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椙杜(すぎのもり)神社の石段 岩崎由純さんその2

印刷用ページを表示する 掲載日:2023年4月1日更新

高森小学校と高森中学校(現在は移転して周東中学校)の間に、参道があり、その奥にあるのが107の石段がある椙杜神社です。中学時代はバレーボール部。当時のバレーボールは屋外のコートで練習をしていました。途中で新しいコートに移転しましたが、どちらもこの神社のそばでした。そしてジャンプ力強化の名目で、この石段の駆け上りをしていました。野球部もテニス部もみんな頑張っていたように思います。
その当時の高森中学校には陸上部はありませんでした。大会が近くなると色々な部から選抜された選手たちが集まって、それぞれの部活が終わってからの練習です。

すぎのもり神社

「岩崎、お前はジャンプ力があるから、走幅跳と三段跳をやってみろ!」バレーボール部の顧問でもあった藤本先生から指名され、陸上の練習でもプラスしてこの石段を跳び上がることになりました。そしてこの石段には伝説があることを、聞かされます。早朝に登校して、毎日ここを駆けあがっていた尾崎先輩の話です。校内には、尾崎さんが出された2000mの全国中学校新記録の賞状が掲げられていました。5分45秒の日本中学新記録は、その後、現在の山梨学院大学駅伝部の上田監督が破るまで長年残っていました。「尾崎さんの記録は、この石段で培われた!お前たちも努力すれば日本一になれる!」そんな先生や先輩の言葉を信じて、駆け上っていました。そして、それまで地区大会でも中々勝てなかった高森中学校が、前年度全国大会出場校だった佐波中に県選手権で勝つことができました。さらにその後、二つ下の後輩たちは、県で一番となりました。辛い思い出と幸せな思い出の両方が、ここに残っています。