと思います。

 

 

フィールドワーク中の増冨さん


  ↑「A-PLAT(気候変動適応情報プラットフォーム)」のホームページより

 

 今回の「私の岩国」の依頼をした際に、増冨さんはすごく喜んでくださり、出演を快諾していただきました。そして「子供たちにも岩国を見せてあげたい」ということを何度もおっしゃられました。
 一方で岩国市出身だけど、岩国でほとんど暮らしてないので、自分が登場しても大丈夫だろうか、という不安ももらしておられました。
しかし実際に取材先を訪れた際には、増冨さんは本当に懐かしそうにあちこちをご覧になって、当時のエピソードをいろいろと話していただきました。そしてとても優しいまなざしで、岩国の風景を眺めておられたのが印象的でした。
 その後、最終回の原稿で亡きお父様への想いがつづられているのを拝見して、「子供たちにも岩国を見せてあげたい」という増冨さんの言葉の意味が、すっと腑に落ちた気がしました。
 そして、「私の岩国」で出演者の皆さんがつづっておられるのは、本当に大切な岩国での思い出なんだ、ということを改めて認識させていただきました。

 

 今後もまた、ご家族と一緒に岩国へお越しください。お待ちしております。
 増冨さん、今回はご出演ありがとうございました。