市長 本日は、まず岩国駅周辺の「賑わい創出施設の整備方針」についてお話しをさせていただきます。ご案内の通り民間によって検討が進められております「岩国駅前南地区市街地 再開発」につきましては、これまで山口県東部産業振興センター整備の最適地とされてきたところでございますが、今般、事業スケジュールに係る事情等から、その候補地から除外することを山口県に申し入れをしたということは、すでにお知らせしたとおりでございます。
本市においては、岩国駅周辺の賑わい創出が喫緊の課題であるということ、また、民間による自主的なまちづくりを引き続き支援していく必要があることなどから、賑わいの創出が可能となる新たな施設の検討を早急に開始し、令和3年度のできるだけ早い時期に提示するということを合わせて表明いたしました。そうした中、今月の18日には、岩国商工会議所の方から、また、22日には、中心市街地のまちづくり会社であります街づくり岩国、地元の自治会組織であります麻里布地区自治会連合会、本通り・中通りの両商店街の振興組合の連名によりまして、市が再開発予定地で検討する賑わい創出施設は、図書館機能を核とする施設とするよう要望をいただいたところでございます。
また、今年3月に街づくり岩国の方が地元のまちづくり関係者とともに策定されましたグランドデザインがございますが、この中でも、街のポテンシャルを引き上げ、多くの集客が可能であるということを理由に、図書館等の学びの場の提供を提案されております。他方、かねてから福祉会館自体の老朽化も進んでおりまして、館内の図書館分室について、相当数の利用実績があるものの、施設は狭隘であるなど、多くの課題も抱えており、その対応策について検討を進めておりました。こうしたことから、経済界や地元からの要望、市内部の検討内容を踏まえ、今月の24日でございましたが政策戦略会議を開催し、再開発予定地に整備を検討する施設として、図書館機能を核とすることを決定いたしました。その検討業務を、年明けから速やかに着手することとしますので、あわせてお伝えさせていただきます。
冒頭に申し上げましたとおり、岩国駅周辺の活性化、賑わい創出は待ったなしの状況であり、市としても民間による再開発事業を支援しつつ、施設整備に向けて、スピード感を持って取り組んでいきたいと考えております。なお、東部産業振興センターの整備につきましては、現在、山口県において、基本構想の見直しが進められており、市としましては、引き続き、本市の商業の中心地に当該施設を整備していただくよう要望をしてまいります。本件については、以上でございます。
記者 中国新聞の坂本といいます。図書館の件について数点、まず図書館を核とする施設ということですけど、周南市はスターバックスが入ったような複合施設を建てられてますけれども、岩国市としては今この段階としてどういうようなものにしたいというような考えがあったら教えてください。そして図書館を核とする機能を作ることによって、どういった効果があるかというのも併せてお願いします。
市長 はい、まず民間の方が進めております再開発事業でございますが、その中であってやはり賑わい創出をするということが大きな課題でもございますので、今回岩国市といたしましては、市が持っている課題、先ほど申し上げたように福祉会館が老朽化しているということ、そしてその福祉会館にあります図書館分室につきましては相当数の利用実績があるということ、そういったことを踏まえて24日に政策戦略会議を開催して、再開発予定地にこの機能を核とすることを決定したところでございます。今後、民間の再開発の商業スペース等検討されておられますので、そういったところとの連携といいますか一体感を持つことが重要になってくると思いますので、そういったことを含めて速やかに検討業務をしていきたいというふうに思っていますので、今後早急に検討業務を年明けから行ってまいります。その中で、規模感とか最終的な予算的なもの、また民間との賑わい施設の連携、こういったことを具体的に詰めていくことになろうかなというふうに思っております。
記者 毎日の大山ですけど、今麻里布図書館分室の利用者実績というのはどれくらいなんですか?
市長 はい、じゃあちょっと教育委員会の方から。
教育次長 現状としては約3万人が利用されているという状況です。
記者 年間?
教育次長 年間です。
記者 中央図書館は?
教育次長 中央図書館は約14万人。年間です。
記者 今の関連なんですけど、麻里布分室の蔵書数、本の数ですね、本の数はどのくらいあるのかというのをお願いします。
教育次長 はい、今年度の12月25日現在で20,131なので約2万冊というところです。
記者 規模と1日の貸し出し数は?面積も分かれば。
教育次長 利用者数は110人くらいなんですが、1日の貸し出し数についてはちょっとまた後程。
市長 今市内に全8館ありますけど、最も小さいのがこの図書館になりまして、延べ床面積は158.2平米、利用者は地区住民だけでなく地区内に勤務する地区外の方、また多くの方が利用されておりますが、先ほどの利用者数は約3万人、そして中央図書館とか岩国図書館に続く第3位の利用者数となっております。現状でありますが、ここは書庫がないんですよ。書籍を置いておくそういった書庫がございません。また、所蔵数も限りがあるため、利用が多い幼児とか小学生の需要にこたえきれておりません。親子で読み聞かせを行うスペースも十分とれないということもあります。閲覧スペースも十分にないということで、その機能として十分な機能を発揮していないということがこれまで課題でありました。また、先ほど申し上げた通り福祉会館自体も耐震性がなく、老朽化も進んでおります。ほかの入居しております施設等含めて、今後その整備方針を検討していたという、そういった状況でもございましたので、今回、再開発用地の方にこの図書館機能を核とする賑わい施設を整備するということで、方針を決めさせていただきました。今後すみやかに年明け具体的な検討業務に移っていくという状況でございます。
教育次長 すいません、1日当たりの貸し出し数ですが、今割り戻しますとだいたい290冊くらいになろうかと思います。
記者 山口新聞の湊です。図書館機能を駅前にもっていくということは今の福祉会館にある図書館はなくすという方向でしょうか?それとも福祉会館を新たに別のものに建て替えてその中にも一応残してプラスアルファで1造るという認識でしょうか?
市長 今の福祉会館にあります図書館の分室、この機能を新たに移すということでありますので、そうなれば今後福祉会館の現状の麻里布分室の方は閉館ということになります。
記者 中国新聞の坂本です。もう一つ、再開発ビルの市の公益施設の入居に関しては1回岩国市が準備組合の要望に対して断ったという経緯があったと思うんですけれども、その中には図書館を造ってくれというような要望もあったりしたと思うんですけど、改めてこの時期に造るという決定をされたことはどうしてでしょうか?
市長 はい、これまでも先ほどの、まちづくり会社からはグランドデザイン、また再開発組合の方からも図書館としての要望は現にございました。しかしながら、先ほどの福祉会館の他の施設等も含めた検討業務が具体的に固まっていない状況でもございました。今回はぎりぎりまで県の産業振興センターの誘致ということで、県の方との調整をしておりましたが、スケジュール等について、なかなか難しいという状況の中で民間の再開発組合の方からその産業振興センターを再開発ビルの中に入れるということは時間的にもう難しくなってきたということで、候補地からは外してほしいというのが市の方にございましたので、市はそれをもって県の方にそういったお話をさせていただいたところでございます。と同時に先ほど申し上げたように、岩国市とすれば、やはりそうはいっても駅前の賑わいの創出、また、民間の自主的なまちづくりを支援していくという観点から先ほどの図書館機能を核とした施設整備を決定をさせていただきました。従前から岩国市としても、何らかの図書館機能をいずれは他の場所に移転をしなければいけないという時期がいつかは来るということも検討しておりましたので、今回これをタイミング的にはかなり中の協議をスピードを速めまして今回24日に政策戦略会議を開いて今回決定をさせていただきました。具体的には年明けの検討業務で詰めていきたいというふうに思っておりますので、大きな政策判断をさせていただいたところでございます。
記者 中国新聞の永山です。検討スケジュールを聞きたいんですけど、いつまでにどういうことを決めていって、2027年が再開発ビルが今のところのスケジュールだと予定されていると思うんですけど、どの段階で基本計画であるとか基本設計を作っていくといったそこらへんのスケジュール感を教えていただけますでしょうか?
都市開発部長 はい、年明けからの検討でございますけれども、まずは図書館機能ということに方向性を決定いたしましたので、現況の把握でありますとか、それからその他の機能、これが必要であればその市民の意向でありますとか、そういったものをまずは検討させていただきながら、どういう機能を今後の方針を定めて皆さんの理解を得ていくということが先決なのかなというふうに思っております。そういった意味では、来春ですね、このあたりが一つの目途になるのかなというふうには思います。どういう機能で決定というところをまずは定めていきたいというふうに考えております。
市長 誤解がないように申し上げたいのが、先ほどちょっとスケジュール感を求められましたが、今回この事業自体は市じゃないんですよね。民間の再開発組合の方が主体的に事業を進めてまいりますので、それに市の賑わい施設の図書館機能も一緒にやっていくということでありますので、市がどんどん市の事業として進めていくわけではないので、そのスケジュール感としては、岩国市のもちろん決定、協議する内容ももちろんありますが、あくまで民間の再開発事業に市が一緒になりやっていくということで、主体的には民間主導になりますので、そこのところでスケジュール的にも今後民間としっかりとスピード感を合わせてやっていきたいということでありますので、市が一方的にどんどんスケジュールを決めてやっていくものではないということだけは確認させてもらいたいというふうに思っております。
記者 あの、どれくらい面積取ってくれって言ってるんですか?組合は、どのくらい借りてくれと、どのくらいの規模の施設が欲しいと。
市長 今回、その賑わい施設も図書館機能ということで一応核といたしますが、これによって民間のスペース、賑わいスペースが、この図書館機能とどういった連携をしていくか、導線含めてですね、することによってどれだけ求められるか、この辺も実は今から協議をすることになろうかなというふうに思っておりますので、今市の方でもうこの面積、また組合の方からこういった面積という具体的なところは、今後、市が大きな方針を決めましたので、これを基にお互いがうまく相互に賑わいを創出できるような、どういった機能、面積、それによってどちらが機能を持つか、この辺を今後詰めていくことになろうかと思っていますので、この時点でまだ面積について正確な調整はできておりません。今後だと思います。
記者 湊です。来年春に図書館に導入する機能を決めていくというお話でしたけど、市民にパブコメとか意見を求める、そういったことをされる予定はあるかどうか、教えてください。それと、福祉会館について老朽化が進んでいるということですけれども、何年築というか、その年度を教えてください。以上2点です。
市長 まず、今回この件につきまして、パブリックコメント等を行う予定はありません。かなりスピード感も持たなければなりませんので、その辺のパブリックコメント等の実施は考えておりませんが、これまでまちづくり会社はじめ関係団体がいろんな市民の要望、ニーズ等も吸い上げておられます。その中で私の記憶では、当時の小学生だったと思いますが、そういった子供たちに対しての岩国駅前にどういった機能があったらいいかというそういったアンケートみたいなのを取られておりまして、そこにも私の記憶では、そういった図書館、本屋さん、そういった機能があればうれしいというそういった意見がたくさんあったということを記憶しております。
記者 わかりました。
健康福祉部長 すいません、福祉会館の供用開始なんですけれども、昭和57年の4月になっております。
記者 はい。
市長 今日、今年最後の定例記者会見でございますが、今年1年を振り返ってを言いますと、やはり新型コロナとの闘いの1年であったというふうに思っております。特に、コロナの影響で、大きなイベントとか行事が中止になり、また学校のほうも一斉休校等がありました。大きな市民生活に影響があったというふうに思います。
こういった中でやはり、感染防止対策をしっかりやっていくことと同時に、雇用と生活を守るための経済対策、これに力を注いでまいったところでございます。市独自の、国の定額給付金に独自に2万円を上乗せするいわくに特別応援協力金、また、プレミアム商品券を発行するなど、現在も進めている事業もございます。特に11月に入って、クラスターが市内で発生いたしました。この際も、感染の連鎖をくい止めるために、県と関係団体と協力して、短期集中的に、幅広くPCR検査を実施したことによりまして、最終的には収束宣言に至ったところでもございます。今後このクラスターの発生を受けて、さらなる感染予防対策の実施のためのPR、また応援事業を事業者と共に取り組んでおります。緊張感をもって今後もそれは続けていきたいというふうに考えております。また、記憶にもまだございますでしょうけど、一時はマスク不足の時期もございましたが、善意のマスクバンクを設けたところ、約5万枚のマスクバンクに市民の方々から寄付が寄せられました。市民の皆様方のご理解とご協力にあらためて感謝を申し上げる次第であります。また、この未曾有の難局を乗り越えていくためには、新たな価値観、これを共有しながら、市民・企業・関係団体が協働で、今後も実施していく、まちづくりをしていく必要があると強く感じております。また、コロナ禍でありましても、まちづくりを停滞するわけにはいきませんので、この1年間の中でも、岩国駅の東西駅前広場の完成、また、温水利用型の健康運動施設でありますスパ・サンライズのオープン、また、岩国ひがし学園、小中一貫校としてのスタート、玖珂・周東地区の新たな総合センター奏と日向の供用開始、高齢者の外出支援、タクシー利用助成制度の拡充、そういったこともしっかりと取り組んでいくことができました。なかなかコロナの収束が見えない状況ではございますが、この1年間も多くの皆様方のご理解とご協力の中で、着実にまちづくりを進めることができたというふうに思っております。新しい年を、このコロナが収束して、そしてこのまちづくりの流れを止めることなく、しっかりと進めていきたいというふうに思うところでもございます。
あらためて、記者クラブの皆様方には、この1年間、様々な報道はもちろんでありますが、市政の情報発信等につきまして、大変なご尽力を賜りましたことを心から感謝を申し上げます。本当にお世話になりました。ありがとうございます。
記者 中国新聞の永山です。今年一年を振り返って漢字一字で表すとすればどういった漢字になるか教えてください。またその心も。
市長 そうですね。今年1年コロナの1年でありましたので、こういうのを作ってまいりました。これでございます。ちょっと達筆すぎるんですが「鬼」です。鬼滅風です。コロナを鬼に例えることもできると思うんですが、今回やはりこのコロナの連鎖を断ち切るという思いが強い意味になりますが、また今回このコロナ禍にありまして、誹謗中傷とか医療従事者への差別等そういったことも見受けられました。私たちはやはり気持ちまでウイルスに感染されてはならないと思います。人の心を失ってはならないというふうに思っております。ご存じの方も多いかもしれませんが、この鬼滅の刃に出てくる鬼ですよね。これもそもそもは人間なんですよね。いろんな背景の中で鬼になったという、そういったストーリーでありますが、やはり我々はそういった、どんな境遇にあっても人の心を持ち続けながら支え合う、助け合う、そういった中でこの未曾有の状況を乗り越えて、明るい未来を築いていこうという、そういった思いも込めさせていただいて、今回かなり力作とは思うんですが、自分なりにあえてこういった形でさせてもらいました。鬼を断ち切る、そういったコロナを断ち切るという思いで、こういった形にさせていただきました。以上です。
記者 読売新聞、横峯です。今日から全国的にGo Toトラベルの事業が一斉停止ということで、来年の1月11日までということなんですが、市として今後の話にはなっていくと思うんですが、観光業界に対して何らかの支援ですとか、この影響を来年まとめてそれを踏まえて何か、救済の何か施策等考えておられたら、具体的ではなくても構わないんですがもしありましたら、お教え願えればと思います。
市長 まず具体的に新たな施策については今日発表する用意はしておりませんが、現在、岩国市プレミアム商品券が発行中でありまして、この辺の利用状況も今注視をしておりますが、かなり多くの方々に利用していただいております。ただこれが市民が対象で市内での買い物しかできないものであります。先ほどのGo Toキャンペーンにつきましては、これまで今回の第3波が来る前は、かなりこのGo Toトラベルの影響によって市内の観光客数も回復見込みでございました。特に錦帯橋周辺では修学旅行関係、大型の観光バス等も見られたわけでありますが、今回その辺の影響を大変危惧しております。今後、国の方も新たな追加的な予算措置もされるだろうと思っておりますので、その辺の情報を速やかに我々もキャッチしながら感染防止対策をしながらも、さまざまな経済支援に市としても連携しながら取り組んでいきたいというふうに思っております。まずは全国的にも感染の連鎖を断ち切るということで、今回の移動の自粛等も政府また県も呼びかけされております。非常に年末年始で、本来であれば帰省されて、実家等でゆっくりされたいという思いの中でも今回やむなく移動を控えておられる方もおられると思いますので、本当にこれはさみしいところでありますが、ここはやはり、まずは感染を広げないという中でのやむを得ないことかなというふうに受け止めております。
記者 先ほどからずっとその、コロナの連鎖を断ち切る、コロナを早く収束したいと言われているんですけど、幸い麻里布・医療機関のクラスターは収束したんですけど、ここにきてちょっと感染者の数が増えてまして、昨日現在5日連続で14人かな、感染者が出てます。でその中には介護施設の方だとか広島に買い物に行かれて感染したんじゃないかという男性の方もいらっしゃるんですけど、年末年始の市のコロナ対策の体制をどうするのかというのと、改めて年末年始の買い物に広島に行かれる方もいらっしゃる方もいると思うので改めて市民への感染予防の呼びかけをお願いします。
市長 はい、ここ最近の陽性患者の状況でございますが、これまでの麻里布界隈のクラスターとは関連がないというふうに受け止めておりまして、後発事例だというふうに受け止めております。今回、保健所の方としっかりと追跡調査等されながら、その辺の対応をされているというふうに理解をしております。年末年始の対応でありますが、ちょっと今資料を忘れましたので、ちょっとわかりますか資料が。相談業務、またうちの健康推進と地域医療の方で担当しておりますので、ちょっとわかる?
保健担当部長 明日29日から1月3日の間の市民の方からの問い合わせ相談ですけれども、保健センターの方で9時から17時まで電話受付をしております。相談を受け付けております。あとは医療機関の方、29日の方はもちろん開診されているところと医師会病院さん、あとは30日から1月3日は医師会病院さん休日急患ということで受診可能です。
市長 地域外来検査センターの方は?
地域医療担当部長 地域外来検査センターにつきましては、29日は通常通り午後2時半から4時半、2時間。30日から1月3日までにつきましては、医師会病院経由になろうかと思いますけども、医療機関において検体採取が必要ということであれば12月30日から1月3日までは、午後0時半から1時半までの1時間ほど事前予約を受け付けて検体採取するかたちで開設する予定としております。以上です。
記者 山口新聞の湊です。先般、また錦帯橋に落書きがございました。言わずもがなではあるんですけれども、市長の受け止めを一言教えてください。
市長 先般、錦帯橋の柱の方に落書きが見受けられました。非常に岩国のシンボルである錦帯橋にこういった行為があったということは、許しがたい行為であるというふうに思っております。今現在、岩国警察署の方によりまして、文化財保護法違反による捜査に着手されている状況でありますので、その捜査を見守りたいというふうに思っております。
記者 KRY大坪です。コロナとかF-35とかいろいろあったと思うんですけど、基地問題を市長、総括して振り返っていただけますか。
市長 まずこの基地問題につきましては、基地の中でも新型コロナウイルスの感染者が出ておりますが、基地の方と日ごろから情報、連携をとりながら、お互いがしっかりと感染防止対策をやっていこうということは、確認し合っております。そういった中で、今回、基地の運用につきましては、F-35Bへの機種更新の話がございました。これにつきましても今現在の時点で新たなF-35B、10機程度岩国に機種更新をして、移って来ているということを目視で確認しております。また、いろいろ騒音の状況につきましても市として確認をしておりますのは、やはり4月、5月とか、やはり11月等につきましては、騒音が生じておりますが、やはり今回、コロナの影響によりまして、運用に変更がありましたので、昨年と比べると総じて騒音の状況は減少しているというふうに受け止めております。また、年末・年始、正月の運用につきましても、すでに基地の方にその辺の配慮を求めているところでもございます。今後もそういった市民の安心・安全に資する内容につきましては、国・米側に対してしっかりと、言うべきことは言っていきたいというふうに考えております。
記者 来年注目されるのが、再編交付金の期限が来ると思います。防衛省等、国の機関とあらためてどのように交渉されていくかというのを教えてください。
市長 再編交付金の時限が近づいてきておりますが、これにつきましてはこれまでも従前から、国の方から前向きな回答をいただいております。年明けにもまた、岸防衛大臣ともそのあたりにつきましても、しっかりとあらためて年明けにも要望させてもらいたいというふうに思っておりますので、しっかりとした成果を引き出してもらえるよう、我々も努力していきたいというふうに思っております。