市長
本日は、「新型コロナワクチンの高齢者向け優先接種」と「手話言語条例の制定を目指すこと」についてお話させていただきます。まず、「新型コロナワクチンの高齢者向け優先接種」についてでございますが、本市においては、岩国市に住民票を置く、昭和32年4月1日以前に生まれた方に対し、先週接種券を郵送したところでございます。昨日、26日、月曜日からは、集団接種会場での予約をコールセンターとWebシステムにより受付しております。集団接種会場での接種は、貴重なワクチンを無駄なく使用するため、完全予約制としており、予約に際しては、ワクチンの定められた接種スケジュールに添って接種できるよう、1回目接種会場と、それに併せて設定している2回目接種会場のふたつの接種会場の予約を同時に行っていただきますよう、よろしくお願いいたします。また、予約や接種には、接種券が必ず必要でございます。接種券をお持ちでない場合は、ワクチン接種ができません。現時点で、接種券が届いていない高齢者の方は、健康推進課までお問い合わせをお願いいたします。なお、万が一、接種券を紛失された方は、その場で再発行はできませんので、あらかじめ健康推進課で再発行の手続きをお願いいたします。本市では、来月5月10日の週から、高齢者向け優先接種を本格的に実施します。医療機関や集団接種会場において、高齢者の方が7月4日までに1回目の接種が完了できるよう、接種の機会をしっかり設けておりますので、コールセンターにつながりにくいときには、時間をおいて、かけ直して頂きますようお願いいたします。なお、医療機関での接種をご希望の方は、医療機関で予約のしかたや時期が異なりますので、医療機関にご相談ください。今後とも、市としましては、これから始まる本格的なワクチン接種を、円滑・安全に実施して、市民のみなさんが、新型コロナウイルスへの免疫を付けられ、感染拡大が一刻も早く収束するよう、関係機関と連携して、取り組んでまいりますのでよろしくお願いいたします。
次に、「手話言語条例の制定を目指すこと」について、お話をさせていただきます。まず背景は、平成18年に国連で採択された「障害者の権利に関する条約」や、平成23年に改正された障害者基本法において、手話は「言語」として明確に位置付けられ、以降、『手話を言語として認識し、守り、手話や「ろう者(ろうしゃ)」に対する理解を広める』機運が全国的に醸成されつつあります。本市も、手話は、「ろう者」にとって 他に置き換えることのできない大切な「言語」であるという理解を広め、
手話の普及、手話による情報取得の機会確保を図るため、その基本理念等を示した「手話言語条例」の制定に取り組みたいと考えています。聴覚に障害がある方は、市内に約450人おられます。その中でも、生まれつき耳が聞こえない、もしくは、主に、言葉を「聞いて」身につける幼少期に聴力を失った方のことを「ろう者」と言い、殆どの「ろう者」は、日常生活・社会生活の中で、「手話」を使っておられます。そして、市内の「ろう者」は約60人と推計され、本市の支援策としては、手話通訳者等の設置と派遣、手話奉仕員の養成事業等を実施しております。このうち派遣事業について、「ろう者」の利用登録は、20人台にとどまっており、大半の方は、ジェスチャーや筆談等で何とか意思伝達を図ったり、手話ができる家族等が、代わりに意思伝達を行っているものと思われます。今は家族の支援がある方も、家族の高齢化などで支援が途絶えることも想定されます。そのため、本市も、昨年度から、市内の「ろう者」の団体、手話サークル等支援者団体と意見交換を重ねて、課題やニーズの把握に努めてまいりました。市としましては、今後、さらに、パブリックコメントを5月11日から6月10日の間に実施したうえで、今年度中をめどに市議会にお諮りしたいと考えております。
私のほうからは、以上です。
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