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市長記者会見「錦帯橋の健全度調査(老朽調査)及び保全工事について ほか」(令和元年10月30日)

印刷用ページを表示する 掲載日:2019年10月30日更新
  • 日時 令和元年10月31日 11時30分~
  • 場所 議会会議室

市長 本日は錦帯橋の健全度調査、そして老朽調査及び保全工事についてと木橋サミットについてお話をさせていただきます。
ご存知のとおり、錦帯橋の5年に一度の健全度調査につきましては、8月に強度試験を実施したところでありますが、今後12月の21日から、24日までの4日間でありますが、老朽調査を行います。そして、引き続き、年が明けた令和2年3月16日までの期間で保全工事の方を実施する予定としております。
この老朽調査でありますが、学校法人早稲田大学の理工学術院総合研究所の協力のもとに、錦帯橋のですね、木の部分の腐朽箇所の早期の発見、そして腐朽につながる変状及びその範囲を把握するための調査を行うものであります。
また、保全工事の方は、錦帯橋のメンテナンス工事として、木部の防腐処理、防水処理、金物の塗装を実施する予定でございます。
調査や工事の実施にあたっては、錦帯橋への足場を設置いたしますが、これは12月2日から開始をし、撤去につきましては、花見シーズンを迎える前の令和2年3月の16日までには完了する予定としております。
また工事期間中、錦帯橋は設置をした足場の左右及び下部の方をシートで覆う状況となりますが、この期間中、片側通行の規制を行うことがございますが、通行が可能な方法で工事を実施したいというふうに考えています。
また、錦帯橋に来ていただく皆様方には、健全度調査や保全工事の内容をお知らせするリーフレットを作成をし、橋の方が定期的な点検とメンテナンスにより守られているというそういった様子などもご覧をいただきたいというふうに考えております。
次に木橋サミットでございますが、この行事は平成の29年に青森県の鶴田町で始まっておりまして、今回3回目であります。12月の19日、市民文化会館の方で、「全国木橋サミット2019 in岩国」と題して開催をするものであります。
今回のテーマは「木橋の維持管理と長寿命化」として、青森県の鶴田町、そして福島県の会津若松市、石川県加賀市の各自治体の方から木橋を管理されている担当者をお迎えして、木橋の維持管理についてパネルディスカッション等を行なう予定であります。
また、このサミットでは公益社団法人土木学会木材工学委員会の共催をいただき開催いたしますことから、多数の学識経験者の方も参加され、いろんな貴重なご意見も頂けるというふうに期待をしております。
市民の皆様方には、このサミットを通じて錦帯橋を初めとする木橋の維持管理の重要性、これを改めて認識をしていただき、そういった会である事を期待しております。ぜひ報道の皆様方の御協力の方も宜しくお願いをいたしまして、以上とさせて頂きます。

記者 錦帯橋の老朽調査の件でお尋ね致します。片側規制の時期は期間中12月から3月までの全期間という感じなんでしょうか。それともそのうちの一部という感じなんでしょうか。

市長 詳しい方は担当課の方からどうぞ。

錦帯橋課長 工事の施工の課程がございますので、できるだけ片側交互通行というのはないような形で進めたいと思いますが、その点につきましては今後業者の方とも工程の調整等が控えておりますので、その中で決定していきたいと考えております。

記者 ではその通算、12月から3月までの一部期間、まだ調整は出来ていないが一部期間という認識でよろしいですか。

錦帯橋課長 そうですね。できるだけそのような形で調整していきたいと考えております。

記者 木橋サミットなんですけど、そもそもこの木橋サミットが始まった経緯と、現在加盟団体というのか対象になる市町ってどれぐらいあるんですか。

錦帯橋課長 木橋サミットというのが市長の方からのお話にございましたとおり、平成29年に初めて開催されておりまして、現在当岩国市において3回目を迎えようとしております。
全体的な枠組みといいますか、構成の自治体等につきましては、まだまだこれから形成していく過程でございまして、今後増えていくかという所で、各、年を追っての開催自治体を募っていくという形になりますので、全体の枠組みというのが今あるものではございません。
これの発端といいますか、なぜ始まったかということでございますが、これは青森県の鶴田町が第1回目ということでございまして、当自治体には鶴の舞橋という木造三連の太鼓橋という橋がございます。この鶴の舞橋をですね、地域の資源と捉えまして、木にまつわる文化と技術の重要性を再認識するというこういう趣旨のもとで第一回目のサミットが開催されたと伺っております。

記者 ということは今、青森、福島、岩国、石川の加賀市だけ?

市長 4団体ね。

錦帯橋課長 現状において、4団体で開催することが決まっておりまして、その5番目以降につきましては、木橋学会さんの方でですね、次の開催の自治体等につきまして調整されていると伺っております。

市長 ちなみに錦帯橋とですね、青森県の方が鶴の舞橋、会津若松市のは廊下橋、いいんだよねこれ廊下で。加賀市のは平仮名でこおろぎ橋、すべて木橋であります。今加盟4市であります。

記者 この3つの橋って文化財指定を受けている橋ってある?

市長 文化財指定は受けてないですね、これ。鶴の舞橋は設置年が平成6年と比較的新しいんですよね。廊下橋はちょっと不明であります。こおろぎ橋は昭和16年。長さも鶴の舞橋は300mあります。廊下橋は19m、こおろぎ橋は20mと、それぞれこう、長さもバラバラでありますし、構造も違うと。ただ木橋という所で、共通点があると。その維持管理をどうしていくか、そういった事も共通の課題として、サミットの中でいろいろと議論を、意見交換をしていく事によって、お互い、木橋をしっかり維持管理と、保全をしながらやっていこうというそういった趣旨で始まったというふうに聞いております。

記者 もう一回設置年月日いいですか、3つの。

市長 まず錦帯橋は1673年。鶴の舞橋は平成6年、廊下橋はこれは不明であります。こおろぎ橋、昭和16年。

記者 岩国市は過去2回、このサミットに参加はされてるんですか。今回初めてですか。

市長 参加してるよね。

錦帯橋課長 第1回目の青森県で開催された折は参加しております。昨年の第2回につきましては参加はしておりません。

市長 してなかったっけ。担当も誰も行ってなかったっけ。担当は。

錦帯橋課長 第2回目は1回目と形式が異なっておりまして、他の自治体をお呼びになられてないように伺っております。

記者 この2市2町が揃うのは今回が初めてという事なんですかね。

錦帯橋課長 そうですね、この4市の形で開催するのは今回が初めてということになります。

記者 木橋サミットは140人、小ホールでされるんですけど、これはもう例えば事前に整理券を配るとか、もう来た人先着順でどうぞという、そういう形式ですか。自由に来ていいですよという、どうですか。

錦帯橋課長 木橋サミットにつきましては、ご参加につきましては、特に制限はございませんので、広くご参加いただけたらと考えております。

記者 受講料無料で事前申込もなし?

錦帯橋課長 はい。ただ会場の制限はございますので、当日の状況に応じては若干調整させていただくことはございます。

記者 これ事務局は学会がやってるんですか。これサミット。

錦帯橋課長 今回も共催をいただいておりますので、事務局といいますか、開催にあたっては当該自治体のほうが事務局として動きます。ただそれにあたっての事前調整とか次の開催地の候補とか、そういう将来的な面とかにつきましては公益財団の方で実施されております。

記者 今後その参加自治体というのを募っていくっていう事なんですが、それはどこがやるんですか。

錦帯橋課長 これは公益財団法人の木橋学会、いや土木学会のほうで意向調査等されているように伺っております。

記者 期日の下に講演・話題提供・パネルディスカッションって書いてあるんですけど、下の日程の方には講演っていうのがないんだけどこれはどういう。錦帯橋の紹介っていうのは講演に当たるんです?

錦帯橋課長 期日のところに書いてありますが、内容的には錦帯橋の内容を紹介するという意味合いで今進めているところです。

記者 別個、誰か講師呼んでの講演というのはない訳ね。

錦帯橋課長 そこについてはどなたかお呼びするという予定は今ございません。

記者 パネルディスカッションはどなたがやられるんでしょうか。

錦帯橋課長 パネルディスカッションにつきましては、来岩いただきます3自治体、並びに当市がございまして、あとはコーディネーターの方を公益財団法人土木学会さんの方で実施していただくように今打ち合わせの方を進めております。

記者 各自治体の担当者っていうことですかね。

錦帯橋課長 そこにつきましてはちょっと自治体のほうにお任せしておりますので、どういう方がいらっしゃるかっていうところはまだはっきり決まっておりません。

記者 岩国の場合もまだ未定ですか。

錦帯橋課長 そうですね。市においてもまだ調整中です。

記者 全国木橋サミットっていうこの銘を打つのは今回が初めてなんですか。

市長 これ1回目も2回目も同じ名前だったでしょ。

錦帯橋課長 名前的にはこの名前で、まぁ年が変わる、開催場所が変わるっていうような、そういう開催の仕方になっていたかと思います。

市長 全国木橋サミット、1回目も確か、2回目も。僕の記憶では確か。そうよね、名前変わってないですよね、1回目も2回目も。

記者 錦帯橋の老朽調査に戻らせてもらうんですけど、これ調査としては具体的に例えば前回もお聞きしたような気がするんですが、木を一部取ってそれを成分を見るとか、具体的にどういう調査をするのか、もう1回ちょっと教えていただいてもいいですか。

錦帯橋課長 基本的には今回の老朽調査におきましては、非破壊といいますか、木部を、部材をとったりということはしませんので、現在の状況のままで判断していただくという調査になります。ですから調査の項目的にはまず目視で見ていただく、それからハンマー等による打音で検査していただく、木が含んでおります含水率っていうのを測定していただきます。で、場合によっては腐朽をしているかどうかっていうのを貫入検査棒っていうような特殊な器具がございますので、そういうもので測定するというような、構造材での検査の課程になろうかと思います。あとは橋板とかですね、それとか高欄とかございますが、それぞれも準じたような形でですね、調査は進めていくということになります。ただ実際に腐朽の度合いによりましてすべての項目を検査するかどうかっていうのは早稲田大学の方でご判断いただくようになります。

記者 12月のその老朽調査で判明した部分を次の保全工事で修正するという流れでいいんですか。

錦帯橋課長 保全工事につきましては、現時点において錦帯橋の保全に必要な工事ということで工事請負を発注しております。

記者 前段の老朽調査とは別になる?

錦帯橋課長 そうですね

記者 じゃあその前段の老朽調査というのは、また改めて調査結果みたいなのが出る?

錦帯橋課長 これは今年度末に早稲田大学の方から結果がでてまいります。

記者 結果が出てまたそれをもしどこか不具合があった場合は、さらに4年後の保全にかけるということ?

錦帯橋課長 5年ごとで健全度調査というのは行っておりますので、それに生かす内容も場合によってはあるかと思いますが、状況に応じて結果を踏まえて市の方で検討していくことになろうと思います。

記者 では前段の老朽調査というのは、すぐ行う保全工事とは関係ないわけですか。

錦帯橋課長 今回の保全工事につきましては現在の橋がどういう状況にあるかという観点で必要な保全を行うということになります。防腐の関係、腐りを防止するという形になりますけど、これにつきましては足場を設置するということを合わせまして木橋であります錦帯橋に必要な措置ということで今回実施するということになっております。これにつきましては前回の5年前にも実施しておる内容でございます。

記者 ごめんなさいちょっと、あのね。まず老朽調査やりますよね、腐食箇所の早期発見とか。で、この結果はまた来年分かるんですかね、まとめて。

錦帯橋課長 来年の3月に分かります。

記者 その調査のすぐあとに保全工事があるじゃないですか。そこには生かされないんですよね。この老朽調査というのはやっぱり5年後に生かす調査になる?

錦帯橋課長 5年後に引き継ぐか、もしくはこの調査の結果に応じて今後判断するようになります。

記者 だから、今回の老朽調査やって、結果が出ました。この箇所の修理が必要ですよっていう結果が出た場合は、5年待たずにすぐに予算組んで足場を組んで補修保全工事をやるのかどうか。

錦帯橋課長 そこは今調査の結果が。

記者 だから結果が出て、そこでここは直した方がいいですよっていう結果が出た場合、5年後まで待つのか、早急に予算を組んですぐに足場を組んで保全工事をするのか、そのどっちかということです。

錦帯橋課長 それはやはり調査結果の内容に応じて安全のために必要な措置っていうのは実施する方向で検討することが必要になろうかと思います。

記者 安全のために必要ならすぐ実施するという認識でいいんですか?

記者 で、市長それでいいの?

市長 それはもちろん、歩行にね危険が及ぶ、安全性が担保できないというような結果が出れば、それは早急に対応が求められますから、それはまた適切に対応していくことになろうかなと思っています。と、やっぱり木ですからね、腐ったり朽ちたりしますから、そこをしっかり早期発見して、適切な早期の対応をしていくということで今調査をしておりますので、大きな調査、またそういった軽い今度は調査で、そういった箇所が見られれば、それは適切に対応していくという事は、これはもう・・・

記者 何回も聞いているのは、要はせっかく調査してすぐここに保全工事があるんだから、これ一連の流れだと思うわけですよ。見つかりましたじゃあここで補修しましょうっ、ではないということですね。

市長 日ごろからメンテナンスはね、常日頃からこれはこれでやってるんですよ。今回5年に一度の健全度調査なり、大きな変化が見受けられるかそういったことを調査しますので、その中でこの調査もまた今後、将来にわたって一つの大きな資料になりますので、架替をしてもう何年、10、20年近くたちますかね。その中で今どれだけの健全度が守られてるか、そういったことも調査されてますので、今後の錦帯橋の保全等に有効な資料として生かされるというふうに考えております。

記者 保全工事している時のそのシートというのは、大体高さは手すりぐらいまでの高さっていう理解でいいですか?つまりそこの山が見えなくなる、景観が見えなくなるっていうような事ではない?
 
市長 ちょっとイメージ図でこう載せていますよね。

記者 橋を渡っている時に山とか川が見えないような目隠し状態になるのか、或いは手すりまでの高さなのか。

市長 錦帯橋渡ってる人が見えなくなるぐらいに高いかって事?そういう事はイメージしてませんけどね。

錦帯橋課長 一応工事の発注においては手すりの高さ程度で考えております。

記者 昨年9月の沖縄出張に関連した住民監査請求、市のホームページに今日結果がアップされてまして、請求を棄却するというふうになってるんですが、これについての市長の受け止めをお聞かせいただけますか。

市長 はい、本日岩国市監査委員の方から監査結果が示されまして、市の方でもすぐにホームページ等の方にアップをしておりますが、今回監査委員さんの判断につきましては、まず8名の方から出されております住民監査請求につきましては、これは棄却をするというのが判断であります。
内容につきましては、若干省略いたしますが、本件支出を行うにあたり、適正に行われたと。宿泊費を含む旅費の金額についても適正なものであり、不当とは言えない。請求人の主張には理由がない事から、請求人の求める措置を講ずる必要はないので、勧告は行わない、というそういった結論であったというように聞いております。
市といたしましては、本件につきましては公費の支出を適切に行っていると判断されたものと考えており、今後も適正な予算執行に努めてまいりたいというように考えております。

記者 前の市長の井原さんがですね、岩国市を相手取って提訴されてたまたま今日が第一回の口頭弁論が山口地裁であったんですが、市長の、前の市長が提訴されたという所への市長のお受け止めがもしございましたら教えてください。

市長 まずその案件は同様の訴訟が以前本田さんの方からございまして、これにつきましては、市側の主張が認められて、そして原告側の請求は棄却されました。現在は控訴中であると認識をしておりますが、同様の内容について井原さんの方からそういった事を主張されておりますので、市長とすれば、何といいますかね。今回裁判において市が非開示とした理由につきまして、しっかりと丁寧に主張していきたいというふうに考えております。これまで同様です。

記者 市長、昨日ですね、岩国往来が文化庁の「歴史の道100選」に選ばれた。これは岩国往来の歴史的価値、文化的価値が認められたと思うんですが、その100選に選ばれた事に対する市長の感想と、今後岩国往来を岩国市のまちづくりにどう活かしていきたいかというその2点をお願いします。

市長 岩国往来のこれまで関わってこられた、お世話人の方々、そういった役員の方々、これまで大変なご努力の中でこの岩国往来、以前から文献等調べられて、かなり荒れていた所を山に入り、そしてそういった整備をされてこられました。私も何度か岩国往来の方を歩いた事もありますが、時に色々こう、台風の襲来等があって、岩国往来が非常にまたダメージ受けた後も市民の方々、いろんなボランティア方々のですね、協力の中で、またそれを直していくという、復旧していくという事をされておられました。その中で、この岩国地域のそういった歴史的な史跡といいますか、岩国往来を含めて歴史地域としてそういった岩国往来そのものが今蘇って来ておるという事は市にとっても非常に意義の深い事だと思っています。まずそういった多くの方々のご努力、ご尽力に心から敬意を表したいなというように思っています。
今回それが大きく評価されて100選に選ばれたという事で、これも非常に喜びひとしおでありますが、今後そういった素晴らしい史跡等も、岩国往来も含めてしっかりと守っていく事と、また伝えていく事、またいろいろ観光を含めたそういった市の施策に結び付けていけるように関係者とまたいろんな意見交換をさせてもらいたいなというふうに思っております。


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