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蔵本りささん その10 Iwakuni Jazz Vocal Ensemble

印刷用ページを表示する 掲載日:2026年3月4日更新
 
コロナ禍が始まって間もない頃のことでした。
 
SNS でジャズボーカルアンサンブルのメンバーを探している人がいるとの情報が入り、すぐに連絡を取ることに。
 
その女性の名前は、ダニエラ・ソングさんといい、アメリカでもボーカルアンサンブルに所属して活動していたということでした。
 
オーデションも対面で行うのが難しい時だったので、音源を送ると即合格の連絡。
 
それでも最初の数週間は Zoom を使ってのオンラインリハーサルのみでした。
 
その後は対面でリハーサルを重ね、幾人もの仲間と出会うことができました。
 

岩国ジャズボーカルアンサンブル1

 
 
 
私は元々コーラスの類が大好きで、カリフォルニアの短大時代にはジャズボーカルアンサンブルに入りたくてたまらなかったのに、その勇気が持てなかったという悔しい思い出があります。
 
このグループの一員になれたことは本当に幸運でした。
 
アルトパートを任されたのですが、主旋律が多いソプラノと違って、ジャズのハーモニーの中でも要となる音を歌うことが多く、とても勉強になります。
 
そして、声を合わせることの純粋な心地よさを改めて実感しています。
 
また、私にとっては帰国後に少しずつ衰えていた英語力をブラッシュアップするとても良い機会にもなりました。
 
 
 

岩国ジャズボーカルアンサンブ2

 
米海兵隊岩国航空基地内の司令官宅で行われるクリスマス会では、岩国市の福田市長をはじめ、県議や市議の方々、また自衛官の方々の前で歌う機会もありました。
 
岩国市英語交流センター「PLAT ABC」でのコンサートも毎回大変好評をいただいています。
 

岩国ジャズボーカルアンサンブル3

 
 
 
吉香公園噴水広場ステージでは、地元の混声合唱団「コール・ピュア」との合同コンサートも行いました。
 
みんなで「明日に架ける橋」を大合唱する時間は、とても感慨深いものです。
 
音楽を通した日米交流の一端を担えることを、私自身も大変嬉しく感じています。
 

岩国ジャズボーカルアンサンブル4

 
 
 
創立者のダニエラが帰国した後はフィリップが指揮を取り、そして彼もまた帰国し、現在はルーベンがリーダーとしてグループを支えています。
 
メンバーが入れ替わりながらも、音楽は受け継がれています。
 
基地の方達とグループを継続することの難しさの一つに、彼らの大半は数年で帰国してしまうということです。
 
ただでさえ練習を重ねないと難しいハーモニーが多いジャズボーカルアンサンブル。
 
やっとレパートリーが増えたな、と思った頃に一人欠け、二人欠け、また一からやり直しということも幾度とありました。
 
深く仲良くなれた頃にお別れが来るのが正直辛いです。
 
帰国前に一緒にソロライブを行った仲間も数人います。
 

岩国ジャズボーカルアンサンブル5

岩国ジャズボーカルアンサンブル6

岩国ジャズボーカルアンサンブル7

 
 
 
基地の方々の中には、現在は軍関係の仕事に就いていても学士は音楽専攻だったという方や、帰国後に音楽の勉強を続けたいと語る方もいて、その背景の幅広さにいつも驚かされます。
 
また、キャリアアップに対する考え方の違いや教育の柔軟さなどにも、日々多くの気づきを得ています。
 
さらに、ルーツについての話になるととても興味深く、父方はドイツ系であるとか、アジアの血も受け継いでいるといった話題が自然に交わされます。
 
養子として育ったという話を聞くことも少なくありません。
 
そうした話を聞くたびに、世界の広さと多様さをあらためて感じています。
 
音楽を通して出会う人の数だけ、世界が広がっていくように思います。
 

岩国ジャズボーカルアンサンブル8

 
Iwakuni Jazz Vocal Ensemble.  新しいメンバーをいつでも募集しているので、ご興味のある方はぜひご連絡くださいね。
 
可能な限り継続していきたいです。
 
 
 
さて、ご縁がつながって始まった「私の岩国」も、この回で最後となりました。
 
当初は「ネタがないので……」と話していたのですが、取材を始めると「あちらも、ここも」と訪ねたい場所が次々と増えていき、思いがけず中身の濃い、充実した内容になったのではないかと思います。
 
取材から執筆を通して、自分自身の歩みを振り返る時間にもなりました。
 
自分を見つめ直す機会を与えていただいたことに、とても感謝しています。
 
改めて私は、多くの方々とのご縁に支えられているのだと実感しました。
 
この連載期間中には、岩国市内の小学校で職業講話のお誘いもあり、小学6年生の児童に私の仕事についてお話しする機会をいただきました。
 
それに際しても、今回の「私の岩国」で見つめ直した自分の軌跡や内面が、講話の内容に良い影響を与えてくれたように思います。
 
 
 

生徒さんと

 
これからも、核となるライブ活動に邁進しながら、ジャズボーカル教室の講師としての活動もさらに広げていけたらと思っています。
 
生徒さんが生き生きと歌われる姿を見るたびに、やりがいと喜びを感じています。
 
いつも生徒の皆さんから「りさ先生に元気をいただきます」と言っていただくのですが、むしろ私の方が前に進む力をいただいているのです。
 
本当に感謝しかありません。
 
歌うことが好きな方、ぜひ仲間に入ってくださいね。
 
素敵な方ばかりです。
 
音楽を通して人とつながっていけるシンガーとして歩んでいきますので、どうぞ応援よろしくお願いいたします。
 

蔵本りさ9

 
 
蔵本りさ
 
 
 
蔵本りささん ライブ情報ページ<外部リンク> ジャズボーカル教室ページ<外部リンク>
直近の Iwakuni Jazz Vocal Ensemble のライブは、2026年3月22日(日) 「PLAT ABC 4周年記念イベント」<外部リンク> でのコンサートです。
 
 
 
※次週、蔵本りささんの最終回「ロケ風景の回」をお届けします。
未公開のメイキング画像などを公開する予定です。 お楽しみに!