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市長記者会見「ユマ海兵航空基地の視察等」について(平成28年10月31日)

印刷用ページを表示する 掲載日:2016年10月31日更新
  • 日時 平成28年10月31日 11時00分~
  • 場所 議会会議室
  • 担当課 秘書広報課広報班

市長 それではユマ基地視察について報告させていただきます。まず現地時間、10月24日月曜日に米国のアリゾナ州ユマ市に所在する米海兵隊ユマ基地を視察いたしました。今回の視察の目的でありますが、F-35Bの岩国飛行場への配備(機種変更)にあたり、実機が配備されている米国内のユマ基地に赴き、飛行状況や騒音等の状況を把握し、基地司令官等から運用状況や安全性等のブリーフィングを受け、こちらからも質問等を行い、情報収集を図り、そして、視察で得られた情報をF-35Bの受入れに係る判断材料の一つとし、国からの説明等で得られた情報とあわせて、総合的に判断するためであります。
次に、視察全体を通しての所感を申し上げたいと思います。今回の視察は、とてもハードなスケジュールでありました。10月23日の夕刻に成田を出発し、途中、サンディエゴ、フェニックスで乗り継ぎ、ユマ空港へ到着したわけでありますが、現地時間の夜11時ごろでありまして、乗り継ぎを含めまして、二十数時間の長旅でありました。その後、F-35Bの運用の都合上、次の日、早朝からの視察となり、午後3時まで、8時間、F-35Bの飛行状況の確認やマルチネス基地司令官他からユマ基地の概要やF-35Bの運用等についてブリーフィングを受けたところであります。
次の日は、早朝の飛行機に乗り、行きと同様の経路で約20時間かけて帰国をいたしました。そのため、連日3、4時間の睡眠でありまして、時間的な感覚もわからないまま帰国した感じがありまして、中には体調を崩すものもおりました。また、米国内の米軍基地の視察は私市長となって初めてであり、F-35Bの飛行状況及び騒音の把握が主たる目的ではありましたが、米国内にある米軍基地を視察すること自体にも大きな意義があったというふうに思っております。そして、今回の視察で、所期の目的は達成できたものと考えており、限られた滞在時間ではありましたが、実機の3つのパターンによる飛行、そして騒音の体感、関係者のブリーフィング、意見交換により詳細な情報が得られたものと考えております。
現地で行う考えでありましたF-35Bの騒音測定につきましては、残念ながらできませんでしたが、私自身が身を持って騒音を体感し、また、ユマ基地は、軍人・家族・軍属をあわせて14,900人、その他ローテーション部隊12,000人と規模の大きい基地であり、FA-18、EA-6B、AV-8B、その他の支援機や訓練のため飛来していたオスプレイなどがおり、頻繁に離着陸を繰り返していたことから、同じ場所で他の航空機と比較ができたことはよかったと考えております。
ユマ基地でのブリーフィング、意見交換においては、対応されたユマ基地司令官をはじめ、関係の方々は我々に対して、運用状況等を丁寧に説明され、また、質問に対しても、大変真摯に対応していただきました。運用状況や安全性などについては、包み隠さず説明されたものと受け止めており、安全性に関しては、これまでの国の説明にはなかった具体的な情報もありました。それから、ユマ市の副市長との意見交換にも大きな意義があったと思っております。同じ米軍基地を有する米国の自治体から、基地との関わりや対策などについて、そういったことを伺う機会が得られたことは、大変参考になったものと考えています。
次に、ユマ基地におけるF-35Bの飛行状況及び騒音状況について報告をさせていただきます。現地時間の10月24日にユマ基地の視察を行ったわけでありますが、まず、運用の関係上、朝、午前7時5分から、F-35Bの飛行状況を視察しました。最初に、4機編隊で離陸の後、空域を旋回し、通常の着陸、短距離着陸、そして垂直着陸と3パターンによる着陸が行われました。体感的には、岩国基地に配備されているFA-18ホーネット他、普段から聞いている騒音とあまり差異はないように感じられました。また、着陸時の騒音については、国から示されたとおり、離陸時と比較し、かなり騒音は小さいものでありました。先ほども申し上げましたが、視察時、F-35BのほかにもFA-18やその他訓練支援機などの飛行もあり、同じ場所で体感的な騒音の比較ができましたが、F-35Bの方が騒音が大きいという感覚はありませんでした。騒音測定は行っておりませんが、視察場所が滑走路付近であったことから、仮に測定できたとしても、先ほどから申して上げておりますとおり、他の航空機の騒音やすぐ隣にオスプレイがおりまして、そのプロペラ音の騒音もあり、周辺の騒音が非常に高く、適正な数値を計測することは、大変困難な状況であったというふうに考えております。
次に、ユマ基地内で受けた基地司令官をはじめ、幹部からのブリーフィングの内容について報告をさせていただきます。F-35Bの視察の後、9時5分からMAG-13司令官、アニベイル大佐を表敬いたしました。アニベイル大佐からは、F-35B部隊の運用、安全性について説明があり、運用については、F-35Bの部隊は2つあるが、現状において、FA-18ホーネット及びAV-8Bハリアーと同様の訓練を行い、訓練空域においても違いはない、ということでありました。また、安全性については、F-35BはAV-8Bハリアーなど、これまでの航空機と比較しても、開発段階から、大変いい記録を残している。そして、最新、最先端のソフトウエアの装備により、大きく安全性が向上した。パイロットにおいても、経験豊富で優秀であり、FA-18やAV-8Bのパイロットの中から優秀なものを選出しているとの説明がありました。
その後、9時40分からユマ市のウイリアム・ビル・クラフト副市長とユマ基地において意見交換させていただきました。副市長さんの方からは、ユマ市とユマ基地とのかかわりについて説明を受けました。ユマ市は、基地の存在を支持している。市民からの航空機の騒音についての苦情は一度も聞いたことはない。また、ユマ市は砂漠ではありますが、コロラド川の恩恵を受け、農業が盛んであり、レタスについては、アメリカの一大産地になっている。基地の存在は、航空機関連産業など、雇用を生み、農業に次いで、重要な産業である。基地とはウィン・ウィンの関係を築いているとのことでありました。私の方から、岩国市としても、航空機関連産業が入ってくることにより、基地との共存ができるので、ユマ市の取組みを参考にしていきたいという思いということを述べさせていただきました。また、犯罪については、若い隊員が夜に飲んでいて騒ぐことはあるが、基地があることにより犯罪率が高まるということはない。また、ユマ基地には様々な航空機が配備されておりますが、具体的な数値はないが、F-35Bの騒音が他の航空機と比較して大きいということはなく、どの機種も同じぐらいであるとの説明がありました。次に、10時30分からユマ基地司令官のマルチネス大佐を表敬いたしました。大佐の方からは、ユマ基地の概要について説明がありました。ユマ基地においては、先ほども申しましたが、F-35B部隊を運用しているMAG-13のほか、様々な部隊があり、軍人4,500人、家族8,300人、軍属2,100人、合計で14,900人、その他ローテーション部隊など12,000人を抱えており、基地が大きな経済効果を生んでいる。また、ユマ基地周辺に広大な訓練空域を有しており、エリアを含め、必要な訓練を提供している。その中で、自身の役割として、部隊の訓練がきちんとできること、その家族がきちんと生活できること、そして地元との関係をきちんと築くこと、との説明がありました。また、私の方から、岩国基地においても、日米協議会において、基地の運用についてのルールがあり、これを遵守する必要があるとの問いに対し、ユマ市においても運用時間などにおいてルールを設けており、運用時間外の飛行については、市に対して通報するなどの対応をしているということでした。
次に、11時5分からF-35Bの部隊を運用しているバルドー中佐を表敬いたしました。中佐からは、F-35Bの安全性についての説明がありました。F-35Bは、ステルス性を有し、最先端の装備で、これまで必要な試験等を経て、現在に至っており、安全性については自信を持っている。岩国基地へは、325人が移ることになるが、そのうちパイロットは25人であり、そのパイロットたちは、数ヶ月、地上でシステムを学んだのち、カリキュラムに沿って約1か月、シミュレーターにより訓練を受けている。また、すべてのパイロットがFA-18やAV-8Bの他の機種を操縦していたものの中から審査を経て、選ばれたものたちであるとの説明を受けました。
その後、F-35Bの格納庫へ移動し、機体を前に説明を受けました。F-35Bは、離陸前にコンピュータにより機体の状態を確認することができ、仮に不具合があれば、パイロットに知らせ、すぐにメンテナンスができるようになっており、また、二重、三重のバックアップ機能があり、何かあっても、どこかで機能する仕組みになっており、安全性には全く問題はない。また、ハリアーについては、垂直離着陸時にはパイロットが手動で安定性を保つようになっていますが、F-35Bは、すべてがコンピュータによって制御されており、水平を安定的に保つようになっており、よりスムーズな着陸が可能との説明を受けました。また、実際にF-35Bのパイロットから話を聞く機会がありました。そのパイロットに安全性について質問させていただきました。一人のパイロットからは、安全性については自信がある。FA-18を操縦した経験があるが、それと比較し、F-35Bは、近代化された最新のテクノロジーを持ったジェットだと言える。安全性について、航空機の状態をコンピュータで把握することができ、不具合があれば、どういうメンテナンスが必要か分かるシステムになっている航空機である。そして、もう一人のパイロットからは、安全だと自信を持って言える。単座の航空機を8年間操縦しており、自分には18か月の子供がいる。もし、この航空機が安全でなければ操縦はしたくない。私は、2人の話を聞いてよく分かったし、説得力があると感じたところであります。その後、昼食をはさんで、14時から、今回の私たちの視察のためにワシントンD.C.から来られた、ジョン・M・デイビス海兵隊副総司令官及びマーク・R・ワイズ第3海兵航空団司令官を表敬いたしました。デイビス中将からは、午前中、F-35Bの飛行の視察や基地司令官等からいろいろな話を聞いていただいたが、今回の皆さん方のユマ基地への視察を歓迎する。そしてユマ基地においては、大きく手を広げて皆さん方を受け入れるため、市長が要望されることについては、できるだけ受け入れる形で調整をさせていただいたとの話があり、私の方から今回の視察について、いろいろな調整をしていただいたことに対して感謝の意を表し、そして予定されていた視察を終了したところであります。
改めて、このユマ視察において、デイビス中将、ワイズ少将、マルチネス大佐、アニベイル大佐、バルドー中佐にお会いし、いろいろ率直に意見交換をすることができ、わが市の考えや取組み、姿勢についても理解をいただいたと思っております。また、実際のF-35Bの離着陸や垂直離着陸を視察することができ、大変有意義なものであったと考えております。以上が、ユマ基地視察についての報告となります。最後に、今後のスケジュールについて申し上げますが、明後日、11月2日に開催される市議会全員協議会で市の対応方針を説明し、その後、山口県及び周辺自治体とも協議した上で、国に回答してまいりたいと考えております。私からは以上であります。 

記者 この視察ですけれども、最初に予定されていた測定をしなかったということ、騒音測定ですけれども、これはできなかったというのはなぜですかね。向こうから拒否されたとか、こちらから持って行かなかったとか、そういうことですか。

市長 こちらからは騒音測定器は持っていきました。まあ事前に岩国基地も経由して、現地のユマ基地のほうと騒音測定器を使用できるかできないか、その調整はギリギリまでやっておりましたが、まずは持っていこうということで、騒音測定器は職員が持って行きました。ただやはり現地のほうでいろいろ調整する中で、基地内での、滑走路付近での騒音測定器の使用は難しいという、そういった回答があったので、測定はできなかったと。

記者 難しいと?

市長 ええ、騒音測定器を使うことができなかったということであります。ただ先ほどちょっと説明の中でも触れさせていただきましたが、実際、現場はかなり滑走路に近いところで、我々、視察をしまして、ちょうど年に何度かの集中訓練がユマ基地で行われておりまして、ユマ基地に配備されている部隊のほか、近隣のアメリカ本土からそこに日頃、配備されていない航空機もユマ基地に結集しておりました。そこでのいろんな集中訓練をしておりまして、横にオスプレイがプロペラを回しておりましたし、ほかの航空機も頻繁に離着陸を繰り返しておりましたので、そういった意味では結果的に、そこでF-35Bだけの騒音測定は難しかったのかなと。ただ測定はできませんでしたが、ほかの航空機との体感的な騒音は、体感上、知りえたということが、今回の視察の結果だと受け止めております。

記者 難しいと、向こうが言われたんですか。

市長 そうです。

記者 アメリカ軍が。

市長 そうです。

記者 ああ、そうですか。あと、包み隠さず説明されていると、運用状況や安全性についてはですね、その包み隠さず説明されたものというのは、どういうところから言えるんでしょうか。それと、安全性に関して、国の説明にはない具体的な情報があったということですが、これは何ですか。

市長 まず、我々も事前にいくつかの質問項目を用意して行っておりまして、実際のF-35Bのパイロット、また運用している司令官のほうから、実機の前で説明を聞きながら、またブリーフィングを受けたわけでありますけど、その航空機、特にハリアーとの違いの部分、ハリアーの場合はその垂直離着陸のときはですね、ある意味パイロットがかなりマニュアル的に操縦すると、そのなかなか水平姿勢を保つことが、なかなか訓練を積まないと難しいところがあると、しかしながらこのF-35Bはそのへんがすべてコンピュータ制御で、水平を保つことができる、比較的そういったかなり安全性も操作性も向上しているとかですね、あとその他いろんな説明がございましたが、そういった安全性などについても、一つとってもこれまで国からの説明にはなかった部分だったと思っております。また離陸前のコンピュータでの機体チェック、これはもちろんメンテナンス整備はしている上で、さらにその機体本体が、その機体の不具合を事前にパイロットに知らせるシステムがあると、また仮に不具合があっても二重三重のバックアップ機能によって、そのへんをカバーできるという、そういった説明がございました。今回、視察をしたメンバーは外務省、そして防衛省、特に防衛省のほうは航空自衛隊のパイロットの方も来られておられました。また岩国基地からも7名ほど行かれておりました。そういった方々もいろんな説明をされておりました。特に航空自衛隊の方もパイロットでありますので、そういった専門的な知見の中で、いろんな安全性について、直に説明をされておられましたので、そういったやりとりも横で私も聞かさせていただいて、国のほうにおいてはよりいろんな意味で安全性が確認できたという、そういったコメントも述べられておりました。

記者 すみません。騒音測定器のところなんですけれども、要するにこれは米軍から、このような状況では、正確なF-35Bの騒音の測定ができないからしないでくれ、という意向が示されたということですか。それとも岩国市側のほうが、こういう状況であれば正確な測定ができないので、あえてしなかったということですか。どちらですか。

市長 結果的に騒音測定器をそこで測っても、あまり実際のF-35B単体の騒音測定はできなかっただろうと、これは結果論です。そもそもは米軍サイドとはかなり調整しましたが、基地内でのそういった測定器についての許可が出なかったということであります。

記者 許可がでなかった。

市長 そうです。許可、なのかな。

基地政策担当部長 はい。

記者 米軍と協議して、米軍からこういう状況じゃできないからといって、米軍が許可しなかったということですか。

市長 そういう状況かどうかっていうのは、たぶん、そこまでの実際のですね、状況はですね、事前には把握っていいますか、そういう状況だからできないということは聞いておりませんけど、ただそこでの、基地周辺での騒音測定についての、許可が出なかったというのが、事実でありまして、結果的に我々は最後の最後まで、なんとか持ちこめないかというのは、事務方同士では打ち合わせておりましたが、仮の話で、実際に持ち込めたとしても、先ほどの状況でありましたので、有効な測定ができたか、これは難しかったかなと。

記者 持ち込みもしてなかったとういうことですか。事前にもう。すでに。

市長 基地内に?

記者 そう。

市長 夜までですね、前の日の、視察日のギリギリまで、持ち込めるかどうかという調整はしておりましたので、一応、我々はスーツケースに入れて、米国まで持っていっておりました。夜11時半くらいまで、ギリギリまで、これ明日もって行けるか持っていけないか、というそういったギリギリの調整はしておりましたけども、結果的には持ち込みは難しいと、そういった状況でございました。

記者 実際に現場に立ったときに、これじゃ、実際に測定しても意味なかったなと、結果的にはよかったなと。

市長 よかったということもないですが、そういったことで、結果的にはそういうことかなということで、感じております。

記者 アニベイル大佐ですかね、この方がおっしゃっている、開発段階から大変いい記録を残しているっていうのがあるんですけども。大変いい記録っていうのはどういうことなんですか。

市長 ちょっとこれは担当部長の方から。

基地政策担当部長 これまで米軍機についてはですね、FA-18とAV-8Bハリアー、そうしたものも開発されております。そうした他の機種と比べて、そういう事故等については、大変少ないと、いうことです。F-35Bについては、他の機種と比べて、開発段階から、事故等が、F-35Bは少ないということです。

記者 他の機種と比べてF-35は、何とおしゃいましたか。

市長 開発段階から事故が少ない。

記者 あ、事故が少ない。

市長 事故等がね。

記者 今回の所感では、ほぼ肯定的な話が目立つんですけど、逆に岩国に配備されるってなったときに、懸念されることとか、考えることとかあったのかなということと、今回、視察に行って、受け入れてもいいのかなという気持ちはあるのかなという。

市長 今回の視察はですね、客観的に、そういった先ほど言った、実機のですね、飛行の確認、騒音の確認ということで行きました。現場の司令官、また運用しているそういった司令官、またパイロット含め、いろんな関係者から説明を受けました。あくまで今回は、いろんな質問をする中で、冷静にですね、やりとりをさせていただきました。今回あわせて、防衛省、外務省含めて、F-38Bに関する再質問をしておりまして、これにつきましては10月26日に国から追加の回答があったところであります。これも含めて、今回の視察も判断一つの材料とはなりますが、そういったことを総合的に判断してまいりたいと思っております。先ほど申し上げたように、11月2日に全員協議会を予定しておりますので、その場において、岩国市の対応方針については、述べさせていただくと考えております。

記者 ユマ市の副市長さんとの意見交換の中で、市民からの航空機の騒音の苦情については一度も聞いたことがないとあるんですけども、ユマ市の市街地と基地との距離関係というのはどれくらいなんでしょうか。岩国市と同じレベルに、市街地のすぐ近くに滑走路があるようなところなんですかね。

市長 意外とですね、かなり大きな、ユマ基地自体がですね、かなり大きな広大な面積を占めておりまして、私も先ほど申したようにかなりタイトな視察日程でありましたので、夜遅く着いて、基地の中で視察して、つぎの日の朝にはユマ市を離れておりますので、街全体のですね、中を動いたわけではありませんので、ただ、グーグルとかですね、いろんな事前にですね、ユマ市の市街地と基地の大体の位置的な関係をですね、ざっくりと把握をしておりますので、基地が市街地から全く別の位置にあるというのではなくて、やはり基地があって、その周辺にはやはり住居がありましたですね。

記者 この文書を読むと、別に、そういう広大な基地があって、市民は全然騒音を感じないし、安全なんだよっていう感覚が読み取れるんですけど、岩国市に当てはめちゃっていいのかなって。

市長 あのですね、これ、ユマ副市長さんと率直的な意見交換する中で、まず、あれだけの航空機が飛んでますので、もちろんいろんな騒音があって、ユマ市民の方からいろんな苦情があるんだろうという前提の中で私、したんですね。そういった中で、そういった航空機騒音についての苦情については、ないよという話が、まずありました。ただ、先ほど申しましたように、基地周辺には結構な住宅もはりついてるのは、はりついているわけでありますので、それでないということがありました。

記者 はりついているところに住宅はあるんですか。

市長 ええ、ありました。ただ、またその後にですね。副市長さんと後幹部の職員の方も、3名の方がおられたんですけど、私の記憶では、「サウンド オブ ザ フリーダム」という、そういった認識でいるっていう話がありました。航空機の音が自由を象徴する音だと、要は、まあ、あの、ユマ市の幹部の方の見解では、そういった航空機の音は、あえて、やはり、そういった、逆にある意味抑止力に繋がると、平和につながる、そのための必要な訓練の一環だという、そういった意味だというふうに思っておりますが、そういった「サウンド オブ ザ フリーダム」っていう、そういった認識だという、そういった言葉があったというふうに記憶をしております。

記者 岩国市ほど基地と密接というか、近接はしてないけれども、それなりに市街地も近くにあるという認識なんですか。

市長 そうですね、あの、あるよね。

政策審議官 まあ2~3キロ、ですから、要するに、音はするんですよ。音がないから苦情がない、音自体を苦情、音がすることに対して苦情を言わないというのは文化の違いだと、そういう感じです。

市長 音はかなり市民の方も聞こえるはずです。

政策審議官 それに対して苦情を申し立てる、そういうことを市民がしない。

市長 そういう感じでしたね。後、レタスが全米1位っていうか。

記者 レタスはいいですけど。

記者 2~3キロって言っていいんですかね。

市長 2~3キロ?

記者 市街地から。

市長 市街地も近い。はりついて。

政策審議官 市街地というのはどういう認識か分かりませんけどね、ホテルも近いし、まあ点在してますからね。基地の周りが全く砂漠の中にポツってあるわけじゃなくて、やっぱりホテルもあったり、そういったレストランもあったりしてますからね。

記者 そういった市街地のホテルで泊まられたんですかね。

市長 えーとですね。そうですね、市街地のホテルだと思います。基地からそんなに離れた場所じゃなかったですね。5分くらいですかね。移動で、車で。

記者 この会談っていうのは、基地の中でされてるんですよね。

市長 そうですね、全て基地の中でやってます。

記者 基地の中で、副市長が説明することだとかいうのは、それこそ客観性が保たれてるというふうに思われます?

市長 あの、基地の司令官が、我々と話をするときには、ユマ基地の方は、その部屋は貸していただきましたけれど、基地関係者は外で待機って言いますか、部屋だけ借りまして、ユマの副市長さん、幹部の方が入ってきて、そこで、多少、頭撮り等ありましたけど、その後は米軍関係者の方は出られておられましたので、いろんな率直な意見交換はできたというふうに感じております。

記者 山口県は、現段階、懸念が少ないと言ってますけれども、市長、これまで与えられた情報、自分が見た情報を持って、F-35に対していかがですか。あの、感想は、懸念はありますか。

市長 今回、様々な、これまでの国の説明、それと、岩国市議会全員協議会での議員さんいろんなご意見、そういったことも踏まえて、今回、やはり、そういった基地、まずあの、国からの説明については机上の説明だけでは、やはり分かりえないこともあるだろうということで、やはり実機を見て様々な体感含めて、確認しなきゃいけないということで、今回、国の方でアテンドしていただいて、我々がそれに同行したという形になっております。まあ、いくつかの不安は払拭できたというふうに思ってますが、今回、先ほど申したように、国からの再質問に対する回答も含めて、今ですね、今回の視察もすべてを総合的に、今、調整と言いますか、判断のためのそのへんの対応方針についての調整をしてる段階でありますので、今回、全員協議会、2日におきまして、方針等説明させていただいて、また、その後、山口県なり周辺自治体とも、いろんな意見交換等もさせてもらう中で、最終的な国への回答をしていきたいと思っております。

記者 先ほど他の記者さんの質問で「いくつか払拭できたと思うが」と、いくつかっていうのはどういう、安全性とか、様々あると思うんですけど、何のことを言っているのか教えてもらってよろしいですか。

市長 やはり、あの、これまで、このF-35Bっていうのは、ご承知のように、アメリカでユマ基地でしか展開をしておりませんでしたので、初めてアメリカ国外の配備ということであります。それについて、やはり、これまで新しい機種でありますので、それが故の安全に対する不安とか、そういったことも多々あったというふうに思っていますので、その辺の、このF-35Bの安全性、またそういった、どの部分が、ハリアーと比べて向上してるのか、それについては詳しく説明が聞くことができたというふうに思っております。また、国から騒音等についてもいろんな説明がありましたが、それについても、確認をすることができたというふうに思っております。

記者 つまり、その安全性についての具体的な説明を聞いて不安が払拭できたということと、騒音は実際に体感したことで不安が払拭できたということですか。この2点は、いくつかって中の、不安を払拭できたっていうことは、その2つが含まれている?

市長 まあ今回は、ある意味、客観的なそういったやり取りをさせてもらいましたので、この時点で結論を出すには至りませんが、今、この今回の視察について、様々なやりとり、まだいくつか、この通訳を介してやり取りしておりますので、細かい文言などについても、最終的に調整をしてですね、2日の全員協議会での対応方針に至るというふうに考えております。

記者 それでは、最後の1点なんですけど、騒音については体感して、まあこういうふうに、あまり差異がないというか、大きい感覚はなかったということですが、安全性について、司令官なり、パイロット、様々な方からここに書いてある説明を受けたっていうのは、ここで読まさせていただいて、説明を受けたんですけど、その受けた上で、市長としてはどういうふうに感じたか、安全性について、彼らの説明について、まあパイロット2人については説得力があるということですが、総じて米軍からの安全性について説明を受けて感じたこと、で感じたうえでF-35Bの安全性についてどう感じたか、どう思ったかについて教えてもらってよろしいですか。

市長 まず、あの、実際、その航空機を操縦しているパイロット2名から話を聞けたっていうことは大変今回の視察を通じて、意義があったというふうに受け止めております。二人から、やはり先ほど申したような言葉がありましたし、実際運用する、その部隊の中佐の方からも安全性についての説明がありました。今回、一緒に視察に行った、先ほど申した防衛省、外務省のそういった専門の方からも、かなりいろんな詳細について説明されておりまして、国においては改めて、我々に説明している、そういった延長線上ではありますが、このF-35Bについての安全性については、確証が得られたということは、国の方が国の方で述べられておりました。私とすれば、そういった国からの、これまでの説明、また今回の視察を含めて総合的に判断をしていきたいというふうに思っておりますので、まあ今日の段階で結論は述べるに至りませんが、11月2日に全員協議会において、市の、まあ私の対応方針、結論を総合的に判断をですね、述べさしていただきたいというふうに思っております。

記者 説得力があって、意義はあったっていう、そういう話で良かったってことなんですが、安全性については、質問を聞いたのは、聞いた結果としては、説得力はあって。

市長 そうですね、あの、結論は先ほど申しましたが、各そういった、いろんな方のブリーフィングなり、説明を受けて、かなりそのへんの安全性については、かなり強調されておったというふうに思っております。