市長 本日は、「観光・防災情報ステーション整備事業」についてお話しさせて頂きます。
フリーWi-Fiスポットですが、これはスマートフォンやタブレット等からインターネットにアクセスするための設備でありまして、電話回線が込み合って利用できない場合でも、利用することが出来るため、災害時でも効果的に情報を受けたり、発信したりできる通信手段です。また、近年増加しています外国人観光客からの設置要望も多く、さらに、2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開催に向け、通信環境の充実が求められておりまして、国が整備を進めているものでございます。
こうした状況を受けまして、岩国市内でもフリーWi-Fiスポットについては、錦帯橋周辺等に10箇所、そして防災拠点に12箇所、情報カメラについては、9箇所に設置をして、観光地の様子や動画による観光情報、災害時における防災情報の提供を行うこととしております。
事業主体は(株)アイ・キャンでございまして、岩国市と国がそれぞれ事業費の1/3を補助する予定でございます。利用方法でございますが、Wi-Fiスポットで「IWAKUNI FREE Wi-Fi」に接続していただき、タブレットやスマートフォンからブラウザを起動しますとポータルサイトに自動的に接続されますので、利用規約に同意をしていただき、ポータルサイトから本市の観光振興課や観光協会のホームページ、情報カメラの映像等を選択する仕組みとなっております。今現在、日本語、英語、韓国語、中国語の4ヶ国語に対応しております。
なお、現在は試験運用中でありまして、Wi-Fiスポットへの接続は可能でございますが、3月末までにコンテンツ等の整備を行い、正式な運用を行う予定となっております。
私の方からは、以上です。
記者 県内の他の観光施設、観光名所でのフリーWi-Fiの設置具合はどうなっていますか。
市長 県内ですか?
記者 はい。
市長 県内他市の状況でございますが、今、萩市と柳井市が整備をするという風に聞いております。ちなみに通信環境ですけれども、同時接続は一つのWi-Fiスポットにあたりましては、理論上同時に500台が瞬時に接続可能という風に聞いております。
記者 早期避難所は他にもまだたくさんあると思うんですけど、今回選んだ12以外のところへの設置予定とかはあるんですか。
市長 今回この12か所の防災拠点でございますが、これから状況を見まして、また拡大等については検討してまいりたいという風に考えております。先ほどちょっと観光客、特に外国人観光客の増加についてお話しさせていただきましたが、昨年の観光客数で岩国市が把握しておりますのは約2万7千人でございますが、今年の観光客数については現在集計中でございます。日本全体では外国人観光客が昨年に比べまして大幅に増加しておりますので、おそらく岩国市におきましても増加している、という風に予測しております。集計中のため具体的な数値は申し上げられませんが、昨年は約2万7千人という数字を挙げております。
記者 今、無料Wi-Fiが整備済みのところは、市役所以外には?
情報統計課長 市が設置しているのは市役所本庁1か所だけです。
情報統計課長 先ほどございました早期避難所ですが、通信事業者が設置した所がございます。
記者 何か所位?
情報統計課長 早期避難所開設時には、無制限で使えるようになっています。それが22か所です。
記者 今年1年で市政運営にあたって、市長が一番難しかったことは何でしょうか?
市長 今年一年振り返ってみますと非常にいろんな出来事がございましたので・・どれが一番大変だったかということでしょうか? いろんな事業がございました。まず5月にはフレンドシップデーが海上自衛隊と米軍の方で共同開催ということでございまして、当市もいろんな準備等一緒にさせていただきましたし、また今回は鵜飼事業が再開ということもありまして、運航マニュアル等の見直し等もされまして、無事鵜飼が再開できたということは大きな喜びでもありましたし、これからしっかりと鵜飼等も継続してやれるように観光協会含めて一緒になって頑張っていきたいということもございます。また連動して本市では観光ビジョンを策定いたしました。愛宕山での野球場等の施設の起工式、さらには岩国錦帯橋空港の利用者100万人が9月に達成され、また先般2枠増枠の日米合意もなされた、ということもございます。またねんりんピックもございまして、これも無事に大会が終了したということで、関係各位に改めて敬意と感謝を申し上げたいと考えております。また悲願でありました、岩国駅橋上駅舎・自由通路等の工事が本格的に着工ということ、まもなく完成いたします消防防災センター建築工事、これにつきましても大きな拠点の施設でございますがまもなく完成ということで、そういった大きな市の事業等が目に見える形で着工もしくは完成の運びとなったということは、市職員を始め多くの方々に関わって頂いておりますので、そういった方々に改めて感謝を申し上げたいという風に思っております。また同時にこども子育て新制度、介護保険制度改革、そしてマイナンバー制度など新しい制度も導入されました。これにつきましても市民の皆さん方の生活に直結する新しい制度でございますが、これも混乱なくスムーズに制度がスタート出来ております。
これにつきましても、職員はもちろんでありますが、皆様方に改めて感謝を申し上げたいという風に思っております。しかしながら、先ほど朝の訓示でも申し上げましたけれども、我々の市の仕事にはゴールがないものでありますので、常に市民福祉の向上、さらには新たな街づくりに向けてさらなる取り組みを進めていく必要がありますので、滞ることなく、しっかりと全市を挙げて新しい人・まち・仕事創成戦略本部も立ち上げておりますので、豊かな街づくりに向けて継続して頑張っていくという、そういった思いを今日訓示で述べさせていただきました。来年もそういったことで頑張っていただきたいと思います。
記者 今年1年の市政を振り返って、漢字一文字で表すとしたら何になりますか?
市長 考えておりませんでしたけれども、一言でいえば「礎」です。といいますのも、御承知のとおり来年3月で合併して10年を迎えますから、新たな今後10年先の岩国市のまちづくりにむけての大きな礎の部分が完成、もしくはめどがついたという風に考えております。そういった意味で、今後さらなるまちづくりを進めていく土台を築く事が出来た、そういった年であったという風に考えております。
PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe社が提供するAdobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。(無料)