今回、登場していただいたのはイラストレーターのすずきえりなさんでした。
【灘小学校】
本文でも4回にわたり取り上げられた、すずきえりなさんの母校。恩師の西本先生との邂逅も含めて、今回の取材ですずきえりなさんに強烈な印象を残したようです。中でも西本先生とお会いしたのは、取材班と一緒に駐車場から待ち合わせ場所の校舎へ向かっている途中で、突然の再会に同行した我々も一瞬、何が起こったのか理解が追い付かない状況でした。
しかし20年ぶりというブランクがあっても、当初の驚きから立ち直ったあとは、お二人とも自然体でお話をされて、そのころのお二人に戻ったようでした。
【三笠画材】
すずきえりなさんのお父様の行きつけのお店ということで、長年お付き合いのある関係。店長の奥様に対応していただきましたが、まるで可愛い孫が遊びにきたかのように迎え入れてくれました。多くの画材が並ぶ店内を「こうやって絵の道具を見ているだけで楽しい」と楽しそうに店内を進むすずきえりなさん。取材班にもそのわくわくしている気持ちが伝わってきました。
【由宇町】
今回のすずきえりなさんの「私の岩国」の中で、取材班がもっとも頭を悩ませたのは文中の「由宇町の海岸沿いにある通称“ハワイ通り”と呼んでいた場所」という部分でした。由宇町在住の市職員や、すずきえりなさんの通っていた学校の先生方に確認しても、“ハワイ通り”という呼称を聞いたことはないという回答だったのです。しかしこの企画は「私」の岩国ですので、すずきえりなさんの思い出の中の呼び名も尊重して、文中でもそのまま使用しています。
すずきえりなさんの取材に同行させていただきましたが、その人柄は包み込んでくれるように優しく、まさに描かれるイラストのような感じのままでした。
本文中にもあるように、市のパンフレット等のイラストを描いていただいたこともありますが、その際は依頼主の要望を受け止めて、その要望通りのイラストを描いて、さらに期日よりも早く仕上げていただいたことを感心した覚えがあります。あとでお話を伺うと、クライアントからの依頼では、「どういったことをしてほしいのか」「どのような出来上がりが最適なのか」ということを、大切に考えて提案されているということでした。
もともと絵を描く仕事がしたいと思われていたすずきえりなさん。本文中にも小学校のころ「学習帳に4コマ漫画を描いては先生に見てもらい、そしてコメントを貰っていました。それが楽しくて、夢中になって描いていたことを思い出します」と語られていました。やはりその根底には、自分の絵で誰かを楽しい気持ちにさせたい、喜んでもらいたいという想いがあるのではないでしょうか。
取材時にすずきえりなさんに今後、やってみたいことを聞いてみると「絵本を作りたい」というお答えでした。このロケ風景の原稿を書く際に、もう一度、お尋ねすると、なんと絵本製作の一大プロジェクトが進行していました!
それは24名のクリエイターが集まって、1冊のチャリティー絵本を作るという企画で、クリエイター1人が1ページずつ担当するという今までにないものです。すずきえりなさんもその中の1ページを描かれるということです。令和4年12月に完成・販売予定のこの絵本、みんなの笑顔に繋げるプロジェクト~絵本「魔法の手」~という題名です。
やさしさを繋げたいというテーマのこの絵本。まさにすずきえりなさんにぴったりの企画だと思います。
着実に夢を実現しようとされているすずきえりなさん。これからのご活躍も祈念しております。今回はご出演ありがとうございました。