ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ > 記者会見 > 市長記者会見「10月31日~11月1日東京出張・米海兵隊岩国基地の戦闘機部隊における規則違反について」(令和元年11月5日)

市長記者会見「10月31日~11月1日東京出張・米海兵隊岩国基地の戦闘機部隊における規則違反について」(令和元年11月5日)

印刷用ページを表示する 掲載日:2019年11月5日更新
  • 日時 令和元年11月5日 14時~
  • 場所 31・32会議室

今日、2件ほど報告させていただきます。まず今回、出張がありましたので、東京出張の内容と、今回基地の方から事故報告書が上がってきましたので、それにつきまして、緊急ではありましたが、会見の方を用意させていただきました。
まず1点目でありますが、10月の31日から11月1日まで東京出張でございましたが、1つは岩国架け橋会in東京を上野の方で開催いたしました。参加者254人、首都圏また岩国からも参加されましたが、業種に関係なく多くの参加者が名刺交換をされまして、大変盛り上がりました。参加者の方からも非常にこういった架け橋会を通じて、いろんな交流ができ、いろんな人脈も広がり、またそれぞれの企業の大きな可能性も広がっていったということで、非常に参加者からは好評でございました。
そして今回東京出張中にも防衛大臣の方にも面会をさせていただきました。外務省では引き続き外務副大臣でございます。そして防衛大臣とのやり取りの中で、私と藤本議長の方からでありますが、米軍岩国基地にかかる安心安全対策の推進、まさにここで岩国基地に配備された航空機の機体の整備点検、またパイロットへの安全教育など、徹底した安全対策の実施及び犯罪とか交通事故の防止に向けた規律の保持など、適切な対応について求めたとこであります。大臣の方からはですね、米軍の安全な運用が日米同盟のベースであり、地元の理解がないと成り立たない、米側にはしっかりと伝えていくという、そういったやり取りがございました。そのほかは、再編交付金の終了後の施策の確実な実施なり、住宅防音工事の事務所、店舗等への対象施設の拡大、また海上自衛隊広報館、いわゆる飛行艇ミュージアム、仮称でありますが、整備についての要望、そして救難飛行艇の配備増を求める意見書、議長の方から話をしていただきました。そのほか、空母艦載機が、ほとんどが岩国基地に帰還しておりますので、今後、そういった空母艦載機がですね、滞在期間中は騒音が増大するだろうというようなことを予測しながら、しっかりとその騒音軽減対策についても要請をしたところでございます。
皆さん方、資料はありますか。じゃあ先に資料を配ってください。ここにファイルがありますが、これは今回の、今回といいますか、米側の方からありました部隊の事故についての平成30年12月6日のKC-130、FA-18の墜落事故報告書の書類の方をダウンロードしたものであります。簡単に経緯を申し上げますが、よろしいでしょうかね。まず11月2日にですね、この事故の事実関係等を確認するために国に対し、照会を行ったところであります。そして、本日の11月5日、国の方から回答がありました。事故原因の4つの重大な要因の1つ、職務上ふさわしくない部隊指令の姿勢、それは規律無視の状態化を蔓延化させるなど、上層部に求められる水準のプロ意識を大きく下回るものであったということ。そして、具体的には手放しの操縦や飛行中の読書、ひげを整えながらの自撮りについては、規律無視の個別具体的な事例として事故報告書に記載されているとの回答がありました。本件に関する私の受け止めでありますが、市としてはこれまでも再三さまざまな機会を捉えて、例えばセーフティブリーフィングなどもありますが、また事故が発生した際には、国や米軍に対しても再発防止なり安全教育の徹底などをですね、これまで幾度となく申し入れをしてきているところであります。にもかかわらずこういった、報告書が上がってきたことによりまして、私といたしましては、まさに言語道断であるというふうに思っております。また国や米軍に対しても強く遺憾の意をですね、表するものであります。今回一部の隊による規律違反の行為、これが明らかになりましたが、今回の事案によってどれだけ、岩国市民がですね、不安を抱いたか、また米軍もその信頼をですね、どれだけ損ねることになるかということ、やはり隊員一人一人が今一度しっかりと考えていただきたいというふうに思っております。また国の方からの説明では、今回の事故調査結果を踏まえて、米軍の方は部隊の複数の幹部を解任し、訓練及び運用に関する管理体制の改善に取り組んでいるということも聞いておりますが、今回の行為の危険性なり、市民の安心安全に対する不安の声、これを重く受け止めていただき、今一度ですね、綱紀粛正また航空機の安全管理に全力で取り組んでいただくよう、私の方からも強く求めていきたい、具体的にはこの記者会見の後に、私の方からまた基地のルイス司令官の方にも連絡を取ってみたいというふうに思っております。
私の方からは以上です。

記者 幹事社山口新聞の湊です。市長、重大な規律違反ということで、手放し操縦であったり、自撮り、さまざまな社会的倫理の違反も含めて発覚したというところです。受け止め方お伺いしましたが、今後この事案についてですね、ルイス司令官にも連絡を取るという話でしたけども、着任以来まだ会われていないということもあります。

市長 そんなことないですよ。

記者 ごめんなさい。

市長 ルイス司令官でしょ?

記者 そうですそうです。

市長 何度か会っていますよ。

記者 直接ご挨拶してという意味合いで申し上げたんですけど。

市長 直接挨拶して?

記者 安全について直接申し入れる、そういった機会をステップとしてというそういった意味合いで。

市長 いや、何度もそういったやりとりはしています。

記者 わかりました。

市長 はい、すいません、全く今まで会っていないという話ではありませんので。

記者 それで今後ですね、車で言えば飲酒運転して車を時速200キロでぶっ飛ばしたのようなイメージなのかと個人的には感じておりますが、これについてどういうふうな、具体的に対応をされていくかを改めてもう一回お伺いしたいと思います。

市長 まず今回の事故報告書の内容を見まして、非常に正直大きな驚きを感じましたし、また大きな憤りも感じました。これまで再三にわたって航空機の整備・点検またパイロットの安全教育などにつきましては我々も口を酸っぱくするほど米軍また国に対して話をしてきております。そういった中でこの今回の事故報告書でありますので、これまで我々がしっかりと訴えてきたことが現場で浸透していなかったんじゃないかという、そういったことを思わざるを得ません。またそういった中で市民の方々も大きな不安を抱いておられると思っております。また今回は、この事案は6名の隊員が亡くなられておられます。その隊員の方々のご家族とか関係者のことを思うと心がいたたまれません。その中でもし仮にこういった事故がそういった不適切な対応・運用等で、もし人とか施設、また岩国市の市街地で起きた場合には非常に大きな被害、大きな事故になりかねないという危険性も私は想像したわけであります。そんな時にやはりこういったことがあってはならないということは承知のことでありますが、こういったことが実際報告書として上がってきましたのでこれは基地の関係者も今回報告書をしっかりと今後、改善に取り組んで、もうすでにおられると聞いておりますが具体的などういった見直しなり改善がされたのかということはまだ我々は承知しておりませんので、今後その辺をしっかりとどういった改善・見直しがされたのか、またされようとされているのか、この辺をしっかりと私なりに求めていきたいというふうに思っております。

記者 関連してもう一問、まだ司令官の方からは説明したいという申し出は今のところまだあってないということですか?

市長 今回の事故報告書が出まして、これについて基地司令官の方からこの件については市の方に詳細についての説明等の話はまだございません。私の方からこの後連絡はさせてもらおうというふうに思っております。

記者 市長ちょっとお聞きするんですけどね、今回のこの事故報告については、中四防さんのほうから2度にわたって岩国市のほうに情報提供があったわけですよね。9月だったかな、10月には中四防の職員さんが市役所まで来て説明されてるわけですけど、その段階でこういう内容が含まれているっている説明は一切なかったのか、中四防さんがもし知ってて隠してたとなればこれは重大な問題になりますし、知らなかったとしたら米軍とどういう協議をしてどういう米軍から説明を受けたかという防衛の情報収集のあり方が問われる問題だと思うんですけど、それについて市長はどう思われますか?

市長 今回我々はですね、防衛省の方から一義的には防衛省の方が、まず米側の方が事故の検証をして分析をして国のほうにその情報を出すわけでございますが、おそらく我々が聞いておりますのは、国の方が中四防含めて米側から出た事故報告書、その報告書が出ただけでそれを一義的にざーっと読むんではなくてそこからある意味検証もやはりしなければいけないんだろうと思います。その検証の時間にいくらかの時間がかかったというふうに我々は認識をしておりますが、もちろん我々も岩国市としてもですね、こういった事故報告書が出る、すぐこれをダウンロードする、ただ我々はその先の検証という部分では中々専門的な分野でありますので、検証が難しい。そこは国の方がしっかりと、一連の事故の中身をしっかり検証して、当該自治体に報告するのが国の責務だろうと思っております。またその辺のタイミングがかかりすぎじゃないかというご指摘だろうと思いますが、それにつきましては改めて、国にその辺の経緯は確認をしていきたいと思っております。

記者 全く同じ質問をしようと思っていました。

市長 同じ質問?

記者 テレビ山口ですが、今回この事が明るみに出て、一応全部読まれて検証されたということでよろしいのでしょうか。市の方で。

市長 市の方もですね、かなりこの膨大なデータであります。中にはご存じのようにこういった写真とかも入っておりますが、実際黒塗りの部分も結構あります。こういった中で市としても翻訳ですね、訳をとる所はすべていたしますが、ただそれ以上の詳細の、事故の検証となると、中々専門的な事故検証のですね、専門的な知識が必要となりますので、そこは市として限界も正直あります。そこは今後国なり米側の方と更なる情報を求めていきたいと思いますが、まずはこの事故が起きた事によっていろんな見直しね、改善とかされるだろうというふうに聞いてます。実際成立しているという事も言われておりましたので、その中身を我々はしっかりとまず検証というか、確認をする事が必要かなと考えております。

記者 はい、毎日新聞の古賀です。10月16日にその事故報告があってですね、それで終わりだというふうに思われたのですが、そうではなかったという意味ですか、それでは。

市長 もう一度すみません、事故報告書があって?

記者 はい、あれでそのままにしていたらこういった中身のことについてはわからなかったままという事ですかね。その時にもうわかってらっしゃったという事ですか。例えば自撮りをしていた、薬の疑いがある、そういった事ですね。

市長 ちょっと質問がですね、すみません、よく理解がし難いんですが、こういった非常にびっくりするような内容の報告書が上がってきました。これはいろんな考え方がありますが、米側の方もこの事故を非常に重大だというふうに捉えているんだと思います。もちろん6名の隊員が亡くなっておられますし、今回こういった、なぜあのような事故が起きたのかという事は米側の方もしっかりと、これだけの事故調査書が出たという事は、私の記憶ではあまりないんですね。かなりこれだけの詳しい事故報告書が出たという事は、これはやはり米側の中もある意味重大性を鑑みて、しっかりとその安全性をですね、軽く見ていたと、いわばそういった姿勢が蔓延していたと、これは非常にいかんという事で、今回徹底的に検証したんだというふうに私は受け止めました。その中である意味米軍の中でも、そういった自浄作用といったものが働いているのであれば、これはこれで、今回の事故をしっかりと今後活かしてほしいなというふうに思ってます。ずっとこういった事故が起きないような、そういった規律の見直し、改善等も含めて、もちろんこれはやるべき事ではありますが、これを今一度徹底をするんだとそういった姿勢というふうにも受け止めておりますので、これで出したから終わりという事では決してないというふうに思っています。これをどう活かすかと。それが今後米側に求められる、我々もそこは求めていきたいというふうに思っております。

記者 びっくりしたのはいつだったんですか、市長が。

市長 私が報告を、この内容ですね、今回この、自撮りであったり、手放しで読書をしたり、髭を整えたり、他にもいくつか事案が詳細に上がってきております。これについてそれを聞きましたのは出張中の2日の夕刻であります。

記者 という事は、10月の16日の報告ではまだそれは知らされていなかったという事ですね。

市長 私の方は知っておりませんでした。

記者 そうするとそれをですね、きちっと国側が報告してなかったということになるんでしょうか。

市長 国側が我々に対して、ということでしょうか。

記者 はいそうです。

市長 はい、国の方からはそこまで詳細については説明はありませんでしたが、国の方も調査書を受けて、やはり精度を上げる、どういった中身であるか、またある意味検証も含めてそういった時間が必要であったのではなかろうかと思っていますが、そこは改めて確認をさせてもらいたいという先ほどの答えと同じ内容になります。

記者 とすると、報道がなかったらですね、市長も気が付かなかった、市民も気が付かなかったという話なんですよね。

市長 いやこれは我々もですね、いろんな調査報告があるということは防衛の方からも分かっておりましたので、ただ詳細についてはね、まだ我々は知らなかったということであります。

記者 ということは2日夕刻については何で知られたんですか、びっくりしたとおっしゃったのは。

市長 私の方は出張でありましたので、東京におりましたので、基地政策の職員の方から連絡をいただいたということであります。

記者 それは報道されるから、それについての問い合わせだとかそういったことがあったということですか。それで初めて知ったということですか。

市長 私がですか?

記者 市長いいですか、補足なんですけど。経緯が分からないんですよね。事故調査報告書は9月26日に出て、もうアメリカ側で公表されてるわけですよね。その後、中四防さんを通じて2回にわたって情報提供があったにも関わらずこういう内容が明らかになってなかった、それが11月2日付の新聞でバンと出たと。で、市長が知った情報というのは、国からの連絡で知ったのか、新聞報道で知ったのか、どういう経緯で市長はそれを知ったわけです?

基地政策担当部長 今回のこの今のまさに9月とか10月16日じゃなくて今回の分ですよね。これにつきましては市長が先ほど申し上げた通り11月の2日にですね、私が、これは一部の報道関係者から私の方に第一報の情報提供がありましたので、これはどこかで記事になるという趣旨の情報提供がありましたので、まずそこから私はすぐ直ちに市長に伝えましてですね、その後並行的に課長にも県等からも情報提供がありましたので、そこから国への確認とかですね、市の対応をどうするか、そういうことを情報共有しながら対応を計っていったという状況です。

記者 ということは国からは一切情報がなかったということですね。

審議監 国からは今お配りしましたよね、ペーパー…

記者 だから新聞報道が出るまでは国からの情報提供は一切なかった?

基地政策担当部長 新聞報道が出るまではなかった、本件に関してはですね。

記者 ということは、調査報告書が出ていることは防衛は知っているわけですから、防衛は意図的に隠してたということになるんじゃないですか?そうすると今後中四防が岩国市に対して説明していくことは信用ならない、国と岩国市との信頼関係が崩れたっていうふうにつながると思うんですけど。

市長 これだけのですね、内容をですね、中国四国防衛局の方で意図的に抱えていたのか、またどこかのタイミングで市にはお知らせしようと思っていたのか、その辺は分かりません。ただ、今回こういった事案でありますので、やはり中国四国防衛局の方もいろいろな検証は本省の方とされていたんだろうというふうには推察いたしますけど、確かにこういった内容が報道されるからということで、我々の方に慌てて連絡をするような事案でもなかろうと思っております。防衛省の方で、こういった情報が速やかに入手されれば、当該自治体の方には速やかに情報提供をしていただき、そして然るべき対応を市と国は米側に求めていくという、そういったことが求められると思っておりますので、それも含めて、今回の一連のこの情報の扱いについて、中国四国防衛局には、どうであったのか、そこはしっかりと確認をしていきたいというふうに思ってます。

記者 慌てて知らせるべきものではなかった、それで速やかに知らせろってことですか?どういうことですか?

市長 こういった情報がね、米側の方から日本政府の方に入っていく、もちろん本省の方に上がって防衛大臣なり、いろんな幹部の方ともその辺の検証なりされるんだろうと、その後また当該自治体の方に速やかにその状況について、情報提供がなされるべきだろうというふうに思っておりますので、その辺のタイミング的なものが今回適切であったかどうか、この辺については、市としても確認をしていきたいということを先ほどから申し上げております。

記者 すみません、ちょっと今のところなんですが、報告書の全文を・・・

市長 全文です?

記者 元のデータを見るなり、印刷するなり、中四局から紙をもらうなり、市が全文を閲覧できる状況になったのはいつなんでしょうか。

市長 これ、全部ですか?

記者 そうです、そうです。

市長 これはホームページ上から全部取れますよね。

記者 それを、市が閲覧したのは、いつですか。

市長 ダウンロードしたのがいつかってことですか。

記者 そうです。見られる状態になったのはいつですか。

市長 これいつでしたですっけ。

基地政策担当部長 それがダウンロードされてるということを我々が知り得たのがですね、10月の15日。でダウンロードして紙にしたのが16日、翌日の16日です。

市長 10月のね。

基地政策担当部長 10月、10月。はい。

記者 それは見たのですか。見て説明を受けて・・・

審議監 ちょっと補足しますとね、具体的に聞いた事例の中にはですね、要するにパイロットが空中訓練を実施するところの条件を満たしておらん人にやらさせたとかですね、あるいは不十分な飛行前のグリーフィングがあったとか、判断能力に影響する処方薬とか、市販の治療薬の付与があったというのは、その時点で聞いてですね、マスコミの皆様にも具体的な事例としてお答えしてますけれども、今の自撮りとか、あるいはひげを整えるとか本を読むとか、こういった具体的事例は、その時点では提示されなかったので、一部しか提示されなかったので、そこが不十分であったということを先ほどから・・・

記者 それはわかるんですけど、市としてはですね、そういった説明を受けている時にも手元にあるわけですから、ダウンロードした物について、いちいちこうやってあなた方もそこから質問して、これはどうなっているのかとか、この具体的な不適切な行為というのはどういうものなのかということをお聞きにはならなかったのですか?その上で・・・

審議監 聞いて具体的な事例は、今のさっき言いましたような事が説明された訳ですんでね。

記者 自撮りもですか?

審議監 自撮りはないです。自撮りはないです。

記者 だから説明されてないことがいっぱいあるわけですよね?それが問題になったんですよね?

審議監 そうです。説明が不十分ということを我々も申し上げて、今から更にそういったことは事務的に確認していきたいということを市長も・・・

記者 それに対して、怒りっていうのはないのですか市長。きちんと説明を受けていなかった、手続きだとか経緯だとかというのは分かるんですけど、そうではなくて市民が不安に思う事を先ほど言われましたけど、それを考えるならばきちんとした内容を説明すべきだ、あのときで事故報告は終わっているのですよ。10月16日に市に対しての。しかしその時には分からなくて、驚いたのは11月の2日だってことです。それに対しては、国がどうということよりも、市民が不安に思う事をそれを解消するために今までやってこられたと思うんですけれども、それが一番大事なんじゃないでしょうか。

市長 今回この事故報告書の詳しい内容、これまで不適切な運用と言いますか、そういった行動があったということは聞いておりましたけど、その中身、詳細については確認をしなければいけないということがありました。あとは先ほどから中四国防衛局から市に対しての詳細な情報提供がタイミングがどうかとかという議論がありますが、それも大変重要な観点ではありますが、私としてはやはり今回中身について非常に憤りを感じております。それはやはり先ほどから申し上げているように、再三その内容について要請をしてきた内容であるがゆえにそれが徹底をされていなかった。また安全意識が非常に低すぎる、そういった軽微な事案でもこれまで見過ごしていたのではなかろうかというそういった懸念を抱いてしまいますので、そこをやはり今回の事故報告書が出た後の対応をしっかりと市長としては求めていくことが、今重要なのかなと思っておりますし、また今回もしかしたら質問があるかもしれませんが、2016年にも同部隊による空中給油の接触事故が沖縄県の沖でありましたよね。その時の報告書というのは上がってきておりませんでしたが、今回、高知沖の事故の調査報告と併せて2016年の事故調査もされたというふうに認識しておりますが、もしあの時に同じ様な、今回のそういった事案が、もしその場で何らかの対処がされていたならば、これは仮の話ですから、それ以上は申し上げませんが、もし2016年にKC-130の接触事故等に対して、いろんな今回のような詳細な検証がもしされていれば、今回の高知沖の事故ももしかすれば回避できたのではなかろうかと、尊い隊員の犠牲もなかったのではなかろうかなと、これは思わざるをえません。これは仮定の域を出ませんが、そうだったのではなかろうかということも思わざるをえない訳でありますので、今回我々が口を大にして言いたいのは、この報告書をただの報告書に終わらせるのではなくて、しっかりとした効果ある、実効性のある見直し、そういったことを我々は求めていきますし、すでに作業をされているのであればその過程について国や米軍に対しては情報提供を求めて、市民の方、またメディアの方にも分かりやすく説明することが求められているというふうに思っております。

記者 先ほど時系列のところで確認なんですが、15日に防衛から説明を受け16日に全てダウンロードしたと、全てされて、その後読んだわけですよね、一通り見たわけですね?

基地政策担当部長 この報告書が英文の状態であって・・・

記者 目は通した訳ですね。にも関わらずさっきおっしゃた、自撮り、ひげ、本の閲覧は見落とした訳ですか。今日の県知事と担当部局の会見があってですね、県の方は正直に言っているわけですよ、ダウンロードをしたと16日に。これだけ時間があったにもかかわらず、注力はしていなかったと、趣旨の話はちゃんとしているわけですよ。これからちゃんと一義的には国から情報が得られるにせよ、自分達もちゃんとウォッチングする必要があると知事もちゃんと言っているわけですから、取り繕おうとせずに、この一カ月、見落としたなら見落としたでしょうがないと思うんですよね。本来なら注力するべきであるんですが、そこはどうなのですか、正直言って下さい。さっきから全て中四国が説明してないから、私たちは知らないというような回答なのですが。ちょっとそれ担当のほうが説明してください。

審議監 写真は言いましたけど、自撮りの写真が、それが規則違反だということはそれは写真を見て直ちにそれが規則違反であるということは多分思わなかった、わからなかった。それからひげの部分ですけど、これは写真見られると分かると思いますけど、黒く塗っていますので、それをひげを整えているかどうかというのは判別出来なかった。ただ自撮りで本とそれから2人乗りを撮ったはというのは確かに見ましたけど、それが直ちに規律違反であるだと、そういうことまでは正直認識していませんでした。

記者 従って敢えてそこは、中四国にもお尋ねはしてないということですね?

審議監 そこはですね。ただ規律違反の具体的事例として問いただしたら、先ほど言いました薬物とかそういった、暗視ゴーグルの話もありましたけど具体例が示された中に、今の自撮りと読書とひげを整えていた、これが入っていなかったというのは事実でございます。そこは具体的にどういくことがあったかというと・・・

記者 ごめんなさい、中四局に聞いた後にですね、これはやっぱり規律違反だったんだという認識はありましたか。つまり、皆さんが岩国市として報道ベースじゃなくて現時点で知りえたことをここで明らかに、つまびらかに説明してもらえませんか。報道ベースの話じゃなくて今日も改めて国から説明を受けてるわけですよね。岩国市として規律違反が常態化しているというびっくりするような話をどれだけ今つかんでいるんですか。その知ってる内容をここで説明してくださいよ。

基地政策担当部長 岩国市が我々として把握しているのは先ほど国の回答、照会した回答・・・

記者 これだけですか?これだけしか岩国市は知らないんですか?さっきから自撮りとか本の閲覧とかっていうのはあくまで新聞ベースの情報で、皆さんは実際は知らないんわけでしょ。英文もまだ見てないんでしょ?

市長 英文は見てますよ。いくらか訳してますよ。

記者 ですから、岩国市として今知りえていることをちょっと報道にここで説明してくださいよ。

市長 例えばあれですか、何をしているかどうかちょっとわかんないですけどFA-18のパイロットの夜間空中給油に係る連動不足・・・

記者 いやそこじゃない。事故に関するじゃなくて、市長が先ほどおっしゃたびっくりする規律違反が常態化しているということが、多分新しいニュースだと思うんですね。それをどれだけ把握しているのか市は。

基地政策担当部長 我々が把握していることを申し上げます。

基地政策課長 報告書の中にですね、中隊司令官パイロットの“Whats app”というインターネットメッセージアプリ、これに掲載された自撮り写真。

基地政策担当部長 30頁のあたりでございます。

基地政策課長 彼がフライト中に酸素マスクを外し、バイザーを跳ね上げていることを示している、ということが書かれています。あくまでも岩国市の仮訳ということで。

記者 ワッツアップ?

基地政策課長 “Whats app”というメッセージアプリが。それから“Whats app”上の作戦司令官の自撮りのプロフィール写真はマスクを外し、部分マイクの設定を変更して飛行中に撮られている。それから“Whats app”上の自撮り写真はコントロールから両手を外しマスクを外した状態で飛行中に撮られている。黒塗りのところとかありますので、ちょっと不完全なところがありますけれども、あとマスクを外し、両手をコントロールから離し「偉大なるサンティーン」を読んでいる飛行中の自撮り写真を公開した。それからあとコントロールから両手を離し、飛行中に口ひげを手入れしている写真を公開した。それからVMFA242に所属する海兵隊のパイロットの、これはちょっと黒塗りになってますけど、飛行中に両手を離し、未発行のフライト機器を含む自撮り写真を公開した、それから暗視装置を通して撮影された空中給油中のクリップのビデオは2016年10月6日のメタデータ付きの個人電話から取り出された。こうした・・・

基地政策担当部長 今のが30頁に記載されている、それから48頁に・・・

基地政策課長 48頁にはですね、プロ意識に欠ける部隊環境ということで訓練に従事した将校たちの事故後に発見された証拠は次のようなものである。処方薬や店頭販売薬の誤った使用、過剰なアルコールの摂取、不倫、露骨な性的コールサイン、司令違反、専門的な航空訓練及び運用に関する基本原則違反、こういうことが書かれています。

記者 今仰ったことは今日国からは口頭説明があったんですか、それはないですよね今は。皆さん訳されて。

基地政策担当部長 今申し上げた訳は書いてあるであろうという所を探し出して・・・

記者 皆さんがあくまで、国からそこについて説明はまだないんですよね。

基地政策担当部長 国からは・・・

記者 皆さんが訳した自撮りのケースがいっぱい出てきましたけど。それらの説明はないわけですよね?

市長 これは書いたままでしょうから、これが事実だろうと思いますよ。

記者 訳したいろいろケースがあったと思われますが、その規律違反が常態化しているということについて、岩国市長としてはどう思われますか。

市長 こういった事が常態化していること自体が、とても不適切であろうと思っておりますし、こういったことが蔓延をしているのであろうということで今回報道もされましたし、基地の方も重く受けとめて当時の司令官等が解任されたということも聞いております、またすでにマニュアルの見直し管理体制の改善に今回の事故調査結果を踏まえてすでに取り組んでいるとそういったことも聞いておりますので、そこがどういった内容で取り組んでいるのか、見直しがされるのか、そこを我々は確認をしていきたいというふうに思っております。

記者 抗議ではないのですか。申し入れ、そういったことはされない?確認するだけ。

市長 今回、先ほど申し上げたように、この記者会見が終わった後に、司令官の方に連絡をとり今回こういった事案について、我々だけでなく市民も大きな不安を抱いているという、そういった声はしっかりと届けたいと思っております。そして今回、司令官から具体的なプログラムなりマニュアルの見直し改善体制について、どこまで詳細な検証がされているのかというような回答があるかどうか分かりませんが、米側にもそういったこともしっかりとやってほしいと申し上げますし、また国ですね、国の方もそういったことをしっかりと確認してほしいということを伝えていきたいと思っています。

記者 直接ベース内で会って口頭で伝えるということですか、それとも電話か何かですか?

市長 今日は電話でと思っております。

記者 文書の申し入れとか、それはないと。

市長 事務的な、今後、県なりまたその辺は事務方同士でそれはまた基地の中に入ってその辺の申し入れ等はしていきたいと思っております。

記者 毎日さんが聞いたところ、申し入れですか、抗議ですか?

市長 申し入れ抗議。

記者 どっちですか?

市長 これ抗議に近いですね。

記者 抗議ですね。

市長 ええ。

記者 抗議だったら、きちんと公式に文書で出して、ご本人に会ってやるべきではないでしょうか。

市長 抗議というのはですね。今回はあくまで見直しについてどういった作業をしているかということでありますので、この事故があったことに対しての抗議は、以前要請行動を起こしておりますので、改めて接触事故があったことについての抗議ではなくて、今回こういった安全体制が軽視されていたという事実、これが明るみに出たことについては市としての思い、まあそれを抗議というふうに捉えるかどうか、また表現はしっかりと精査したいと思いますが、抗議に近い内容で市民の声があると、我々もそういった思いを持っているということは伝えたいというふうに思ってます。

記者 すいません、今日の中国四国防衛局からの照会の結果なんですが、先ほど市長が言及した2016年の沖縄の事故、日本側に公表されてなかったということについてはどういう説明があったのでしょうか?

市長 国は承知をしていないということで聞いております。また、その理由ですよね、事故の詳細なり公表していなかった理由などについては、現在、市とすれば情報提供を求めておりますけど、現在、国の方に照会中ですので、国からの回答は待ってみたいと思います。市の方からはね。

記者 県市町連絡協議会として、今後、要請なり抗議ないし、行われるのか。

市長 そこがあるのでね、市の考え方は申し上げましたが、県なり、関係市町の構成がありますので、その辺で文言調整はまたさせてもらいたいというふうに思っております。今は岩国市長としての考え方について、今お話をこの場ではさせてもらってますので、今後関係者とも、その辺はどういった対応がよいか、効果があるか、それについて詳細は関係者と詰めさせてもらいたいと思います。

記者 基地司令官には今日口頭でということだったのですが、岩国市から国側、防衛側には具体的に、いつ何をするというのは決めていますか?

市長 先般、防衛大臣にお会いして、その辺をしっかり伝えたばかりなんですよね。先ほど冒頭で申し上げましたように、ですから、河野防衛大臣のほうも、おそらく今回の事故報告書をご覧になられて、同じような感情をお持ちになられたと思います。先ほど、大臣のコメントがあるんですけど、向こうでの、そこでも大臣はこのようにおっしゃっておられます。簡潔に部分的に切りますけど。「今後の地元への説明という観点からも、どのような対策をとって、それがどのように規律が守られているかということが、防衛省としてもきちんと把握をしていきたいと思っている」というコメントがありました。ですから、大臣のほうも、今回の一連の事故報告書をとらまえて、どのように中身が規律が守られていくのかということは、しっかりと確認して、また地元にもちゃんと説明をしていきたいというそういった主旨の発言をされておられますので、今後、防衛省としてもその辺の情報が、速やかに得られれば、市としても、その情報を速やかに寄してもらいたいと思っております。その辺は要請したいと思います。

記者 事故全般でなくて本件についてのコメントですか?

市長 本件についてですね。我々が先ほどから憤りを感じておりますのは、これは何度もですね、今回は機体の整備云々の問題ではなかったと報告書は書いてますけれども、我々はもちろん、事故の日ごろの整備点検は徹底してくださいよと、しっかり言っています。と同時にパイロットの安全教育、綱紀粛正についても、しっかりと効果ある実効性のある対応を、何度も何度も防衛大臣なり、政府関係者、米側の方にも、言うべきことは言うというスタンスの中で、言ってる中で、今回のこういった状態でありましたので、その辺に強い憤りを感じざるをえないわけでありますので、そこをしっかりと言っていきたいなというふうに考えております。

記者 市長、今まで口頭でも抗議したし、申し入れもされたと思いますが、司令官に。そういった形ではもう済まないというふうに思われませんか。つまり、文書で、あるいは公の場で、そういったことをしないと、彼らにはわからないんじゃないかというふうに思うんですけれど。

市長 今回どういった、すでにプログラム、マニュアルの見直し、管理体制の改善に取り組んでおられるか、その辺も情報がありませんので、そこも今日の電話も含めて、確認しながら、必要な対応をしていきたいなと思います。

記者 公に記録が残る形でされたほうが良いのではないでしょうか。市民の怒りというのはそういうところにもあるんですけれども。

市長 市民の方々が不安を抱いているということは承知しておりますので、そういった市民の声をしっかりと私もキャッチしながら、適切に対応していきたいというふうに思っております。

記者 少なくとも、今日のこの後の電話抗議については、先方の回答も含めて、紙ベースで出してもらえますか。

市長 電話の内容になりますので、内容についてその辺は、先方の意見もあるでしょうから、確認をしたいと思います。

記者 確認し、取れたら出してもらえますか。つまり、やったかやらないかという記録は、今回は必要ですよ。と思いますよね。重大ですよ。

市長 大変貴重な意見だと思いますので、そういったことも含めて、米側との内容であり、また今後、中国四国防衛局なり、いろんな今回の一連に関しまして、いろんなその辺の内容は速やかにお伝えしていきたいと思います。

記者 出さないなら出さないで、今日中に回答をもらえますか。

市長 何のですか?中身をですか?今日の中身をですか?今からの電話ですか?

記者 市長がこれからどういう抗議をされて、相手がどう答えたか。というのは、市民は知る権利がありますよ。少なくとも。

市長 今から電話するんですけれども、だいぶ伸びてますが、先方がまた電話でやりとりができるかできないかもありますからね。まだ所在の確認はしておりませんので、速やかに連絡が取れるようなことはしていきたいと思いますので。内容についてわかれば、また。後で基地通してでもね。

記者 司令官とこれから話をされるということで、すごい速やかな対応と思いますけれども、もう一点、直接この問題になっている部隊を管理している第12飛行大隊司令、こちらの方とも話をするなり、あるいは岩国市に来てもらってどういう改善をしたかっていうのを、直接第12飛行大隊司令から説明してもらうという場を設けた方がいいのではないかなと思うんですけどその辺は?

市長 たしかMAGの司令官もですね、8月ですかね、替わっておられますので、その辺も含めて、今回どこまでその作業が進んでいるか、また、公に出せる、我々に対して、説明できる段階であれば、それは速やかにそういった内容を直に聞くことも大変有意義だと思います。その辺はまた求めていきたいと思います。

記者 国に対してはどうされますか?

市長 国に対してはしっかりと、一義的には今回この事故報告書もしっかりと検証するのも、まず国の方にしてもらいたいと思っておりますし、その後の確認作業も、国は国として、しっかりとしたアプローチを米側に対してしていただく中で、市に対してそれをバックして欲しいというふうに思います。

記者 この場で言っているだけであって、そういった申し入れなどはないんですか。もう確認作業は終わっているんですよ。証拠は出てる訳でしょ。それについて説明されなかったこと・・・

市長 今日、午前中、森田局長とも電話でしたけど、今回の件については、電話でのやりとりをしました。市とすれば、こういった事案、大変驚きと憤りを感じているという話を、局長にもいたしました。今後、もうちょっと中身についてもしっかりと検証しながら、先ほどの見直し作業が進む中で、国の方からもしっかりと市に対しては説明をすべきだということを強く言っておきました。