故郷を離れて随分経ちました。
私は今、奈良県の明日香村というところに暮らしています。
平成から令和に変わって間もないある日のことでした。水が張られた棚田に植えられた苗が風にそよそよと揺れて、カエルが一斉に鳴き始めた頃。幼稚園の同級生から突然の連絡がありました。
「『私の岩国』という企画に出てもらえない?」とこれまた驚きの内容。
(え?なぜわたし??)と戸惑いつつ、(なにか、もしかしたら出来ることあるのかな?)と、とりあえず今までの方の記事を拝見させていただいたところ、そこに掲載されているみなさん、すごい方ばかり。みなさん有名な方で、書かれているお話も超面白い。私はそんな、人様に話せる様なエピソードなんて少しもない・・(泣)。私の出る幕ではないよ〜と渋り続けていたのですが、「軽い気持ちでいいし、思い出の場所を巡って楽しんでよ〜( ´∀`)」と言われて少し興味が湧いてきました。
みなさま、どうぞ軽い気持ちでお付き合いくださいませ。
私を育んでくれた岩国を巡る旅です。よろしくお願いします!
さて、ということでまず、記憶をさかのぼって子供の頃を思い出してみました。
一朝一夕にさかのぼれる年月ではありませんでしたが少しずつ記憶が蘇ってきました。
錦帯橋周辺でよく遊んだな。写生大会参加したな。花火大会行ったな。
そうそう、錦帯橋の花火大会の前に噴水公園のところで金魚すくいしたな。
その記憶のどれもが、ぼんやりと色がついた、岩国の懐かしい景色。
物心つく前は錦帯橋近くの川西に住んでいました。
年長さんになる頃、父の職場に近い通津の社宅へ引っ越しをしました。
社宅周辺には、テニスコート、野球グランドが3つ。公園とプールがあって、家を出ればいつも友達がいて、大勢の子供たちの遊ぶ声と、その子供たちを叱るお母さんの声が響いていました。時々あった子供会がとても賑やかで、30人くらいはいたのでしょうか。いや、もっといたかも。社宅のグランドにテントを張ってお泊まり会もありました。
あ、今思い出しました!夜に肝試しがありました。真っ暗闇を恐る恐る歩いてやっとたどり着いたチェックポイントに、なんと、友達のお父さんが手作りしたガイコツ!それがものすごく怖くて、泣き叫びながらテントに帰った思い出。
久しぶりに訪ねた懐かしい場所。
まず訪ねたのは私の育ったところ。
今は社宅、グランド、プールがなくなり住宅になっていました。
テニスコートと、桜の木がそのころの記憶を思い出させてくれました。