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岩国市長の基地内視察についてのコメント(令和2年8月28日)

印刷用ページを表示する 掲載日:2020年8月28日更新

米軍岩国基地内で実施している国外からの転入者に対する新型コロナウイルス感染症対策の視察について

8月25日、ルイス司令官の案内で、米軍チャーター機により国外から米軍岩国基地に直接入国する転入者に対しての新型コロナウイルス感染症対策を視察しました。 

現在、米軍岩国基地では、転勤シーズンを迎え、週3便の米軍チャーター機により、6月から現在まで帯同家族を含む約800人が岩国基地へ新規に転入し、同数が国外へ転出しています。

ルイス司令官からの説明によると、まず、米軍岩国基地での国外からの転入者の受け入れ体制や手続きは約一ヶ月をかけて事前点検され、転入者が到着後の生活に困らないように、スポンサーと呼ばれるスタッフなどにより、事前に宿舎や必要な物が準備されます。

国外からの転入者は、岩国基地到着後に、空港ターミナルで健康確認などが行われ、直ちに基地内の自宅や宿舎などに移動し、そのまま2週間の移動制限(ROM)措置が課せられます。

ROM期間中に必要な食料品などの物品は、ROMランナーと呼ばれるボランティアに、転入者と接触しない形で届けさせるなど、転入者がROM期間中に外出することが無いようにサポートを行うそうです。

また、他者との接触を防止するため、ROM期間中には自宅や宿舎などの入口に、ROM期間中であることを示す張り紙を貼ることが指示されています。

その後、年齢等を問わず、すべての転入者は、ROM期間中の10日目から14日目の間にPCR検査を受け、陰性が確認されれば14日経過後にROMが解除され、陽性が確認されれば最低14日間の隔離措置に移行することとなります。

空港ターミナルは、約40名の転入者が到着したところであり、緊張感漂う雰囲気の中、防護衣やフェイスシールドなどにより感染防止対策を徹底したスタッフが、通路などが制限されているエリア内で、すべての転入者に対し、体温検査や体調など様々な確認を行っていました。

もし、空港内での確認により体調に問題がある場合などは、空港内の別室に隔離し医療スタッフによる診察が行われるそうです。

また、国外から運ばれた荷物については本人以外が触らないように徹底されていました。

確認が終わった転入者は、速やかに、空港ターミナル出口に待機している、自宅・宿舎・兵舎の3グループの行先に振り分けられたバスに乗り、2週間のROM期間中の滞在先に向かいました。

ルイス司令官は、
「国外からの新型コロナウイルス対策について真剣に取り組んでおり、仮に、岩国基地内に新型コロナウイルスが持ち込まれたとしても、こうした取り組みにより、基地内だけでなく、基地外にも脅威は無いものと考えている。
ROM該当者は、自分たちの立場を理解しており、厳しい制限下に置かれていても不満などは無く、基地内のみならず、岩国市に対して脅威とならないことを意識して行動している。また、我々は岩国市を自分の家だと思っており、基地内だけでなく、市民の皆さんが安全であることが一番重要である。」
と言われました。

今回の視察により、米軍岩国基地内において、国外からの新型コロナウイルスに対して、感染防止対策が徹底されていることが確認できました。

こうした徹底した対策により、基地内から市内への新型コロナウイルスが持ち出される可能性は極めて低いものであると考えています。

また、司令官とは、同じコミュニティーの隣人として、引き続き、様々な情報を共有し、改めて今回の危機を共に乗り越えていこうと確認しあったところです。

岩国基地を視察する福田市長