このコラム最後は、今までのコラムの中にも出てきた、錦帯橋と吉香公園をご紹介します。
東京に出てきて19年、「山口県岩国市の出身です」という話をすると、多くの方が「錦帯橋のあるところだよね!」とか「あの有名な橋のあるところだよね!?」と、錦帯橋のことを知って下さっているのです。
自分の故郷にある名所、観光名所を知ってもらえている、しかも名前まで憶えてもらえているのは本当にすごいことだと思います。
これぞ誇れる岩国の宝、錦帯橋。
錦帯橋は、日本三名橋や日本三大奇橋に数えられる、錦川にかけられた、5つのアーチが連なった橋です。
四季それぞれに美しさがあり、自然と一体となる錦帯橋は見るたびにその芸術の素晴らしさに感動します。
今回は秋でした。紅葉とのコラボレーションが心に沁みました。
「流れない橋を」との思いでかけられた橋。
それでも何度か台風などで流れ、その度に改良が重ねられ、強い橋となり、平成13年(2001年)には「平成の架け替え」という大事業も行われました。
職人さんたちの技も、故郷の自慢です。
錦帯橋についての詳しいことは、錦帯橋公式ホームページ等をご覧いただくと、歴史的な役割や、昔の人たちの技術のすごさなどいろいろ感じていただけると思います。
先日、歴史や昔のことに詳しい方が教えてくださったのですが、江戸・明治期の「よろず番付」の本に「橋の番付」というのがあって、なんと錦帯橋が西の大関に!
当時は横綱は名誉職のため、大関が最高位。誇り高い錦帯橋です!
さて、この錦帯橋を町側から山側へ渡り歩いていくと、よくテレビなどでも取り上げられている、何種類ものソフトクリームが目玉のお店があります。
観光客の方もたくさん!佐々木屋小次郎商店さんとむさしさんがあります。
そしてどんどん歩いていくと、そこが吉香公園。
木々、花々、噴水に広場、歴史的建築物と見どころや魅力はたくさん。
子供の頃から良く遊びに連れてきてもらっていました。
実家にあるアルバムを開くと、昔公園内にあった小さな売店でお菓子を買ってもらい、祖母と共に鳩に餌をあげて楽しんでいる姿や、かつていた、鹿や猿、孔雀に会えてとても楽しそうな姿、さらに、絵がそんなに得意でない小学生の私が、写生大会でへとへとになっている姿などの写真がたくさんあります。
一度は写生大会で、暑さにも疲れ切り、池で泳ぐ白鳥やアヒルの、見えないはずの水中にある足を描いてしまって母に笑われ呆れられた思い出も…(笑)その頃から、私の絵の技術は全く進歩していません。
今ではいろいろと整備され、私が子供の頃とは変わったところも多くありますが、お勧めしたい場所に変わりはなく、老若男女が楽しめ、憩える、素晴らしいところです。
歴史好きの方にも満足していただけると思います。
岩国といえば「シロヘビ」も有名です。
吉香公園には、貴重なシロヘビの生態を楽しく学べる「岩国シロヘビの館」があり、2年前にリニューアル!
綺麗になり、ゲームなどを通して子供たちも学ぶことができますし、シロヘビは何といっても金運アップなどにご利益があるとも言われていますので、是非!
そしてそのシロヘビの館の目の前からは、岩国城のある城山にのぼることのできるロープウェーもあります。
岩国市が一望できますので、是非のぼってみていただきたいです。
5回に渡って岩国の素敵なところ、私の思い出の場所を紹介させていただきました。
年に1度は実家に帰って過ごすことはあっても、なかなかゆっくりする時間もなく、思い出の地をまわることは、これまでほとんどありませんでした。
今回このような機会を頂けて、改めて岩国の良さを深く実感。
これからも、この良さをより多くの方に伝えていけたらと思っています。
読んで下さったみなさん、企画にお声がけ下さった岩国市の方、そして地元岩国の方々に心から感謝いたします。
最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。
新保 友映