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市長記者会見「今年1年を振り返って」(令和元年12月27日)

印刷用ページを表示する 掲載日:2019年12月27日更新
  • 日時 令和元年12月27日 11時30分~
  • 場所 議会会議室

市長 それでは、本日は「今年一年を振り返って」をテーマにいろいろと話をさせてもらいたいと思っております。
まずは平成から令和へと移り変わった一年でありますので、いくつか市政に関する事業とか取り組みについて、いくつか挙げさせてもらいたいというふうに思っております。
まずは「幹線道路網の整備といたしましては、長年の悲願でありました「藤生長野バイパス」、それまでは「岩国南バイパス南伸」と言っていましたけど、これの新規事業化が決定し、平成31年度予算として調査設計費が予算化され、現在調査設計に着手されていることがあげられます。また「岩国大竹道路」につきましては、山口県側・広島県側ともにそれぞれ約14億円の事業費が投じられておりまして、事業が着実に進んでいるところでございますが、「山手トンネル」の事前の地質調査におきましては、地元との調整に時間を要している状況でもございます。こうした道路網び整備は交通渋滞の緩和はもちろんでありますが、都市化ネットワークまた災害時に備えたダブルネットワークの確保ということで大変重要であるというふうに考えております。地元の理解を得ながら、引き続き早期完成に向けまして、官民一体となって取り組んでいきたいというふうに考えております。
次に、空港等を活用した地域振興また産業振興につきましては「防衛装備庁の艦艇装備研究所試験評価サテライト」の起工式が行われまして、現在工事が進んでおります。これは政府関係機関の地方移転が進められる中で、本市への整備が決定したものでございまして、ご承知の通りでありますが、水中無人機などの最先端の研究を行うものというふうに伺っております。令和3年度、この施設の整備よりまして、関連企業の集積とか新産業の創出が図れれば地域経済の活性化また雇用の拡大にもつながるということで、非常にそういった効果を期待をしてるところでございます。
続きましては、岩国錦帯橋空港8年目に入っておりますが、開港当初から利用状況が非常に堅調でありまして、11月の下旬には累計の利用者数が300万人に達成したところでございます。また施設面につきましても、待望でありました飲食ブース、団体待合室等を備えたいわゆる南館が完成いたしまして、ますます利便性の高い空港へと進化をしております。今後ともいろんなですね、観光誘客また企業進出、本市の産業振興にしっかりと取り組んで参りたいというふうに考えております。
次に、環境対策としましては「サンライズクリーンセンター」が新たに稼働を始めました。この施設は南海トラフ巨大地震などの大規模地震にも備えた災害に強い対策、これを講じております。同時に公害防止につきましては法規制基準値よりも厳しい自主基準値を定めて運転をするなどしていまして、周辺の環境にも配慮しているところでございます。また余熱を利用しまして、来年度には、日の出公園内の「温水利用型の健康運動施設」においてその余熱を有効利用することとしております。愛称のほうも今決める段取りを進めております。
そして次に教育関係といたしましては、本市の特性を生かした「英語教育の推進」事業をスタートしております。これは内閣府の地方創生推進交付金を活用しておりますが、「英語交流のまちIWAKUNI創生プロジェクト」を開始をしております。各地域におけるイングリッシュキャンプ、愛宕山スポーツコンプレックスにおける「英語交流のまち推進フォーラム」の開催などいろんな取り組みを進めておりまして、市全体に広がる取り組み、仕組みづくりを今後も進めていきたいというふうに考えております。そしてその一環として、市立中学校全校に「国際交流支援員」を配置することも始めたところでございます。また英語4技能のバランスの取れた育成を考える環境を整備するために、小学校6年生と中学校3年生を対象に民間の英語試験でありますがGTECを導入しておりまして、児童生徒の英語力の向上また教職員の指導力の向上を図っているところでございます。
次に、今いろいろ昨年完成した愛宕スポーツコンプレックスはじめ様々な交流イベント行事が開催されておりますが、具体的申し上げますと、「日米親善リレーマラソン」、今回これは3回目でありました。その他「日米大学野球選手権大会」、また「岩国フレンドシップフリーマーケット」、日米文化を体験できる「カルチャーフェスティバル」「ハロウィンカーニバル」、そして錦帯橋芸術祭におきましては「岩国市歌」を日本語・英語で合唱ということで多岐にわたっております。これが各年齢層に応じた企画や文化スポーツなどこういった企画をすることによって交流人口が大きく増加し、確実に国際交流が近くにあるまち、それが岩国ということで認識・認知も広がってるというふうにに考えております。
最後でありますが、オリンピック関連でありますがご承知の通り岩国市はアメリカ合衆国のホストタウンとしてソフトボール女子ナショナルチームとフェンシングエペの男子女子のほうと事前キャンプ実施に関する協定を締結としております。これまでも何度かキャンプを実施しておりますので、そのノウハウを活かしながら万全の体制でお迎えをしたいというふうに考えております。また年が明けた5月14、15日には聖火リレーのコースが発表されておりますが、岩国では吉香公園が中国地方全体のスタート地点であるということで錦帯橋を渡ることが決定しております。こうした機会を通じまして、本市の魅力を国内外にしっかりと発信をしていくことで、夢と希望を抱ける、そういった機会にしてきたいなあというふうに考えております。
その他にも、大規模災害に備えるための「地域における防災・減災対策」、また「岩国基地に関する騒音対策」など市民の皆様の日々の安心・安全を守るための取り組みを最も重要な課題として年頭に置きながら、市民福祉の向上に向けて様々な事業を実施したところでございます。この一年間、本当に多くの市民の皆様、そして関係者の皆様のご理解とご協力の上で無事にこの年の瀬を迎えることができたというふうに感じております。ありがとうございました。また新たに迎える年もこういったまちづくりの流れを止めることなく、さらに本市の魅力を高める施策の充実にこれからも務めてまいりたいというふうに考えております。改めまして記者クラブの皆様方、今年一年様々な報道、また市政の情報発信等大変ご尽力賜りましたことに改めて感謝を申し上げまして、最後の記者会見とさせていただきます。ありがとうございました。お世話になりました。

記者 山口新聞です。今おっしゃった中にはなかったんですが、米軍基地関係でも6月くらいから米兵による飲酒、窃盗、事故であったりとか、さまざまな規律違反問題がありました、さまざまな防衛政務官含んだ動きがありましたけれども、これを振り返って、改めて市民の暮らし、安全を守るというのが行政の役割だと思っております。これについての思い、また今後についてこういうふうにしたいという思いを、改めてにはなりますが、お話をお伺いしたいというふうに思います。

市長 先ほどちょっと最後の辺にふれたところもありましたが、空母艦載機の移駐が完了いたしまして1年8~9か月が経過しております。この間、基地周辺の騒音状況につきましては、やはり艦載機が滞在しているかいないかそういった運用状況に大きく周辺の騒音状況というのは影響を受けるのだということを認識しております。昨年と今年ともに4月・5月、FCLP前後でありますが、岩国基地での集中的な訓練が実施されまして、騒音の増大が住民生活に大きな影響を与えているというふうに認識しております。これにつきましては、岩国市といたしましては国に対してそういった騒音軽減に努めるように申し入れを適宜行っているところであります。また移駐後の1年間の騒音状況を検証した結果、当初の予測の範囲内である一方で、先ほど申し上げた通り移駐直前と比べると総じて音のほうが増大しているというふうに考えております。そういったことで国への要望にも県が要望する際には私も同行しながら、そういった状況について国に対して住民の不安解消に向けた対策、また措置の実施、また騒音対策の拡充などについて要望いたしました。しっかりと実効性のある対策を引き続き求めていきたいというふうに考えております。また米側の規律違反等ありました。これにつきましては、防衛大臣政務官が来岩されまして、その頃のいろんな情報提供の在り方などにつきましても説明がありました。市とすれば当初ああいった情報が寄せられた時に「言語道断」であるという表現を使わせていただきましたが、そういったことが基地内で蔓延していることは大きな不安を抱かざるを得ない、そういったことを述べさせてもらいました。具体的にそういった改善措置については米側のほうから国に示され、国のほうから我々のほうにもそういった内容がありました。要はそういった説明があった内容について、しっかりとそれが実行されているか、見直しがされているか、こういったことも今後注視していく必要があると思っております。

記者 今日の冒頭の説明で幹線道路の説明があったんですが、山手トンネルの地質調査で地元との調査に時間を要しているが地元の理解を元に早期完成を目指したい、ということですが、確か今年の会見でも市長述べたと思うんですが、直接地元の住民、室の木台の団地の皆さんに出向いて声を聞き、説得するようなことは考えてないんですか?

市長 今現在は、国また市の職員また今、国の委託をされております、測量関係の方々が地元に入って協力なり説明をさせてもらいながら必要な調査をさせてもらってるというふうに思っていますが、今現在聞いておりますのは、やはりそういった中でなかなか地質調査におきましては地元との調整について時間を要しているという状況ということは報告を聞いております。これまでも議会の方でもそういった感じの質問を受けておりますので、私は決して地元の方とそういった意見交換と言いますか説明とかしないということは全く言っていません。タイミングを見てしっかりと私のほうもそういった方々の懸念なり不安、またこちらからの理解も求めていく、そういった場は設けて行きたいというふうに思っていますので、その辺のタイミング的なものにつきましては、今日の段階で「じゃあいつ」ということには申し上げませんがそういった考え方は持っております。今現在はそういった担当レベルで地元の方といろんなお話なりまた理解を求めている、そういった状況でございます。

記者 住民側としてはボーリング調査自体が事業の進捗に関わってくるんじゃないかということで、そのものをやめてもらいたいという。

市長 地元の方々の不安とか懸念というのは承知しておりますので、そのためのじゃあどういった広報であったり、どういった地質であるかということをまず把握をしないと、そういった地元の方々の地域の方々の不安に基本的なデータとして回答と言いますか説明ができないと、そのためにいろんな必要な調査をさせてもらいたいということを地元の方々にお話をさせてもらってますので、その調査を基にいろんな次の具体的な説明なり懸念されていることについての説明が尽くせるんじゃなかろうかなということで私は理解をしております。

記者 そうしますと、その調査結果次第ではルート変更もありうるという理解でいいんですか?

市長 ここでまだ調査の結果が出ていない段階でいろんな仮定の話をするとまたそこで色々誤解を招いてはいけませんので、そういったまず必要な調査をまずさせてもらった後に、いろんな状況があろうというふうに思っておりますので、ここで色々まだ調査が終わってない段階で、いろんな想定の話をすることによって混乱することは明言は控えたいと思っております。

記者 ですから、さっきから言っているように、調査次第では事業をする、しないが分かるんであれば多分住民は理解できると思うんですよね。変更がありうるというもし可能性があれば。どうしてもそれを明言されないんで、あれもう事業が進んでいくんじゃないかと懸念されているわけです。そこはどうしても行政側と地元側の折り合いがつかないんです。

市長 そもそも、この岩国大竹道路の必要性っていうのは、岩国市も、またいろんな経済界、自治会からも署名という形でいただいてますし、我々もこの道路の必要性については逆にもお願いをしておりますので、そのための調査といえばそうであると認識してもらっても構いませんが、ただ調査をすることによっていろんな候補とかいろんな補償とか、いろんなことも考えなければなりませんのでそのために必要な調査でありますので、まずそれをさせていただきたいということであります。ですから岩国大竹道路の必要性を問うような、そのための調査ということではなくて、岩国大竹道路はやはり岩国の全体を考えると必要なものだということは、これはもうこれまで何度もお願いなり表明をさせてもらっております。

記者 調査次第では補償のことも考えないといけないということは明言されたことはわかりました。

市長 はい。

記者 山口放送です。市長先ほど冒頭でおっしゃった、例えばオリンピックの事前キャンプだとか、全部の市立中学校にALTの方を配備するだとか、多分ほかの市だとあんまり体験できないようなことを岩国市の方って体験できている状況にあると思うんです。それは市長が言われている基地との共存も政策の一環だと思うんですけど、そういう体験を通じて岩国市というか市民の方にどいういうふうなプラスになってほしいというか、どういう経験を子供たちとかにしてほしいと市長は思われますか?

市長 そうですね、若い世代を中心とした幅広い層を対象にはしておりますが、やはりこの英語につきましては学びとかまた学び直し、こういった観点も必要かというふうに思っていますので、いわゆる全ての幅広い世代、こういった方々にそういった英語を通じていろんな分野、チャレンジもしてもらいたい、そのための英語のですね、国際交流の場がこの近くに、岩国には特性としてありますので、こういった「英語交流のまち」を、しっかりと推し進めることによっていろんなお仕事とか商売とか含めて、また個人の学び直し、英語を活用して幅広くまた人生が幅が広がっていく、そういったこともこれは教育のみならず様々な市民生活に、こういった英語交流のプロジェクトはいくつもイベントなり企画をやっていますので、これに多くの方が参加してもらうことによって、そういった「英語交流のまち岩国地方創生推進プロジェクト」をやっていきたいというふうに考えております。今、教育委員会がメインでやっておりますけど、これに今いろんな関係部署もそれぞれ連携しながらさせて頂いております。

記者 来年、オリンピックの聖火ランナーの話とかもありますけど、オリンピックももちろんありますけど、令和2年、基地との共存という部分ではどういうふうに政策を推し進めていこうと思われますか?

市長 オリンピックですか?

記者 いや、基地との共存ということでいうと。

市長 今、米軍関係者の方も1万人を超えているという数字も上がってきております。やはり同じ地域に住む「良き隣人」として、いろんな交流なり友好を深めていくことでお互いの信頼関係を築くことが大変重要な観点かなというふうに思っております。そういった中でこの基地のあるまちの特性を活かして、そういった日米交流なり国際交流事業を進めておりまして、その一環として先ほどの「英語交流のまちIWAKUNI」もそうでありますが、先ほど中学校の話もされましたが市内中学校全てに国際交流支援員、これを配置しております。これはなかなか全ての学校に配置というのは県下全域見てもないというふうに思っておりますので、これは岩国市の独自の施策として特化してやらさせてもらっている事業の一つでありますので、そういった中で教育現場だけでなくて市民全体がそういった英語をはじめいろんな交流を深めてもらえるようなそういった支援をしていこうというふうに考えております。

記者 基地関係の話をちょっと追うようになるんですけれども、今回のこの規律違反問題を巡っての報告書の情報提供の自治体への仕方っていうところで問題があったかなと思うんですけど、これは議会しかり、或いは市民団体からの要請で、公開情報としてあった報告書を市なり県なり地元のほうも分析する必要があったんじゃないか、或いは今後の情報収集の体制、そういったものを見直す必要があるんじゃないかという指摘があったと思うんですけど、先ほど最後に市長がおっしゃった市民の安心安全が最も重要ということを念頭にという中で、そうした情報収集の体制のあり方、そうしたものを評価するなり見直すなりそのあたりのお考えっていうのはいかがかですかね改めて。

市長 今回国のほうからの事故報告書等について、事前の詳細な報告が遅れたということにつきましては、防衛大臣政務官、また関係者の方からその辺のあり方についてお詫びの言葉があったところでありますが、今後やはり、その後国のほうからはやはり適切な時期に迅速に必要な情報は関係自治体のほうにお知らせするということで再度徹底していくというそういった話もございました。これを我々は信じているわけでありますが、今後やはりそういったことで、日ごろから岩国市も「待ち」の体制ではなく、しっかりと市が得た情報につきましては国に対して照会をしていく。それに対して国のほうが速やかに情報提供を関係自治体にされる。また必要な情報は、またこういった報道関係、また議会ないし我々が情報提供していくことによって、ケースバイケースですけど、そういった市民の方々の不安の軽減にもつながる、またその後の対応にも迅速に対応できるという、これがやはり適切な対応だというふうに思っておりますので、今後今回のようなそういった情報提供のあり方について国のほうは反省を述べられましたから、これからこういったことがないように今後は適切に対応されるとうふうに考えております。

記者 各種その、国に照会できることは照会できるけれども、やはり今回のようなテクニカルな問題、報告書が膨大であったりとか専門知識が必要という問題に対しては、あくまでも国からの情報提供、詳細なものを待つというものに留まるという理解になるんですか?

市長 やはり報告書を断片的に読んでみましても、かなりテクニカルといいますか、専門的な言葉が結構いくつも並んでいます。これを訳す中によって、まずその言葉自体が飛行機の何と言いますか専門的な用語なりアメリカのそういった軍関係の専門的な用語も入っていますので、それはやはり防衛政策等に精通した防衛の担当の方々がしっかりと訳されるほうが逆に最終的には誤解が生じないということを考えております。そこで安易に我々が直訳したが故に違ったニュアンスで訳してしまうことによってまた違ったメッセージを与えかねない、そこはやはり防衛のそういった専門家がしっかりと、時間をあまりかけてもらったら困りますけど、迅速に訳されてそれを我々に情報提供してもらうことが、やはり最終的には正確なのかなというふうに考えております。

記者 毎日新聞です。今の話だと規律違反については専門的なものだからということですけど問題になっていたのはそんな難しい話ではなくて、自撮りだとか、読書だとか、髭を整えていたのとか、薬物だとかそういった簡単な言葉なので、簡単に訳せることだと思います。それは専門的ということではなくて、問題になっているところはどこなのかということで考えていただきたいと思います。

市長 確かに何と言いますか、手放しで髭を整えるそういった動作、読書する動作、これが最終的な原因として事故が起きたわけじゃないんですね。わかりますかね?最終的に行為があってそこでアクシデントが起きたというものではないんです。ただ、そういったことをとがめられないといいますか、そういったことを平常的にやっていると、こういったそれをまた良しとするようなそういった風潮といいますか空気がそういった部隊の中で蔓延していたということが大きな問題、またそういったことが大きな事故につながるそういった雰囲気を作っていくという、それに対していかがなもんかということであります。またその薬物ということも、薬物という表現自体で睡眠導入剤、しかし違法薬物とかというイメージにつながりかねませんが、今回はそういった違法薬物ではなくて睡眠導入剤、でもこれはやはりこれによって意識が朦朧としてしまう、そういった投与をするタイミングとかそれもしっかりと今基地の中でドクターのほうとしっかりと連携をしていくという話でありました。今回こういった米軍内で数々のそういった規律違反なり、それを上層部がしっかり指揮監督できていなかった、ここが大きな問題である、数人の幹部はもう更迭されたというふうに聞いておりますので、そういったことも米軍のほうでは措置をされたということでありますが、今後具体的に今回のいくつかの事案が見直しなりいろんな対策が講じられて、それが機能するかどうか、ここだというふうに思っておりますので、そこにつきましては、いろいろ文章、我々も訳せるところは訳しますよ。ただそこはやっぱりあれだけの千何百ページに及ぶものでありますから全体をやっぱり読み込むのはなかなか難しい、その中で我々も今いろんなところで米軍関係者とも接触といいますか会って話す機会もありますので、そこではしっかりとアルコール等につきましてはもちろん米側でもアルコールを飲んで飛行機に乗るということは、これは搭乗は違法というようになっております。また時にアルコールチェックも基地内のほうではしているということも把握をしておりますので、基地は基地の中で今回の事案もしっかりと謙虚に受け止めて、こういったことのないようにいろんなチェック体制をこれまでもしているというふうに言っていましたが、これにさらにいろんなチェック体制を強化していくということを、我々はそこをしっかりと実施をしてほしいということは、いろんな機会を捉えて私のほうからも言及させていただいております。

記者 今の話だと米軍に対して何かそちらから言うということでこの間の話では終わってたんですけど、実際には司令官に電話してそれで話が終わっていますよね?そういったことで何か市民に見えるような形で相手方の言ってらっしゃること、そういったことを出せるようにできないでしょうか。記者が入る所で会談しているところ、そういったことは考えてらっしゃらない、つまり今までの情報だと全部市長が最後は司令官と話をして終わらせているんですよね。でもそれは市民が見えるような話ではないんです。それを見せるような形、例えば謝罪があったのかだとかそういったことも全部見えるような形にできないかっていう話です。

市長 それは古賀さんがそういうふうに求められているということですか?

記者 新聞記者ということだけではなくて情報提供のあり方です。国に対しても米軍に対しても情報の提供のやり方が市民には見えない形なのでみんな不安、不満を感じていると思うんです。

記者 つまり、市長が司令官にホームパーティーの場ですとかそういうところでいろんな話をするんだよと常に我々には言っているんですが、どういう口調で、どういう表現をされているのかっていうのがなかなか分からない。極端なことを言えば本当に言っているのかしらという声も聞こえてくるわけです。それはやっぱり文書を渡すなり、相手があることなのでなかなか難しいよといえばそれまでの話ですけど、やっぱりそれは多少努力はすべきではないでしょうか。

市長 それは私に言われても困るところはあるんですが、記者クラブとして基地に報道がありますからそちらのほうに司令官への取材の申し入れとかされたんですか?

記者 やってますよ。何度もやってます。私が今言っているのは市長と司令官のやり取りを聞きたいと言っている。直に、紙で出すんじゃなく。

記者 多分ね、市長が電話で済ませるんじゃなくて、F-35が配備前に火災を起こした時は司令官が市長の応接室に来て直接説明したじゃないですか。ああいうふうに今回のような大きな時は、司令官に出向いてもらって、そこで市長が申し入れなりしているところを報道公開してほしいということですよね。だから電話でとかでやると私ら外に見えないじゃないですか。それをそういうふうに見えるような形にしたらどうかということだろうと思います。過去にも何回かあったわけですから。

市長 過去F-35Bのときも当時の司令官とその35Bの部隊の幹部が一緒に来て具体的な詳細の説明等ありましたよね。そういうたぐいですね。

記者 ここの部分が燃えたとか。だから今回のような大きなときはやっぱりそういうふうにしたほうがいいし、して欲しいという感じだと思います。

市長 今回の規律違反の件で?

記者 もそうだし、今後何かそういう大きなことがあったらそういうふうにしたほうがいいんじゃないか、そうすると直接市長が申し入れしている様子も知ることができるし内容も分かるし、ということだと思います。

市長 今回のこの規律違反だけちょっと説明すると、この規律違反は海兵隊でしたよね。海兵隊の実際の運用の部隊MAGがありますが、これを直轄した運用のマニュアルとか全体の人事とか、その点についてはここのルイス司令官ではないんですよ。これは沖縄のほうになりますから、ここの基地司令官はあくまで基地をどう管理してどう使わすか、その辺の許可権限がありますから結局はその辺の話になると、ルイス司令官も同席はされると思うでしょうけど、実際その辺の話を詰めていくとなると沖縄なりここのMAGの隊長になるでしょうから、その辺については先方のこともありますのでこういった今日、マスコミの方からもそういう話があった、私もそういったことはやはり会ってやり取りを実際に聞いてもらったほうがニュアンスも伝わり易いのであれば、それはまた検討させてもらいたいと思います。

記者 もう一点、この流れで質問しにくいんですけど今年一年のまちづくりの成果の説明であったり、あるいは先ほどの質疑の中であった基地行政の課題もあったと思うんですけど、今年一年を総括した上での市長としての今年の一字というのをちょっと教えてもらいたいんですけどいいですか?

市長 いつもこのタイミングでしたかね?

記者 この間利用してちょっといいですか?情報収集のあり方でさっきの答弁で、岩国市がしっかりと国に照会し回答を得て、必要な情報については、報道機関とか市民に提供したいとおっしゃったんですけど「必要な情報については」或いは「必要に応じて」というのはどうも解せないです。能動的に市から積極的にホームページなりで公開する考えはないですか?

市長 だからその辺は、ケースバイケースと言ったのは、例えば非常に、軍の運用上これはあまり言えないだろうというメッセージもありますから、いろんな軍事上、そういったことを酌んだわけでありますので、市民生活に影響があるようなことにつきましては、それはしっかりと言っていくことが大事かなというふうに思っております。先ほどちょっと質問がなかったので言わなかったんですが、正月三が日の飛行につきましてももうすでに、この飛行を運用がないような話を今、市のほうから事務的には申入れをしております。要請をしております。また私のほうも司令官のほうとこれまた電話で申し訳ないんですけど、電話でちょっとやり取りをして、そういった正月三が日につきましても国民のそういった正月、市民がゆっくりと静かに過ごしたい正月とは日本ではこういった意味合いがあるんですよと、お盆と同じようなことも話させていただいておりますので、必要でない運用については極力それは、飛行は控えるということの話はありました。

記者 向こうから控えてほしいという要請があったわけではなくて、市が考えているわけですよね?

市長 市ですよ。市からそういった正月三が日の飛行等については控えてもらいたいということを話をしております。

記者 今の場合も聞かれてなかったから答えなかった。聞いたことしか答えないじゃなくて、そういうことをやっているなら積極的に言ったらどうでしょうか?

市長 だから言ったつもりなんです今。間に合ってよかった。

記者 ゴケグモなんですけど愛宕山で見つかってますよね?あれについても情報が全然伝わってこなかったんですけれども、それはどのようにされますか?米軍から1か月以上も待ったうえで市に報告があった。市に対してですよ。それについて変えていくという形はあるんでしょうか?

市長 結果的には人的な被害が出ていないから良しとするのではなくて、しっかりそういった外来生物、毒性があるものにつきましては、やはりそういったものがここで発見されたと、だから注意してくださいということでしっかりと注意喚起する意味でも速やかな情報提供を今後は求めていきたいというふうに思っております。

市長 はい、書かせていただきますよ。これかなやっぱり。交流の「交」です。交わるです。

記者 意味合いは?

市長 意味合いは、先ほどいくつか申し上げましたけど、今年はそういったオリンピックの事前キャンプ等でいろんな方々も岩国にお越しになられましたし、愛宕山スポーツコンプレックスはじめいろんなところで国際交流があり、また日米交流もありましたし、市民間のいろんなイベント交流事業も多くありました。また今年一年は視察もけっこう受け入れまして、これは基地関連の国会議員さんの安全保障委員会さんとか、福生市の議会とかいろんな沖縄のほうからもそうでありましたが、いろんな方々が岩国に訪れていただき基地関連の視察等をされました。私も時間があればそこでブリーフィング等もさせていただいております。また錦帯橋空港も300万人を超えたということで企業関係の交流また観光の交流、そういった多くの方々がこういった陸・海・空の交通インフラを利用いただいて本市を訪れていただいております。瑞風もそうであります。また岩国駅もご承知のとおり今工事が進んでおりまして、新しい岩国駅でいろんな人の行き来が盛んになってくる、そういった年でもあります。そういった意味でこういったいろんな岩国を人・物・情報こういったことがしっかり交流をすることによって、さらなる活性化、生きがい作りにつながっているというそういった実感を得た年でございましたので、こういった字としてさせていただきます。