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岩国小学校 庄司いずみさんその3

印刷用ページを表示する 掲載日:2023年4月1日更新

西岩国で育った私は、岩国市立岩国小学校で小学校の6年間を過ごしました。

当時の私の実家と小学校は、走れば1分かからない距離。始業のチャイムが鳴りはじめてから飛び出しても間に合うほどだったので、たかをくくってのんびり過ごし、なんど慌てて走ったことか・・・。

岩国小学校外観

今でも実家は小学校のそばなので、年に何度もそばを通りますが、東京都内の学校にくらべ、なんと広いことか、立派なことか!

校庭

校庭も広かった。

小学校は6年間、中学校、高校はそれぞれ3年間。過ごした時間が長いから、ということなのかもしれませんが、小学校1年生から6年生までの6年間はとてつもなく長く感じられました。その間に体験したことは今でも忘れられないことも多く、小学校での6年間は、大人になってからの6年とは違った重みがあるように感じます。

鐘つき堂

2年生からは新校舎に移りましたが、1年生のときは旧校舎で過ごしました。

鐘撞き堂と呼ばれる建物が残っていますが、旧校舎はその鐘撞き堂に隣接していました。一年間だけのことなので、旧校舎のことは詳しく覚えていませんが、木造の建物、茶色の木の床のせいか、校舎の中はいつもひんやり暗かったような気がします。

今でもはっきり覚えているのが、私の席の足下にぽっかり穴が空いていたこと。「ゴミ箱に捨てに行くのがせんない」(※「せんない」とは方言で「面倒くさい」の意味)という理由で、消しゴムのかすや小さな紙くずは穴の中へ・・・・・・。旧校舎を壊すとき、私の席の下にゴミがたまっていたのではないか、先生に怒られるのではないかと、ドキドキしたものです。悪いことはできません。

遊具

ジャングルジムやうんていやのぼり棒など、遊具もいろいろ。休み時間には思い思いの遊具で遊んだり、校庭を走り回ったり、友達とおしゃべりをして過ごしたものです。

校庭の木

校庭の木(横)

校舎と校庭の間には、りっぱな木々が並びます。幹をさわると冬でもザラザラあたたかく、夏の暑い日には生い茂った葉が日差しを遮ってくれるので、走り回るのに疲れると木陰で過ごしました。

そんな時、木に話しかけると応えてくれる気がしたものです。今回訪れたときも、木陰に入ると風で葉が揺れ、葉に蓄えた水をシャワーのように降らせてくれました。

岩国小学校は私がいたころに百周年を迎え、今では140年以上。その間、いったい何人の、いえ、何百人の、何千人の?! どれだけの子どもたちがこの校庭で過ごし、木々を見上げたことでしょう。それを考えると、本当にすごいことだと思うのです。