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高森高校(後編) 山口瑠美さんその2

印刷用ページを表示する 掲載日:2023年4月1日更新
(前編から)
弓道場の写真
真面目な部員とは言えなかったけれど、「弓道部」でした。
夏の暑い時期は、蝉の声を聴きながら暑い日差しで真っ黒になりながらここで練習をしていました。
塾と部活の移動を支えてくれたのは「岩徳線」。
あの電車の大きな音、ゆっくりとしたスピード、静かに乗ってくる人々・・・。
部活とセットで思い出すのは「岩徳線」の事。
「高森高校」は学校だけでなくその周囲の環境も、温かいものを私の中に育ててくれていたのだと思います。
高森高等学校の階段、廊下
内部の中でも、こちらの棟は昔と変わっていませんでした。
この階段も向こうの廊下も・・・。
「新しくて磨かれたもの」を「きれいなもの」というのは当たり前の感覚ですが、「古いものを磨き使い続ける」ことの「美しさ」は、経験したからこそ知る事のできる感覚ではないかと思うのです。
重ねた歴史が教えてくれる「美しさ」を教えてくれたのも、この学校の中での事だったと思っています。
下駄箱の写真
冒頭で、この学校に「培っていただいた」事があると申しました。
屋外に面した教室では、四季の移ろいを時には厳しく感じましたし、古い物が多くあった校内では、何を教えられなくとも心身に植え付けていたものがあるのだと思います。
それから、一生懸命に過ごした日々というのは、後々振り返って非常に心地が良い物です。
きっと、「思い出」と呼ぶにふさわしい輝きを放つからです。
今も尚、「人生で一番楽しかった時代は?」と聞かれて即答をする「高森高校」の時。
ここで出会った「友人」「先生」「環境」それらすべてが、私の「宝物」となっている事は間違いありません。
当時お世話になった先生と
今回の取材で、当時お世話になった先生にもお会いすることができました。
背中がぴりっとしましたね(笑)。
勉強はもちろん、その佇まいや環境がもたらしてくれた思い出は、私の心の宝物です。