高森高校(前編) 山口瑠美さんその1
今回から私山口瑠美が、思い入れのある岩国市の各所を巡り、皆様に「私の岩国」をお届けしてまいります。
どうぞお付き合いください。
第1回目は母校「高森高校」です。
現在は「山口県立みどり中学校」と同じ敷地内にあり、外観こそ当時と変わっていないものの、内部は大きく変わっているようでした。
母校と言いましても、この学校に在籍していたのは1年と数か月。
ですが、私にとってこの学校での時間は「宝物の時」でした。
勉強もスポーツも友達も恋も、それはそれは全力で駆け抜けた時間でした。
15歳という年齢が、何事にも懸命に走ることを求めたのかもしれませんが、今になって感じるのは、この学校の「環境」に後の人生に必要な大切なものを「培っていただいた」と感じているのです。
中庭は当時とはずいぶん変わっていました。
教頭先生にご案内頂いたところによると、中学校が併設されたタイミングでこうなったそうですが、当時はこの中庭に池がありました。
また、今写真で見えている教室はすべて外廊下でつながり、云わば屋外に面して教室があったのです。
入学当時、私はその古い感じがとても良いなと思っていたものです。
古いものを長く大切に使っていく事の美しさを感じていたように思います。
こちらも中庭です。休み時間になるとよく友達と「四葉」を探しました。
一歩外に出ればこんな自然に触れ合えるのです。
都内の学校は、土を探すことすら難しい場所だっていっぱいあります。
ましてや自然に生きている植物なんて・・・。
今当時を振り返ってみると、「友達と探した四葉」「秋の初めの香り」「落ち葉の音」・・・、すべてこの環境が恵んでくれた物ばかり懐かしく思い出すのです。
手にとどく場所に、「自然」があるということは、きっと素晴らしい事なのです。
(後編に続く)