今後のマスクの着脱について(保護者や地域の皆様へ)
印刷用ページを表示する 掲載日:2022年12月2日更新
平素から本市の学校教育について御理解・御協力をいただき、感謝申し上げます。
新型コロナウイルス感染症対策3年目を迎え、それぞれの学校では感染対策を講じながら様々な学校行事を行っています。先日も3年ぶりに小学校音楽会を開催し、子どもたちの前向きな姿勢に感動し、学校生活の大切さを再認識しました。
そのような中、文部科学省から、令和3年度に行った「生徒指導上の課題に関する実態調査結果」が公表され、その結果から、児童生徒によるいじめ、暴力行為、不登校が前年度より増加し、過去最悪水準の結果となったことが分かりました。「いじめ」について、本年度も小学2年生での認知件数が最多となっており、認知件数の多い学年は、小学3年生、小学1年生と続いている状況です。これは、マスクをすることにより相手の表情やしぐさなど、様々な非言語から相手の気持ちを読み取ることが不十分なことも一因だと思われます。
新型コロナウイルス感染症を防ぐ目的でマスクをすることが推奨されてから、2年以上が経ちました。知り合った同級生の顔も、日々授業をしてくれている先生の顔も知らないまま、マスクをしていることが日常となっています。そのため、マスクをしていない姿を見られることが「恥ずかしい」と感じる子どもが一定数いることが分かってきました。マスクが自分自身を隠すものとなり、子どもたちが本当の自分の姿で生活することをためらっているならば、子どもの心身の発達や成長において心配です。私たちは他者とのコミュニケーションにおいて、相手の気持ちなどを感じ取ります。学校は知識の習得だけの場でなく、コミュニケーション力を育む場でもあります。
子どもたちが本当の姿の自分で過ごせる場となるよう、改めて、保護者や地域の皆様に、マスクの着脱について、御理解・御協力をお願いします。
<保護者の皆様へ>
〇 引き続き、お子様の体調管理をお願いします。感染が疑われる場合は、登校を控えてください。
〇 「心身の発達や成長」の観点から、「子どものマスク」についてお考えいただき、お子様の思いを受け止めなが
ら、御家庭で一緒に話し合ってください。
〇 様々な事情によりマスクができない子ども、マスクをしない子どももいます。御理解の上、見守りをお願いしま
す。
<地域の皆様へ>
〇 様々な事情によりマスクができない子ども、マスクをしない子どももいます。御理解の上、見守りをお願いしま
す。
学校では、感染対策を行いながら、子どもたちがマスクをすること、しないことなどでいじめや差別につながらないよう、また、ありのままの子どもたちが安心して過ごせる場となるように引き続き取り組んでまいります。
皆様の御理解と御協力をお願い申し上げます。
岩国市教育委員会
教育長 守 山 敏 晴