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市長記者会見「錦帯橋の鵜飼遊覧における事故について ほか」(平成27年4月28日)

印刷用ページを表示する 掲載日:2015年4月28日更新
  • 日時 平成27年4月28日11時30分~
  • 場所 議会会議室
  • 担当課 秘書広報課広報班

市長 まず最初に「錦帯橋の鵜飼遊覧における事故」についてでございますが、先週の4月23日木曜日に岩国警察署のほうから、昨年7月30日に発生した鵜飼遊覧船衝突事故に対し、「業務上過失傷害」で、被疑者を山口地方検察庁岩国支部に送致したとの発表がございました。
 あらためて、怪我をされました方を始め、ご家族、関係者の方々に、多大なご迷惑とご心配をおかけしましたことを深くお詫びを申し上げます。
 岩国市といたしましては、この事態を厳粛に受け止め、更なる安心・安全への取り組みに努めてまいりたいと考えております。
 また今回の発表を受けまして、岩国市及び岩国市観光協会において、今後の対応などについて協議を行いました。
 まずその協議の内容でございますが、まず、今回の警察の発表を、岩国市及び岩国市観光協会の双方が厳粛に受け止め、「二度と事故を起こさない」という安全最優先の意識を事業に関わる者すべてが持つということを再確認をさせていただきました。
 次に、事故後、「安全運航対策」、「危機管理対策」、「人材育成対策」の3項目を柱として、岩国市と岩国市観光協会において、「安全管理規定」、「接遇マニュアル」の整備、そして鵜匠・船頭等への机上・実地研修及び試験など、安全運航への体制整備を進めてきたところでございますが、今回の警察の捜査結果に対する具体的な対応を行う必要があるとの判断から、更なる安全意識の醸成を図るため、再度、鵜匠及び船頭などを対象に研修会を実施することといたしました。
 その研修会は、5月8日、9日の2日間で行うこととしております。
 錦帯橋の鵜飼事業の再開の時期につきましては、この研修会の終了後、私と岩国市観光協会の光廣会長とで協議を行い、決定することとしております。
 今後も引き続き、「安全管理規定」の見直しを行うなど、安心・安全な運航体制の確立に向け最大限努めてまりりたいと考えております。

 次にもう1つ、「予防接種費用の一部助成の実施」についてお話をさせていただきます。
 本市では、子供の健やかな成長・発達への支援として子供を感染から守るため、任意の予防接種として、独自に平成26年度から「おたふくかぜ」の予防接種費用の一部助成を行っております。この度は「ロタウイルスワクチン及びB型肝炎ワクチン」についても本年の7月1日から費用の一部助成を実施することといたしました。
 まず「ロタウイルスワクチン」でございますが、生後6週から32週までの乳児を接種対象とし、ワクチンの種類により2回または3回を標準の接種回数としております。自己負担額は、2回接種の場合は1回当たりが1,620円、3回接種の場合は1回当たりが1,080円となります。
 そして「B型肝炎ワクチン」のほうは、生後から1歳までの乳児を接種対象とし、3回接種するものでありまして、自己負担額は、1回当たり1,080円となります。
 接種できる医療機関は、岩国市内及び和木町及び大竹市の一部の医療機関としています。
 今後も、予防接種体制の充実を図ることで、保護者の経済的負担を軽減するとともに、子供を感染症から守り安心して子供を生み育てることができる環境づくりに努めてまいりたいと思っております。
 私からは、以上でございます。

記者 8、9日の研修は具体的にはどういった中身のものでしょうか。

市長 8、9日で予定しております研修会ですが、先ほど少し触れましたが、鵜匠、船頭等を対象とした研修会でありまして、今回の検察の送致を受けまして、今回の事故に関する総括的な説明と事故を防ぐための運航体制と安全対策の再確認、これを行うこととしております。

記者 実地でやるんですか。

観光振興課長 場所は市役所で、船を浮かべての実地研修は今のところ予定しておりません。

記者 それは机上での研修?

観光振興課長 机上での研修です。

市長 今回の事故に関する総括的な説明と今後事故を防ぐための運航体制と安全対策の再確認。これまでやってきたことを含めて、しっかりと意識を持ってもらうための研修になると聞いております。

記者 研修を終えたあとに観光協会の会長さんと話し合って再開の時期を決めるということですけれども、だいたい目処としてはいつ頃くらいの再開を目指したいとかいうのはありますか。

市長 そうですね、今回の研修を終えて、鵜飼いの再開については、観光協会の会長さんとも協議をさせてもらいたいと思っておりますが、通常であれば、6月の1日から鵜飼い事業は実施しておりますので、それにはぜひ間に合わせたいと思っております。具体的に鵜飼い遊覧の再開時期が決まれば、速やかに公表させてもらいたいと思っております。まずはその研修が終わらないと、その時期等も定められませんので、しっかりとまず目の前のやるべきことをやって、その後協議をさせてもらいたいと思っております。

記者 今回、安全管理規定を作られて研修会を開いて試験も導入したということで、一連の安全対策が取られましたが、あらためて、今回事故後に取られた安全対策の中身への評価をどのように捉えられているのかお聞きしたいのですが。

市長 今回、しっかりとハード面も含めてやっていこうということになっておりますが、まず鵜舟とか遊覧船すべての船に消火器とバケツを設置すると、また、各船の船長には連絡用としてトランシーバーを配布し、万が一事故が発生した場合にも各船のほうに速やかに情報が届く、こういった体制を作ります。そのほか、接遇の対応であるとか、安心・安全のマニュアルも含めて、しっかりと見直しはやってきたつもりでありますので、今後はそういったマニュアルに沿って、しっかりと関係者がそれに沿って対応すると、実施していくということが求められてまいりますので、今回の安心・安全の運航マニュアルをしっかりと一人一人が、関係者が頭に叩きこんで、実践していくことによって、今回多くの方々に迷惑を掛けたわけでありますし、信頼を取り戻せると思っていますので、そういったことで、今回関係者が集まって、マニュアル等を含めて、しっかりとしたものが出来たかとは思っております。

記者 基本目指すのは鵜飼い漁解禁の6月1日の鵜飼いを目指すと。遊覧はそれに先立って行うことはあるのでしょうか。

市長 例年ですが、春の遊覧船として3月の下旬から5月末までは実施しておりましたが、今回実施いたします2日間の研修がありますが、その後、先ほど申し上げましたとおり、事業の再開については協議を行う予定としておりますが、日程的に数日間でも6月1日の鵜飼い開きの直前に間に合えばそういった遊覧事業も何日かはやってみたいという思いは持っております。ただこれは日程的なものがありますので、まずこれも含めて、8、9日の研修を含めて、6月1日の鵜飼い開き、その前の遊覧についても、日程的に間に合えば実施していきたいという思いは持っております。

記者 遊覧は5月末に再開をする?

市長 そうしたいと思ってはおりますが、ここで私がはっきり申し上げられないものですから。実施できればなと考えております。ただ、これは先ほどから申し上げておりますとおり、2日間の研修も含めてしっかりとした対策を再確認といいますか、させていただいた上で、観光協会さんのほうと協議させていただいて、それでゴーサインが出ればそういった遊覧、また鵜飼い事業もスタートできるのではなかろうかと考えております。ですからまだこの時点で、やるとかいうことはまったく申し上げられない状況でございます。

記者 今回警察のほうから発表がありましたが、再開に向けて負傷された親子さんとの示談、協議も必要になってくると思いますが、現在けがの状況はどうなって、協議はどこまで進んでいるんでしょうか。

市長 けがをされたお子様については、現在も通院されておられることから示談についての協議は現在行っておりません。ただ誠意ある対応ということで、我々も含めて適宜訪問させていただいて、状況等をお伺いしながら、我々ができる対応はしっかりとさせていただいているつもりでございます。けがの状況というのは。

観光振興課長 はい。現在も通院をされている状況でございますが、通院期間も2ヶ月、3ヶ月と今現在空いての通院でございまして、跡が残っているのが、足の一部にまだやけどの跡が残っておりますので、そんなに大きな跡ではございませんが、そこの治療ということでまだ継続をしている状況でございます。

記者 2日間の研修をして、その後に再度協議をしてゴーサインが出ればということだったのですが、そのゴーサインを出す具体的な判断基準というのはありますか。

市長 そこも含めて、まずこれまでやってきた研修等がありますので、それを含めて総合的に再確認の部分が多いかなと思いますが、今回やってきたことがしっかりと確認がとれれば、今回は再開に向けてすべてが整ったと考えたいと思っております。ここで新たなことを研修などをするわけではなく、今までやってきたことを、あらためて説明を聞いて、再確認をして、すべての関係者が同じ思いでスタートできるかどうか、そのあたりが最終的な基準といいますか、判断のポイントかなと思っております。

記者 今、試験とかをやりましたよね。鵜匠さんが何人、遊覧船の船頭さん何人、鵜舟の船頭さん何人という体制で、だいたいできそうなんですか。

観光振興課長 実際の対象者と合格者でよろしいですか。

記者 はい。

観光振興課長 鵜匠の対象者が4名でございまして、試験合格者が2名でございます。4名のうち2名につきましては、現在また研修を受けて、試験を受けるという体制になっておりまして、最終的には4名になる予定でございます。鵜舟の船頭につきましては、8名のうち試験を受けられた方が5名で、合格者5名でございます。遊覧船の船頭さんは対象者32名で、試験を受けられた方が22名、合格者が17名でございます。この中で、22名試験を受けられて17名ということで、5名の不合格者でございますけれど、この中に今年度から4名の新しい船頭さんが試験を受けられております。やはり実践というところでは、当然不合格でございますので、この4名の新しい船頭さんにおきましても、今後継続的な研修を行って、船頭さんになっていただきたいということで、継続的な訓練も行っていく予定としております。

市長 ちなみにこの机上研修というのをやっていまして、机上研修は、1月の23、25、27日に机上での研修をやっています。その後、実地の研修、実地研修は主に接遇とか救命、実地、これを3日間、2月の8、15、3月1日とやっています。それと認定試験、これは面接と船の扱い、操船ですね、それを3月7日と15日の2日間で認定試験。その後、さらに認定試験として、随時と書いておりますけれども、これは4月10日、20日、27日ということで、認定試験だけとってみると5日間やっております。先ほどの数字の合格者が出ておるわけであります。

記者 鵜匠さん4人ということは、少し規模が縮小するということなんですか。

観光振興課長 4人であれば4艘出艘できますので、4艘であればこれまでの運航とそんなに変わらないと思っております。

記者 事故を起こした鵜匠さんはどうされているんですか。

観光振興課長 今回、業務上過失傷害ということで被疑者ということでの送検をされております。その方に過失責任という表現がされておりますので、鵜匠それから船頭としての船に乗っていただくことについては、第一線から退いていただくということで考えております。

市長 ただ当面、現状として鵜の飼育とか、調教などについて、なかなか他の方ができないところもございますので、その方に当面、鵜の保存事業のみ関わっていただくことにしております。

記者 まったく違う話なんですが、日米フレンドシップデーが近づいてきました。すでに基地のほうではリハーサルも何回か行われて、他県ナンバーの車もかなり入ってきているような状況なんですけれども、大規模な交通規制がかかるということで、今まで市のほうでとってきた交通対策の内容と当日3日の日はどういう体制、特に川下以外の違法な路上駐車とか市役所とかまとまった駐車場に停める車への対応とかはどういうふうに考えていますか。

基地政策担当部長 これまでの交通に対する規制ですが、基本的には川下地区の交通規制を前日の10時からかけるようにしています。幹線道路については通行できるわけですけども、幹線道路以外の道については住民以外は立ち入れないような形に前日の10時からなるというふうになっています。川下以外の道路にですが、先日からずっと看板を設置させていただいておりまして、駐車場がないということ、そういったことの啓発あるいはホームページ等におきましても駐車場がないので公共交通機関を利用して欲しいというような広報活動はしているところでございます。

市長 要は、市民の方はだいたい看板も設置されるので、駐車場がないんだということがわかるんですけれども、言われるとおり、他県の人たちに状況をいかに事前に知ってもらうかによって、混乱が避けられるかということですから、市外の方々に今回の駐車場がないですよとか、公共交通を使ってくださいとか、そういったことを広く市外の方々に事前にお知らせすることが必要じゃなかろうかという、そういった趣旨の質問かなと受け止めたので、これは現在いろいろなホームページなど、いろいろな情報媒体を通じて、広報をうっておりますが、さらに、岩国市だけじゃなくて、これは米側のほうもされるのかな。

基地政策担当部長 米のホームページの中で。

市長 各関係者の中で、いろんな周知の徹底を再度やっていく必要があると考えておりますので、あらためて、もうそんなに日がありませんけれども、しっかりといろんな事前の周知は、体制を再度確認しながらやっていきたいと思っています。

記者 どれだけ周知しても、他県の方で知らない、まったく知らずに来られる方、それと悪質というか行けばなんとかなるだろうと、どっか停めるところあるだろうと。去年も一部のところで違法な路上駐車でもめたと聞いていますが、なんとかなるだろうという形で来る人がいると思います。そういったときに苦情とか出てくると思いますが、そのあたり当日市のほうは苦情の受け付けとか問題が起きたところに職員さんを派遣するとか、そういう体制は何か考えておられるんですか。

市長 今回、2日と3日といろんなイベントがありますから、職員のほうも応援体制を組んでかなりの人数でいろんな持ち場に対応するようにしてはおります。具体的にどこにどういった貼り付けをするかということは私が今把握できておりませんけれども、かなりの人数を出して市としても大きな混乱が生じないように、地域住民の方々に迷惑をかけないように市としての体制はやっていきたいと。これに警察当局はもちろんですが、防衛省のほうからも出られるでしょうから、そういった関係者の中でいろんな人的配置なり、対策を、地域の方に迷惑をかけないように、そういったことはやれることはしっかりと事前に用意をしておこうと考えております。

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