市長 それではまず、市議会の9月定例会提出予定議案についてでございますが、予定の案件は、諸般の報告が6件、報告4件、諮問3件、認定15件、そして議案が19件になります。それでは、主なものについてその概要を御説明をさせていただきます。
まず諸般の報告でありますが、岩国市土地開発公社ほか4件の経営状況と中山間地域の振興に関する施策の実施状況等について報告をするものであります。
次に、諮問第4号から第6号までの人権擁護委員の推薦につきましては、委員の候補者を法務大臣に推薦するに当たりまして、意見を求めるものであります。
次に、認定第1号から第15号までにつきましては、平成27年度の一般会計及び特別会計並びに地方公営企業の決算について、市議会の認定に付するものであります。
次に、議案第114号及び第115号につきましては、平成27年度の地方公営企業の利益の処分について、議決を求めるとともに、平成27年度の決算について、市議会の認定に付するものであります。
続いて、議案第116号平成28年度岩国市一般会計補正予算及び議案第117号から126号までの各特別会計補正予算につきましては、各会計とも27年度決算に伴う繰越金などの調整を行うとともに、一般会計におきましては、国・県支出金の返還金、そして財政調整基金への積立金、災害復旧費などを計上しております。詳細につきましては、お手元に資料を配付させていただいておりますのでご覧いただきたいと思います。
続きまして、議案第127号は、老朽化した市営住宅 12戸を用途廃止することに伴い、規定の整備を行うものであります。
続いて、議案第130号は、岩国市立の全小中学校へのタブレット端末及び周辺機器の導入並びに無線環境の整備について、契約方法として公募型プロポーザル方式を採用し、随意契約により、桧山事務器株式会社と2億2,788万円で委託契約を締結するものであります。
続いて、第131号は、愛宕山まちづくり区域内の多目的広場・防災センター整備事業用地として、愛宕町一丁目地内に所在する土地 6,963.12平方メートルを2億9,145万2,531円で岩国市土地開発公社から取得することについて、議決を求めるものであります。
次に、第132号は、独立行政法人国立病院機構岩国医療センター等用地として貸し付けております愛宕町一丁目地内の市有地の一部、4万5,389.86平方メートルを独立行政法人国立病院機構に21億1,516万7,476円で売却することについて、議決を求めるものであります。
次に、ハワイチャーターフライトについてでございますが、岩国市新市誕生10周年及び岩国商工会議所創立70周年記念事業として、10月1日(土曜)から6日(木曜)までの 4泊6日の日程で「岩国―ハワイ チャーターフライト」を行います。旅行の申込受付は、もうすでに8月17日から開始しております。8月26日現在で約70パーセントの申し込み状況となっております。ぜひ多くの皆様のご参加をよろしくお願いいたします。
次に、「PASPY(パスピー)」の導入についてでございますが、平成28年9月27日(火曜)から、いわくにバス株式会社が運行する岩国錦帯橋空港とJR岩国駅間を結ぶアクセスバスに広島都市圏ICカード「PASPY」が導入されます。
「PASPY」の導入により、バスに乗る時と降りる時にカードリーダーにタッチするだけで、簡単・便利にバスを利用することができるようになります。
また、JR西日本が発行する「ICOCA(イコカ)」での乗車も可能となりJRから岩国錦帯橋空港に乗り継がれる方の利便性が向上することで、JRと 岩国錦帯橋空港のより一層の利用促進を図ることができます。「PASPY」の概要につきましては、配布資料を確認してください。
最後に、基地問題に関する国への要請についてでございますが、国の概算要求を前に、8月24日に桑原議長らと共に、菅官房長官並びに防衛省に対し、基地問題に関する要請を行いました。
要請の内容は、国から提案されている、厚木基地から岩国基地への空母艦載機の移駐について、本市が求める安心・安全対策、地域振興策の実施の状況が、まだ十分であると言えないことから、対策の完全実施を求めるとともに、今後ますます増大することが見込まれる、住民要望に対する施策を進めていく上で、必要となる案件について、既存の枠組みを超えて、実施に向けた必要な措置を 講じるよう求めたものであります。
要請に際しては、具体的な金額の提示とか要望書の提出は行っておりません。口頭で要旨を伝えたところでございますが、確認は私もしましたが、当日、一部の報道機関が、給食費の無料化、保育料の無料化、錦帯橋資料館建設等にかかる経費として、513億円の要請を行ったとの放送を行いました。
確かに手持ちの資料として、住民ニーズを踏まえた将来の課題をまとめたメモは持っておりましたが、先ほども申し上げましたとおり、具体的な金額を提示しての要請は行っておらず、どのような経緯でこうした報道が行われたのか非常に理解に苦しむと同時に、事実に反する報道に至ったことについて、大変遺憾に感じております。事実関係の説明を求めていきたいと考えております。
私の方からは、以上であります。
記者 メモがあったっていうのは、給食費の免除だとかいうメモを持っていたけれど、それは政府には提出していないわけですか。
市長 そうです。いろんな住民要望とか議会にいろんなご意見がありますので、どういった内容ですかと求められたときに、答えるためのメモとしては持っておりましたが、正式な形での要望書とかそういった形での要請等は行っておりませんので、そこで議長さんもおられましたし、職員も同席はしておりましたけれども、報道であったような具体的な錦帯橋資料館等の建設のための金額とか総額500いくらとか、そういった話はそこでは誰もしておりませんので、報道を見て非常にびっくりしておるということは事実としてあります。
記者 議案について。132号。これはいつから貸し付けて、有料だったのか、それとも無償だったのか。
市長 病院に貸し付けている予算ですね。これについては担当の方から。
拠点整備担当部長 貸し付けの状況でございますけれども、有償無償というのは、細かくありますので、後ほどよろしければ資料を差し上げるということでよろしいでしょうか。
記者 はい。ください。
拠点整備担当部長 それを差し上げたいと思います。具体的にはですね、平成24年度から貸し付けをしておりますということでございます。後ほど詳細な資料についてはお渡ししたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
記者 これは病院の施設が全て含まれているんですか、今回売却する用地には。
拠点整備担当部長 この度売却する用地につきましては、まず職員宿舎、それから看護学校、それから病院本館、こうしたものでございます。一般駐車場、来訪者の駐車場になっているかと思いますけれども、こちらにつきましては、引き続きお貸しするような形になるかと思います。
記者 どのくらいですか。
拠点整備担当部長 今の予定でまいりますと、一般駐車場と一部道路部分辺りがございますので、約14,000平米程度になるかと思います。
記者 これは無料ですか、有料ですか。
拠点整備担当部長 今の予定では無償の貸し付けとしております。従前のとおりでございます。
記者 国病の土地の件でしたらどうしても、旧黒磯の跡地処分のことが関連してくるんですけれども、現状はどういうふうになっていますか。
拠点整備担当部長 こちらにつきましては、同じように、ご存知かと思いますけれども、医療センターさんの方が黒磯の売却益によって、この愛宕山用地を取得されるということになっておりますので、市の土地開発公社を活用いたしまして、市の方で購入をさせていただく予定としております。
記者 まだしてないんですね。
拠点整備担当部長 今、仮契約をしたような段階でございます。
記者 いつ頃、正式に買い取る予定ですか。
拠点整備担当部長 議会の議決等の兼ね合いもございますけれども、9月の末になるかと思います。
記者 仮契約してる広さは。面積。
拠点整備担当部長 全体でございまして、約8.8ヘクタールでございます。約88,000平方メートル。
記者 仮契約の金額は。
拠点整備担当部長 約21億1,400万円。
記者 じゃあチャラになるわけ。
拠点整備担当部長 だいたい同じくらいの金額だというふうに思っていただいたらと思います。
記者 跡地利用計画はどこの程度まで進んでいますか。
拠点整備担当部長 先般ですね、こちらにつきましては、業者さんを選定するための公募をさせていただいております。現在その公募について、応募者とのヒアリングをこれからいたしまして、今年度と来年度で利用計画については、作成をする予定にいたしております。
記者 基地問題で、ちょっとお聞きしたいんですけれど、F-35Bの配備について、質問状を県と一緒に出されました。22日の国からの説明の時に、市長、体感してみたいというようなお話をされたんですけれど、体感するとなると、現状ではアメリカに行かざるを得ないんですけれど、現時点で、市長のお考え、アメリカに行く予定があるのか、考えがあるか、行くとしたいつ頃行くつもりなのか。
市長 先般、防衛・外務政務官の方から、F-35Bについての配備の説明があった時にも、これまで、実機を視察等させていただいて、これまでKCとかオスプレイについて判断をしてきたと、そういった中から、やはり実機を目の当たりにしてのいろんな質問なり、確認なりをすることによっての判断も必要かなという思いもある中で、F-35Bについての、そういった現物実機での、そういった体感ができないかということを話をさせてもらいました。あの時は、まず国内で出来ないかっていう話をさせてもらいましたが、なかなか現実的に難しいんじゃなかろうかと、米軍との運用もあって難しいという、そういった話がある中で、現実的には、今、F-35Bが配備されているのは、アメリカのユマ基地であると認識をしております。今、国の方で、防衛外務の方で、おそらく協議をされているというふうに思います。その状況を見ながら、市として、いつとか、時期とか全くちょっとわかりませんが、そういった検討状況なんか、それを、また、外務省、防衛省の方に聞いてみたいというふうに思います。
記者 じゃあ、条件が揃えば行く可能性もある?
市長 アメリカに行くことも、それは、可能性として排除はできないと思います。
記者 見れるものなら見てみたい、体験した上で判断の材料にしたいと。
市長 ええ、そういった趣旨は、これまでも申し上げてきましたので、国内の体感がかなわなければ、国外でのそういった視察等も視野に入れながら、求めていきたいというふうに思っております。
記者 国外への視察の希望については、これはまだ国、防衛省の方には、外務省の方にはお伝えにはなってないんですか。
市長 とりあえず、国内でという話をさせてもらっていますが、現実的に国内で難しいんであれば、そういった国外での視察になるのかなと思っていますが、まだ、国の方に要請といいますか、お願いをしたばっかりでありますので、国内で出来るということになるかもしれませんし、やはり、ユマ基地に行ってほしいとなるかもしれません。そういった時には時期とか、我々も議会がありますので、タイミングが上手く合えば、我々が求めるタイミングと、実際、そのユマ基地にF-35Bが運用されているかどうか、また、もしかしたら、今度ハワイ、チャーターフライトがあります。ハワイに行っている時にハワイにもしかしたら、ここでという話があるかもしれません。どういった状況にも、我々としては柔軟に対応できるように、職員の方にもしっかりと情報を収集できるように、指示はしているところであります。
記者 カープが好調で、マジックが点灯して11かな。
市長 18ですね。
記者 まもなく優勝っていう形になってくるんですけれど、岩国は由宇の方に球場があって、二軍の練習とかで市民もよく行っているようですけれど、優勝の暁に市として何らかのイベント、たとえば、優勝決定戦の日にパブリックビューをやるとか、何かお祭りをやるとかイベントをやるとか、何かそんなお考えがありますか。
市長 昨日もですね、ずっと中継を見ておりました。9回表に菊池が3塁の内野安打ということで同点と。私は最近、1点差で負けててもなぜか安心して見ていられるんですね。もう1点差、2点差だとすぐひっくり返すぐらいの最近のカープの勢いがあります。昨日もそういった形で、最後は丸が勝ち越しということで、結果的には6対4、マジック18ということで、まさに25年ぶりのカープ優勝がですね、現実味を帯びてきたところであります。由宇協力会いろんなカープ応援の組織の方も、由宇球場のご縁もありますので、優勝に備えていろんなセレモニー等できないかといった話が出ております。具体的な話になると、カープ球団の方ともいろんな調整をする必要があるかなと思っておりますので、やはりそういった由宇球場ですね、これまで市としても応援させていただいておりますので、何らかのそういったイベント、セレモニーができればというふうに思っております。関係者としっかりその辺は調整をさせてもらいたいと思っております。ただ、最後まで気を抜かずに目の前の試合を一つ一つしっかりとこなすことが、まず大事かなと思っております。
記者 補正予算の件なんですけれども、再編関連特別事業費、こども医療費が拡大ということに今回予算を乗せたと思うんですけれども、その狙いと思いを教えてもらってよろしいでしょうか。
市長 はい、「子育てするなら岩国市」というのをスローガンにこれまで様々な子育て支援策等を実施してきております。そんな中で、このこども医療費の無料化の事業につきましても、これまでも実施をしてきておる中で、やはり議会また市民の方々からも、対象年齢の拡大、所得制限の撤廃などについて要望がありました。財源等の裏付け、また医療関係者との調整もほぼ終わりましたので、この10月から今までの対象を小学校6年生から中学校3年生まで拡大し、所得制限も撤廃ということで、システム的なものも含めて調整が整ったということで、10月からそういったことで実施をしていきたいというふうに思っております。やはりこれから、人口減少がうたわれている中で、若い世代、特に子育て世代の方々にはこれら岩国の様々な施策を魅力として感じていただきながら、我が市の人口増、そして定住に結び付けていきたいというふうに考えております。
記者 沖縄線再開に向けての具体的な取り組み方等、今お考えがありますでしょうか。
市長 今回、非常に残念でありましたけれども、岩国―那覇線の冬ダイヤの継続が叶いませんでした。今の課題をまた山口県またいろんな関係機関と精査をしたいというふうに思っておりますが、まずこの今の夏ダイヤ10月末まで運航しておりますので、この夏ダイヤの少し時期がありますので、しっかりと利用促進を呼び掛けていきたいと思っております。また来年のダイヤには、またこの夏ダイヤが再開できるように、これまでの分析、特に修学旅行とか団体の旅行客、特に沖縄からの誘客の方にかなり数字が伸びてないと、その辺の掘り起こし等を含めて、様々な旅行商品の造成とか、そういった個人旅行のみならず企業さんの社員旅行、修学旅行とか含めてそういったことができるように、今後に結び付けていきたいと思っていますので、今後利用促進については、羽田便はもちろんでありますが、そういったことも含めて利用促進の様々な取り組みを継続して続けていきたいというふうに思っております。
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