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市長記者会見「岩国市防災ガイドブックについて ほか」(平成29年4月28日)

印刷用ページを表示する 掲載日:2017年5月2日更新

市長 本日は、岩国市防災ガイドブックと旧本郷総合支所庁舎の利活用についてお話しをさせていただきます。

まず、岩国市防災ガイドブックでございますが、今お手元の方にもこういったものを配布させてもらっておりますが、近年、全国各地で地震や河川の氾濫、また土砂災害などの大災害が頻繁に発生し、多くの被害を及ぼしております。岩国市といたしましても、様々な災害から市民の生命と財産を守るため、防災行政無線の整備やハザードマップの作成また配布を行ってきたところであります。
この度、市民の防災意識の更なる向上を目的といたしまして、岩国市防災ガイドブックを作成しましたので、その内容について、簡単に説明させていただきます。

このガイドブックの前半部分では、岩国市で想定される災害について、発生前、そして発生後の対応の方法など、また避難の際のポイントを中心に記載をしております。
合わせて、災害発生直後の非常持ち出し品とか、その後の復旧までに必要とされます備蓄品のリストも掲載しておりますので、各ご家庭などで大災害に備えて事前に準備していただく際に、活用していただけたらというふうに考えております。

またガイドブックの後半では、災害発生時の防災情報の伝達手段や市が指定する避難場所、そして昨年3月に開館した防災学習館などについて記載をしております。
現在、各総合支所また支所ならびに出張所の方にこのガイドブックを備え付けるとともに、ホームページからもダウンロードができるようにしております。
また、自治会等で必要とされる場合には、お申し出いただけたらというふうに思います。今回、これは1万部作成しております。

次に、旧本郷総合支所庁舎の利活用についてでございますが、この整備方針を決定いたしましたので、御報告をさせていただきます。

この旧本郷総合支所庁舎の利活用については、実際に活用される本郷地域の皆様の御意見を反映することが最も重要であるという考え方に基づきまして、これまで検討を重ねてきたところであります。

具体的には、3回にわたりまして実施をいたしました地元ワークショップでの御意見や、本郷町自治会連合会からいただいた陳情書、また、旧庁舎近隣の住民の皆さんからの御要望等を踏まえ、「旧庁舎は、解体し、交流広場として整備を行う」という方針を、3月23日に開催した有識者会議にお示しし、御意見を伺いました。

有識者会議での結論は、3月31日に有識者会議の藤本雄三座長の方から、『保存活用という意見もあったが「維持管理経費が必要」「活用方法がない」「倒壊の危険性がある」などの理由から、市の示した方針を賛成多数で了承した』という旨の報告を受けたところであります。

これを受けまして、岩国市といたしましては、「旧庁舎は、解体し、交流広場として整備を行う」ということを、このたび正式に決定いたしたところであります。

今後につきましては、具体的な交流広場の整備について、地元のみなさんのご意見も聴きながら、検討を進めて参りたいと考えております。

私の方からは、以上でございます。

記者 本郷庁舎の件なんですけれども、建物については文化的な価値があるというような声もありまして、詳細な調査を望む意見もありますけれども、調査については、何かお考えがあるんでしょうか。

市長 今回いろんなご意見があったというふうに聞いておりますが、先ほど申し上げましたようにこれまでワークショップ、また本郷町自治会連合会の陳情書、また近隣の方々のご意見をお聞きいたしまして、今回先ほど申し上げた結論に至ったわけでありますが、歴史的価値の取り扱いなどにつきましては、教育委員会とも協議が必要となりますが、例えば、モニュメントの設置とか模型とか資料をまとめた冊子、写真パネルなどの作成など、何らかの形で皆さんの記憶に留めることができないか、こういった検討をしていきたいというふうに考えております。

記者 方針が決定したばかりなんで、まだ具体的なものはないんだろうと思うんですけれども、今後のスケジュールですね、いつ頃に交流広場の基本計画を立て、いつ頃解体して、いつまでに完成させるのかという今後のスケジュールは。

市長 今後の整備のスケジュールについてのお尋ねでありますが、今後地元の皆さんの意見も聞きながら計画を進めていくわけでありますが、有識者会議に示した方針ではですね、まず旧庁舎の解体については、倒壊のおそれもありますので、安心安全を守るためにも、これは早急に実施をしたいというふうに考えております。具体的には、平成30年度に解体工事の実施設計と解体工事、これを実施していきたいと考えております。また、交流広場の整備については、特に地元の方々の意見を聞きながら計画を詰めていきたいと考えておりますが、早ければ平成31年度に施設整備の実施設計、そして32年度に施設の整備、これを実施することになろうかなと考えております。

記者 防災ガイドブックの件なんですけれど、これは市民全戸配布というのはしないんですか?希望者だけの配布?

市長 今回1万部ほど作成しておりますが、現段階では各総合支所、そして支所、並びに出張所の方にこれを備え付けをいたします。また先ほど申し上げたように、ホームページからもダウンロードはできるようにしております。また自治会等で必要とされる場合には、申し出いただければというふうに思っております。

記者 この中に避難タイミングだったり、避難の仕方もあり、先日、防災行政無線で誤報という形のものがあったんですよね、その前日にはJアラートとの連携とかの確認作業をしているんですけれど、防災行政無線の運用の仕方について、何かマニュアル的なものを作る考えはあるのかっていうのと、当日ちょっと雨も降っていた関係で、拡声器から出る声が非常に聞きづらくて何を言っているか分かんないということもあって苦情、問い合わせが殺到したと思うんですけれども、その辺の改善策は何か考えていますか。

市長 先般、由宇総合支所から発信いたしました防災行政無線の発信場所、これは由宇町エリアにお流しする予定が、入力のミスなのか、その辺まだ最終的な報告を確認したいと思っておりますが、旧岩国市の方に流れてしまったという事案がありまして、時が時だけにですね、非常に多くの市民の方々に、何が起きたんだろうと、ミサイルが飛んできたのかという、そういったご心配・懸念を抱かせてしまったことについて、これはお詫びをしたいというふうに思っております。また今回、その放送内容について、多分雨も、早朝6時台でありまして、雨も降っておりまして、屋外の、今回は拡声器から流れております。慌てて窓を開けて、サッシを開けて聞いたけどなかなか聞き取れなかったということも聞いておりますが、それを補完するためにも戸別受信機、今ご案内を、旧岩国市また由宇町を含めて受け付けも開始しております。また防災メールの登録もぜひ促していきたいと思っております。内容によってはやはり、そのときの気象条件によっていろんな影響もあるかというふうに思っております。そういった中で、屋外の無線についてはですね、屋外子局については、当時いろんな地形とかいろんな地域の実情に合った場所に設置をすることで、そういった各要所に設置をしておりますが、これが全て100%全家庭にうまく正確に鮮明に伝わるかとなると、ときによっていろんな影響を受けるのかなというふうに思ってます。あとは、音声をなるべく分かりやすく、ちょっと聞きましたけど、機械音よりも肉声でですね、吹き込んだ方が聞こえやすいってことも事例としてありますので、どういった音声、どういった声の、機械的なものがいいのか、人が吹き込んだ方がいいのか、いろいろ工夫しながら、要は正確に地域の方々に情報が届くような、こういった工夫は、随時改善を促していきたいというふうに思っております。

記者 今日のこととは違うんですけども、艦載機移駐の件で。

市長 全然違うね。

記者 違うんですけども。住民説明会の日程の方とか、内容、ある程度概要とかですね、もう固まったんでしょうか。

市長 はい、この前から議会等でも、お話をさせていただいておりますが、住民説明会の開催、空母艦載機移駐に係る住民説明会の開催につきましては、5月中旬頃を想定しております。開催する日程をですね、市内を、全市的にですね、複数会場、4会場ほどですね、考えております。現時点で、詳細についてはまだ調整しておりますので、ここで日時等についてはお知らせできませんが、ゴールデンウィーク明けくらいには、日時・場所等は、もうしっかりと固めてお知らせしていきたいというふうに思っています。また住民説明会の前にもですね、定期的にやっております、安心安全対策などを協議しております岩国基地に関する協議会、第12回目でありますが、こちらの方も開催する予定にしておりますので、こちらも日程が固まり次第、皆様方にお知らせしていきたいと、特に住民説明会については、多くの市民の方々に、広く、情報・日時等をお知らせして、ご参加もいただきたいと思っていますので、5月15日号の市報の方にもですね、その日程等も織り込みたいというふうに思っております。

記者 その住民説明会の際なんですけども、今、国と協議している43項目の安心安全対策について、その進捗状況というか達成度についても公表される予定ですか。

市長 そうですね、43項目の安心安全対策とか、地域振興策、また議会の方からもいろいろ要望等もあがっておりますので、そういった様々な検討項目などについて、5月の中旬の住民説明会の段階で、お知らせできる内容については、客観的といいますか、そこで皆さん方にお示しといいますか、説明ができるかなあというふうに思っております。

記者 その4会場というのは、同じ日にやるということですか。別々の日ですか。

市長 4会場を、1日で複数回数やるかということですか。

記者 そうです。

市長 はい、それも含めて調整をさせていただいておりますので、ゴールデンウィーク明けにはある程度、皆さん方にもお示しをさせてもらいたいと思っております。

記者 4日間に分けるという意味じゃないんですか。

市長 そのへんも含めて。

記者 含めて?

市長 はい。

記者 前にお伺いしたときには、住民説明会の前までに示してほしいという住民からの意向、要望がありましたけれども、その43項目の達成度などについては前に示すつもりはないのでしょうか。

市長 住民説明会の前に43項目の達成度を説明できないかということですか。

記者 そうです。それを基に、住民説明会を聞きたいというのが要望だったと思うんですけれど。

市長 ちょっと、その辺の、私がですね、記憶がですね、そのへんのちょっと定かなところがございませんが、これまで私は、住民説明会のときに、それも含めてお示しをさせてもらいますということは申し上げておりますので、事前にお知らせしてほしいということは私の方では把握しておりません。

記者 あの、高田部長の方にそういった要望をされて、市長宛にですね。

市長 ああ、なるほど、住民の団体の方からあったということですね。それにつきましては。

記者 そのように高田部長も答えていらっしゃるんですよ、事前に出したいというふうにですね。

市長 それ、団体の方にですか。

記者 そうです。ええっと、市議団ですね。

市長 市議団ですか。

政策審議官 ちょっと、事務的に答えますので。

基地政策担当部長 あの、一応ですね、先ほど市長の方から岩国基地に関する協議会、日程が決まり次第、皆様方にもお知らせするということを言ってます。通常、あの43項目の安心安全対策については、その中でですね、その場で公表するということにしておりますので、そうした時期に事前に公表したいというふうに考えております。

記者 協議会の話です?

基地政策担当部長 その協議会で、43項目を協議しますので、それが終わり次第公表はしたいと思っております。

記者 協議会の中で、協議して、それで。

基地政策担当部長 その後にお示ししたいと思います。事前に。

記者 その後に、住民説明会があるという意味ですね。

基地政策担当部長 そういうことでございます。

市長 住民説明会の前に、基地に関する協議会を今、開催しようと調整してますので、まあ結果的には、住民説明会の前には、ある程度の内容はお示しできるかなと思っております。

記者 じゃあ、関連でいいですか。艦載機の問題が出たんで、ちょっと関連でお聞きしたいんですけど、空母艦載機の移駐について、市長はこれまで普天間基地の移設とは切り離してということを一つの条件に掲げてました。先日沖縄の方で、辺野古の護岸工事が開始されて、いよいよ工事が本格化された訳ですけど、これをもって市長の方では普天間問題は解決に向けて前に進んだというふうに判断されたのか、何か見解があれば。

市長 はい、各メディアを通じてしか、この件については情報がないわけでありますが、各報道によりますと、キャンプシュワブの、辺野古のですね、工事について、映像でも流れておりました。工事が始まってる風景がですね、流れておりましたので、それは客観的にそういったことだろうというふうに思っております。国において、唯一の方法として、普天間基地の移設先として、キャンプシュワブということで、国は従来からの見解は変えておりません。こういった中でいろいろこれまで沖縄県と国の方でいろんな協議なり、訴訟等もあって、また、判決も出ております。まずはこの案件につきましては、その場所等含めて、ついてはですね、沖縄県と国とのいろんな協議の中でありますので、岩国市としてそこにコミットすることは控えたいというふうに思っております、しかしながら先ほど質問に有りましたように、空母艦載機の移駐については、普天間の見通しが立たないうちにこの空母艦載機のみを切り離して進めることは認められないという、従来のスタンスは、これは堅持をしております。いずれにいたしましても、沖縄の動向などについては、国の方からしっかりと説明を求めてまいりたいというふうに思っておりますし、また、タイミング等が許せば、私も今沖縄便も再開いたしましたので、また、現地に出向いて、いろんな確認などもできたらいいかなということで考えてるところでもあります。

記者 ということは、一つクリアしたという認識では今のところない。

市長 今、客観的な、情報と言いますか、そういったことしか入ってきておりませんので、まだいくつもですね、確認などしなきゃいけないかなというふうに思っています。

記者 そういう段階ではないと。

市長 はい。

記者 後、艦載機の関連で、E-2Dが岩国に来て3か月経ちまして、今度硫黄島での訓練にも参加するみたいですけれども、市としては、やることやったら速やかに離れてねと、その注文付けてると思うんですから、どのタイミングで離れるとか、そういった国の方から連絡はありましたでしょうか。

市長 まだその後、具体的な国の方からですね、回答は、動きなどについて報告はありませんが、あの今、1月でしたか、配備前訓練と言うことでE-2Dが来ておりますが、所要の訓練が終われば岩国から離れるということは、我々も離れるということは聞いておりますし、市の方からもその申し入れをしておりますので、そういったことになろうと思っております。具体的な、内容などについては、恐らく運用などに関することもあると思いますので、現段階では情報としては持ち合わせておりません。

記者 離れたかどうかのチェックは。

市長 それはもちろん、それは市の方でその辺はしっかりと確認はできるというふうに思っております。

記者 空母艦載機の件で、住民団体の方から愛宕山の運動施設エリアについて、自由に安心して使えないのではないかという懸念の声も表明されましたけれども、まだ協議中だと思うんですが、市として愛宕山運動エリア施設の使用を、警察権などについてどのように考えているか、改めて教えていただいてよろしいでしょうか。

市長 はい、愛宕山の運動施設などにつきましては、ご承知のように、今、工事の方が着々と進んでおりまして、だいぶ形が見えつつあります。同時に並行的に完成後の取扱いなどについても、防衛省また米側の方とも協議をさせていただいておりまして、従来から申し上げておりますように、使い勝手のいい形での取り決めをですね、つめております。今回、いろんな団体さんの方から、使い勝手が良くないじゃないかとか、いろんなご懸念が寄せられておりますが、どうしてそういうふうに受け取られるのかなと、我々とすれば、非常に市民の方が使いやすいように協議をしておりますということだけは、これまで伝えております。ただ、結論が最終的な、アンサーがでてないということで、そういった御懸念があるのかなというふうに受け止めておりますので、速やかに、所定の協議が終われば、議会なり、多くの市民の方々に、その状況等もですね、結果等について、お知らせしなきゃいけないと思ってますが、いい建物で来たと、いい施設ができたと、そういった中で警察権等も含めてでありますが、市民の方々にとって非常に良いものができた、そしてさらには使いやすいと、今後いろんな活用も考えていこうということで、まさに建設的な協議をしておりますので、是非、期待をしてほしいなというふうに思っております。


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