◆私のピアノの恩師、神尾友子先生と「ひらせい(平清)」にて
雨の錦帯橋を眺めながら、私のピアノの恩師、神尾友子先生と先生の旦那さんが経営する「ひらせい」さんで、お話をさせていただきました。
私が神尾先生を知ったのは小学校5年生の終わり頃。
当時父親に好きだったピアノを反対されていたこともあり、今思えば私の人生で一番やる気をなくしていた時代。
その小学校5年生から中学校3年生までの5年間を支えてくれたのは音楽とピアノの先生である神尾友子先生でした。
その頃の私は神尾先生にはどう見えていたのか?
神尾先生「かわいかったし、頭も良くって、言った課題はすぐできるのだけど、1週間したらポッと全部忘れる(笑)」
ミニー「練習しなかったですよね(苦笑)当時は練習したらできる、ということが体感的によく分かっていなかったですね。ピアノは好きなのに。先生には本当に申し訳なかったです。」
神尾先生「生意気なところもあったけど、すごく素直なところもあって。
あんなに怒ったらもう来ないかなと思ったら休まず来たり(笑)音楽的なカンの良さや耳の良さもあったから、この子は努力さえできればなあと(笑)でも、子どもってその子自身の成長期というものがあって、いつもコンスタントにいい子で成長するよりは、そんな子が伸びたりしますね。
ピアノを習っている時にいい子にしている子は、親や先生に気を遣って本当の感情がなかなか見えなかったりする場合があります。
そうすると突然辞めてしまってとてもショックだったり。
でもよく考えてみると本人はあんまり好きじゃなかったのかもしれないなと。もうちょっとその子の気持ちを読み取れたのではないかと後悔することも多い。
だからきちっとした反抗期を乗り越えていく子を見ると、これからが楽しみだなって思えますね。」
ミニー「神尾先生、さすがですね。」
ミニー「私は当時Tシャツとジーンズで教えてくれる先生の姿を見て、まずかっこいいなって思いました。
そして何より先生の音楽や音楽に対する考え方がかっこいいって思いました。
そして努力する、積み重ねていくことを教えていただいたと思います。
本当に感謝しています。」
神尾先生「自分で形にしたものってどんな形であれ、かっこいいんだよね。」
ミニー「いや、私は当時そこまでに達してなかったから、先生がカッコよかったです。」
神尾先生「子どもが自分らしく弾けたときって私はほんとに嬉しい。
あなたにはそれがあった。
私の言った事はほとんど何も聞いてはくれなかったけどね!!(笑)」
ミニー「先生、私はそういうつもりではなかったんですが(苦笑)」
神尾先生「でも私が言ったことをやろうとはしていた。努力はしてたんだけど、たぶんできないのだなと。」
ミニー「先生、それが例えば具体的に言うとどんなことなんですか?」
神尾先生「感じ方の違いなのかな。例えばここは柔らかい部分だよといってもその子が明るいと感じれば明るい演奏になる。
感じ方の違いって、例えば同じ旋律を聞いたとしてもある人は癒される、ある人は元気になる。そういった感じ方の違いが個性なのよね。
解釈の裏付けはアナリーゼだったりハーモニーだったりフレージングだったりするわけで、そういったものは教えられるのだけど、その先はその子の感性に任されているのかなって。
私はこう感じるという事は伝えるけど、あなたはそう感じないのだったらそれはそれでいいよって伝える。
あともう一つは、その演奏を聴いたときにお客さんがどう感じるのかなーっていうのを考えてみて、と。」
神尾先生の音楽への思いやピアノ指導についての考え方を聞くことができ、とても充実した素晴らしい時間となりました。
しかし、神尾先生の中で、私は言うことを全然聞かなかった印象になっていたとは!!
先日もユニバーサル・ミュージック・パブリッシングの私の担当マネージャーと話していて、急に電話番号下4桁占いをされ、「職人気質」だと書かれてあったのを「当たってる!!」と言われたのは、もしかして昔から変わってない部分かもしれないと思いました。
ミニー・P
◆神尾友子先生 ピアニスト、神尾音楽教室主幹
住所:741-0062 岩国市岩国2丁目16-31-1
電話番号:070-5676-1495
Mail:2537tomoko@gmail.com