市長 本日は、「岩国市ふるさと応援寄附金」と「避難勧告基準の見直し」について、お話をさせていただきます。
「岩国市ふるさと応援寄附金」は、いわゆる「ふるさと納税制度」のことですが、この寄附金を基金として、地域活性化や福祉、教育、環境、防災など5つの項目で使うこととしています。
本市では、1万円以上の寄附をいただいた市外の方に対して、お礼として「ふるさと産品」をお送りするという制度を、昨年度から実施しています。
併せて、クレジット決済も可能にしたことなどが功を奏し、寄附をいただける方が飛躍的に増加しています。9月末現在で、寄附件数は116件となっており、昨年1年間の43件からするとこの半年間で既2.5倍を越える方々から寄附をいただいているという状況です。寄附金の合計額も昨年度は133万7千円でしたが、それを大きく上回り、本年9月末時点で、194万9千円となっています。
また、「ふるさと産品」の協力企業も昨年度は7社でしたが、今年度は15社となっており、寄附者からすると選択の幅が広がってきています。市としましても、「ふるさと産品」を広くPRすることができるため、両者にとって メリットがあると考えています。
今後も岩国市を応援してくださる方々を大切にし、この輪を更に広げていきたいと思っています。
続いて「避難勧告基準の見直し」についてですが、岩国市では、避難勧告判断基準を地域ごとに設けておりますが、8月6日の短時間集中豪雨による被災状況を踏まえ、現在、見直し作業を行っているところです。
土砂災害に対する勧告判断基準を岩国地域を例に申し上げますと、「連続雨量が300mmを超え、時間雨量が40mm以上の強い雨が予想される場合」と設定していますが、災害復旧事業を終えていない中で、前回のような大雨や台風などの接近も考えられることから、当面、連続雨量の基準を100mm引き下げ、「連続雨量が200mmを超え、時間雨量が40mm以上の強い雨が予想される場合」とします。
また、大雨特別警報や記録的短時間大雨情報が発表された場合には、速やかに避難勧告等を発令することとしたいと思っています。
なお、避難経路や時間帯、身体の状況等により、立退き避難をすることが、より危険であると判断したときは、屋内の上の階で山の反対側の部屋に避難するといった応急的な対応策や災害に対する普段の備えなど、いざというときに、的確な判断に基づき避難行動ができるように、自主防災組織と連携した訓練、講座などを随時開催することとし、こうした活動を通じ、防災意識の普及啓発に努めていきたいと考えています。
私のほうからは、以上です。
記者 避難勧告の判断基準の件についてですが、連続雨量300mmから100mm引き下げて200mmという基準に当面されるということですが、200mmにされた根拠と、当面とおっしゃるのは大体いつ頃までで、正式に確定というか、今後ずっと続くものなのかどうか聞かせて下さい。
危機管理監 この100mm下げたのは、現在の土壌雨量指数の関係を考慮し、100mm下げることによって雨量指数が下がることを加味しています。実際の発令等については、現在見直し作業中です。出来るだけ早い時期にしっかりした基準を確定したいと思っています。
記者 10月の民間空港、錦帯橋空港ですが、767型機が今月で定期便化ではなくなる、お正月しか飛ばなくなるということですが、利捉協(岩国錦帯橋空港利用促進協議会)の会長としていかがでしょう。大型化を希望されている立場としてどのように受け止めていらっしゃいますか。
市長 全日空さんからこれまで機材の大型化をしていました767型機については、これからのダイヤ改正の中で、今回昨年3月末に大型になりましたが、従来機737型機に戻り、当面は年末年始とか利用者が多い時期には就航する報告は頂いています。今回、767型機が737型機に戻ったことは非常に残念ですが、今後関東方面からの観光客をしっかりと誘致することに力を入れたいと思っています。
というのも、ビジネスの面につきましては昨年よりは約10%程度伸びていますので、ビジネス関係者の方々にはある意味しっかり浸透していますので、これについては今からも力を注いでまいりますが、観光面について、もっと空港利用のPRをしていくという課題が見えてまいりましたので、利捉協としましても、関係機関の方々と一緒に利用促進の活動を関東方面を含めてしっかりと展開していくことによって、今後もう一度767型機への機材の変更をしてもらえるように活動をやっていきたいと思っています。
記者 山口県のほうが、東京オリンピックに関連して、参加チームの事前のリハーサル場を誘致するための特別な部署を設けるということを昨日の県議会で言われていましたが、岩国市内でもオリンピック前に愛宕山の運動施設ができるので、オリンピックの選手団を誘致したらどうかという声も上がってきていると思いますが、今後市としてどのように取り組んでいくつもりですか。
市長 岩国市のなかで具体的にそういった声が直接は私のところには届いていませんが、県のほうでそういったやりとりがあったことは承知しています。今後愛宕山に運動施設等が整備されるということで、今まさに造成工事等が進んでいます。2020年に東京オリンピック開催が決まっておりまして、今後世界の国のキャンプと言いますか、事前のキャンプ地の誘致等あると思いますが、いつ決まるのか、愛宕山の完成がもうしばらくかかりますので、タイミングもあるのかなと。後は、米側との調整等もあるでしょうし、やらないという訳ではなくて、そういったやはりせっかくの良い機会ですから、空港を利用してもらうことにも繫がると思っていますので、県が今後オリンピックにむけてのキャンプ誘致をどういった方向で、またどういった地域にされるのか、県の方と情報を交換して意見交換をしてみたいと思っています。