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塩生好紀さんの『私の岩国』ロケ風景

印刷用ページを表示する 掲載日:2020年11月27日更新

 今回登場いただいた塩生好紀さんは、理学療法士・スポーツトレーナーとして健康を通じて人々の夢をサポートされるとともに、不登校の子供たちの相談員や講演活動等をされています。


【高森小学校】
 高森小
 今でこそ、自身が学習障害の一種である読字障害であったため学校に行くことができなくなってしまったと理解できている塩生さんですが、なぜ学校に行くことができないのか、その理由もよく分からずに苦しんでいた子供時代は、大変辛い思いをされたことと思います。色々な思いが溢れていたのでしょうか、小学校を訪れた塩生さんは心なしか言葉数が少なかったように思います。決して楽しい思い出ばかりではなかった小学校時代を振り返ってみることで、現在の自分の原点に気づいたとおっしゃっていました。


【野球との出会いと大切な友人との絆】
 友人との絆
 今でも元気に野球の練習をする子供たちの声が聞こえてくる周東中央グラウンド。小学校時代、ここで野球の練習に励んできた塩生さんですが、その野球に誘ってくれたのが大人になった今でもずっと連絡を取り合っていらっしゃる友人の松田さんでした。
 「なんで学校に来ていない自分を、特別扱いしなかった?」と問う塩生さんに対して、松田さんは笑いながら、「よく分からないけど、学校に来ていないからって別に変には思わなかったよ。ただ一緒に野球がしたかったから誘っただけ。」とおっしゃっていました。難しいことを考えなくても、相手を思いやった単純な行動をとるだけで救われる人がいるのだな、と思いました。
 大人になった今でもほぼ毎週電話で近況報告をしているというお二人。同じ経営者という間柄もあって、特に緊急事態宣言が発令された自粛期間中はよく連絡を取り合ったそうです。使えそうな支援制度の情報を調べては教えたり、時には励まし合ったり…。そんな友人と出会えたことが、塩生さんにとって何よりの宝物となっていることが窺えました。
 そしてお二人には、一緒に叶えたい夢があるそうです。この日も楽しそうにその夢について語っていらっしゃいました。


【高森整骨院】
 高森整骨院
 中学、高校に進むと、自分が将来何をやりたいのか、どのような生き方をしたいのかをじっくり考えなければならないときが誰にでも訪れます。塩生さんはちょうどその時に、整骨院の先生と貴重な出会いをされました。そこで得たものや感じ取ったものが、どれほど大事なものであったか、文章中でも触れられています。吉田先生はとても気さくな方で、患者さんや地元の方々に愛されていることがよく分かりました。

 


 今回、取材に同行させていただき、また塩生さんのお話を伺う中で感じたことが、「理解することが誰かの救いになることがある」ということ。他者を完全に理解することは難しいかもしれませんが、自分とは違う選択をして生きている人に対し、なぜその選択をしたのか、その理由を「知る」ことで見方が変わるのではないかと思います。塩生さんは文章中で、「この町と人に救われた」と書いていらっしゃいますが、親友の松田さんをはじめ、近所の方々や学校の先生方は、塩生さんの最大の理解者だったのではないでしょうか。

 くしくも、新型コロナウイルスの出現により、私達はいま、新しい生活様式が求められる環境の中で生きていかなければならなくなりました。それは同時に、多様な生き方や学び方を選択できる時代になったことを意味しているような気がしてなりません。様々な問題を抱え、生きづらさを感じながら毎日を過ごしている人がいます。そのような人に対し誤った理解をしていることで、無意識のうちに本人やその家族を傷つけてしまうことがあるかもしれません。正しい理解者が増え、塩生さんのように「この町と人に救われた」と感じられる人が増えていけば、未来は明るくなるのではないかと思いました。


 塩生さんの夢はまだ始まったばかり。夢の実現に向けて一歩ずつ進まれていくことを心より期待しております。ありがとうございました。