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北中山小学校 三浦由子さん その2

印刷用ページを表示する 掲載日:2023年4月1日更新

私が6年間通った小学校ですが、現在は廃校になっています。映画にでも出てきそうな雰囲気のある校舎は当時のまま残っていますが、傷みが進んでおり、当時校庭の周りをぐるっと囲んでいた遊具も無くなって何とも寂しい風景でした。

 

北中山小学校の写真


 
〇通学
 山の上にある我が家から北中山小学校までは歩いて2km程ですが、半分以上は傾斜のある山道でした。近道をしようと思うと石や木の根がむき出しの急斜面です。行きは下りですが、帰りは高低差200mを登らなければ家に帰れません。へとへとに疲れて、途中の道の真ん中で蛇に遭った時には怖くて泣きたくなったこともありました。雨の日も雪の日も毎日通う小学生には過酷な通学路でしたが、お陰で随分体力や忍耐力が付いた気がします。

 

校庭を歩く三浦さんの写真
 

〇校庭
 万国旗がはためく校庭を取り囲む満員の父兄席。子供たちの活躍を応援する観客の声援。一年のうちで最も盛り上がった運動会の光景が鮮明に思い出されます。お昼休みに家族一緒にごちそうの詰まった重箱を囲んで食べた昼食は、とても幸せな時間でした。我が家のお弁当は大きな五目稲荷。甘辛く煮た油揚げが大好きでした。それに運動会の定番が早生の青いみかん。その酸っぱさとお稲荷さんのほのかな甘さが懐かしく思い出されます。

 

〇給食
 友達は皆楽しみにしていたことですが、私の小学校時代に最も苦手だったものが給食でした。今と違って全員に山盛りの給食が配られ、しかも残すことは許されません。どうしても食べられない人は放課後廊下の掃除をする罰が与えられましたので、食が細く好き嫌いも多かった私には憂鬱な時間でした。4時間目に入り給食のにおいがすると何となくお腹が痛くなるような気がしました。特に大きなコッペパンと牛乳は6年間一度も完食出来ませんでした。その結果毎日掃除のお残りで、お陰で今でも掃除は得意です。残ったパンは持ち帰りですが、家に持って帰ると叱られるので、途中の山道で捨てていましたが、今考えるともったいないことをしていました。

                                         三浦由子