ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ > 私の岩国 > 通津川・通津の神社 中井美賀子さんその4

通津川・通津の神社 中井美賀子さんその4

印刷用ページを表示する 掲載日:2023年4月1日更新
私が生まれ育った岩国市通津は海・川・山と自然に囲まれている町です。
この生まれ故郷で大きく2つのことを培いました。
通津の山の写真
まず一つ目は『発想』
通津の町を流れている通津川。
通津川の写真
子供の頃、この川は夏になるとプールになっていました。
通津川の流れ
毎年夏休み前になると地域の人が集まって
川を整備し大きな石を積み上げ水をせき止めてプールを作ってくれました。
地域の人の手による『手作りプール』
夏休みになると近くの小学生が集まり
地域の人が毎日交代で見守ってくれる中
泳いだり魚を捕まえたり
毎日毎日・・・飽きることなく遊んでいました。
近くには公園もなく遊具などもありませんでしたが、
その当時はないという意識はまったくなく
自然の中で遊ぶものを探して楽しむ。
子ども頃の発想は枠にはまらず無限大でした。
この子ども頃に培った『発想』が大人になった今でも何かを生み出す力となっています。
そして、もう一つが『繋がり』
こちらの神社は私が住んでいた地域を守ってくれている神社
神社の鳥居の写真
この神社には年3回地域の人たちが集まる行事がありました。
春祭りと秋祭り。
そして、桜が咲く3月にお花見。

それぞれの行事の前には小学生が集まり
この神社のお掃除をするのが当時の習わしでした。
小さな神社とはいえ小学生が掃除をするには、
それはもう大変でした。
が、翌日には楽しいお花見がある、お祭りがある。
だからみんなで頑張ろう!
と、励ましながら掃除をしていたこと、
当日は大人も子どもも一緒に楽しんでいたことを
ここに来るとその時の気持ちを思い出します。
神社の鳥居と大木の枝
18歳の時に岩国を離れ神戸に住み始め、20年前の阪神大震災を経験もしました。
震災では都会の中での地域の人との繋がりの大切さが注目されました。
震災の復興のボランティア活動をする中
私はこの岩国で生まれ育った中で、地域の人との繋がりを養っていたことに気がつきました。
岩国の人と自然の中で育った環境で今の私があります。
すべてが私の財産となっています。
ぜひ、岩国の自然と人に出逢ってみてください。