市長 最初に岩国市ふるさと応援寄附金のお礼についてお話させていただきます。
岩国市では「岩国市ふるさと応援寄附金」いわゆる「ふるさと納税」に対するお礼として、平成25年度から地元特産品の贈呈をしておりますが、この度プレミアム商品の贈呈を開始することとしました。
プレミアム商品導入の経緯につきましては、以前からご寄附いただいた皆様から高額寄附に対するお礼の品を検討してほしいという意見が多数寄せられておりましたことや、平成27年税制改正で控除限度額が個人住民税所得割額の2割に引き上げられることなどから、高額寄附者が今後増加することを見込み、市外在住の寄付者に対し、10万円以上の寄附のお礼として、贈呈することとしたものです。
まずプレミアム商品の第1号は、獺祭の最高峰「獺祭 磨き その先へ」です。
全国的に人気の品、入手困難な品、寄附者からの要望が高い品などを基準に、寄附いただく方に「10万円以上寄附しても受け取りたい」と思っていただけるような品を選定しました。今回は、制度開始に併せての1商品のみですが、今後も市内各企業からこれに続く商品を募集してまいりたいと考えております。
続いて「私の岩国」についてお話します。「私」というのは、私(福田市長)個人ではありません。
経緯を申し上げますと、昨年7月の観光振興用の公式フェイスブック「来て!見て!感じて!いわくに」の開設をはじめました。1月には観光案内アプリケーション「岩国観光ナビ」のリリース、先般の岩国市プロモーションビデオのユーチューブ投稿など、ソーシャルネットワークメディア等を通じてこれまでさまざまな情報発信をしてきております。先般、発表したプロモーションビデオの視聴回数は700回を超え、こうしたソーシャルメディア等による情報発信は、今後もますます重要になってくると考えており、27年度の新たな企画としてフェイスブックページ「私の岩国」をスタートすることにしました。
この企画はどういったものかというと、市の出身または市にご縁があり、さまざまな分野で活躍されている方に、リレー形式で岩国市の魅力を紹介していただくというものです。ご自身の思い入れのある場所、たとえば、幼少期や青春時代の思い出が詰まった場所や帰郷の際に必ず立ち寄るお店などを実際にご本人に訪問していただき、ご自身で風景やお店等を撮影していただいて、コメントなどとともに写真をフェイスブックで紹介していただくこととしております。
第1回目は、澄川喜一先生にお願いをしており、4月5日・6日に撮影を予定しております。それ以降につきましては、月にお一人程度のペースで発信していく予定です。
各方面に多大な影響力を持つ方々に、フェイスブックという媒体を通じて市の魅力を発信していただくことにより、岩国市の認知度を大きく向上させることにつながると思っております。準備が出来次第、フェイスブックで公開しますが、その際には、改めてご連絡させていただきます。
錦帯橋の桜も27日から開花が始まり、4月を待たずに咲き進めております。異動の時期でもございますが、新年度がいよいよ4月から始まります。市においても新たに世界文化遺産登録に向けた錦帯橋課を創設させていただきました。新しい体制で臨んでまいりますが、諸課題についてしっかりと市全体で取り組んでまいりたいという思いを込めて頑張っていきますので、引き続き新年度もよろしくお願いいたします。
私からは、以上です。
記者 錦帯橋の遊覧船は事故の影響で運営できない状態だと思いますが、例年は5月くらいまで実施していたのでしょうか。
職員 春の遊覧は花見の時期に開始し、5月末までやっております。
記者 市として、今後の見通しは。
職員 1月の末くらいから、再開に向けて、船頭さん・鵜匠さんへ安全基準・接遇マナーなどの研修をしております。机上研修または実地に船を浮かべての研修、危機管理の部分ではAEDの操作や蘇生の研修をし、3月7日・15日の2回に分けてこれまでの研修の成果の試験を実施しております。基本的な体制の整備は船頭さんと鵜匠さんの部分についてはできたと思っておりますが、昨年の事故の検証結果が、現段階ではまだ出ておりませんので、そうした具体的な部分への対応を今後実施していく予定です。船頭さん・鵜匠さんへの研修と、事故原因に対する研修等が両方できた段階で、再開を検討したいと考えております。
記者 ふるさと納税の件で、プレミアム商品が出るのは4月1日以降ですね。これまで何件寄附があったのかと、今後はどういう商品が予定されていますか。何点くらい作りたいと思っていますか。
市長 平成26年度の昨日までの状況ですが、466件、金額を申し上げますと651万7千円でございます。平成27年度は従来のお礼の品を340件分と、プレミアム商品であるこちらの品は120件分の予算を組んでおります。どれだけご寄附があるのか予測はつきませんが、いろいろな控除もありますので、高額のご寄附もしていただきやすくなっているかと思います。これまでさまざまな声も届いておりますのでご意見を踏まえて今回こういったラインナップをさせていただきました。
記者 これまで一番高い商品は。
職員 1万円以上のものに対して3千円程度のものをお返ししておりますから、大体3千円プラス消費税です。そこまで高いものは今まではありません。
市長 「岩国づくし」といって、カタログから選ぶようになっています。
職員 そうですね。今18品目ほどお礼の品としてご用意しておりますが、値段的には大体3千円強です。
記者 このプレミアム商品はおいくらですか。
市長 この「獺祭 磨き その先へ」の一般販売価格は3万2千400円です。ただ、なかなか手に入りづらいということで、プレミアがついてもしかしたらこれ以上の価値で売られているかもしれません。
記者 「私の岩国」ですが、4月5日・6日に澄川先生が撮影予定ということですが、これは取材可能ですか。
職員 まだ具体的な時間や場所の打ち合わせが済んでおりませんが、可能は可能と思われます。改めてお知らせするようにいたします。
記者 今後、予定されている方で大体決まっている方は。
市長 今から日程調整に入りますが、現時点で、東京海上日動火災保険会社の隅修三代表取締役会長、株式会社バンダイナムコホールディングスの石川祝男代表取締役会長、(株)東芝の村岡富美雄取締役監査委員会委員長、大和ハウス工業株式会社の山本誠取締役常務執行役員、日立製作所株式会社の齊藤裕副社長などに了解をしていただいております。このほかにもいろいろな方々にお声掛けはさせていただいております。
記者 経済人が多いですが市長として何か狙いはあるのですか。
市長 郷土に縁のある方々がさまざまな分野の第一線でご活躍をされていますが、その方々の原点はやはりふるさとにあり、いろいろな思いを持っていただいておりますので、ふるさとにお帰りいただいて、幼少期や青春時代に思いのある岩国を紹介していただき、ソーシャルネットワーク等を通じて本市の魅力を発信していただくことで岩国のPRができるのではなかろうかと思っています。またそういった方々に再度、ふるさとへの思いを強めていただくということも持ち合わせております。