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吉香公園 中馬浩さんその2

印刷用ページを表示する 掲載日:2023年4月1日更新
岩国城の城山のふもとにある吉香公園は城下町の武家屋敷の面影を残した美しい公園だ。
公園には堀あり池あり神社あり、能舞台あり、大きな木々が時を忘れたように茂ってる。
吉香公園の堀の写真
私の育ったころの吉香公園といえば、公園の中に小さな動物園があって、サルやシカやクジャクが檻の中で育てられてていた。
そのなかでもクジャクの羽の広げるさまは好きでよく見ていた記憶がある。

私が小さいころは吉香公園で小学生の写生大会が開かれていて、絵の下手な私もしぶしぶと写生をさせられてた記憶がある。
私は写生をするのが目的ではなく、公園内で遊ぶのが目的のため、いつも適当に絵を描いてほっといていた。
小学3年位のときであろうか?動物園のサルを写生してた私に、付き添いで来てた父親がその絵の中途半端さにひどく怒り、何度も写生のやり直しをさせられ、泣きながら絵を仕上げて出したことがある。

その絵はなぜか「ぺんてる賞」という賞をいただいて、絵の下手な私には絵でもらった最初で最後の賞であった。
それ以後絵を書こうとも思わないし、出そうとも思わない。
小学校2年~3年のときに書いた写生はどんなものだったか一切覚えてはいないが、たぶん私の父が随分手直しをしていた記憶があるので、半分父親の作品だったのではないかと今でも思ってる。

公園を歩くと江戸時代の古い建物や神社が程よく保存されていて、堀には白鳥もいて、いまでもいい町並みだと思う。
錦雲閣の写真
4月~5月ころには牡丹が、5月からあじさいが、6月の初旬になると菖蒲が咲き乱れ、花を巡るにもいい場所である。
一昨年はまだ生きていた母親とこの菖蒲園の花を一緒に眺めに来た。
多少足腰の筋肉が弱くなった母親の手をとりながら笑顔だった母親の顔が思い出される。
花菖蒲、紫陽花の写真
吉香公園の芝生広場の写真