市長 岩国市では、スマートフォン等を活用した観光案内アプリケーション「岩国観光ナビ」のアンドロイド版を本日、リリースをいたしました。
これは、昨年度の若手職員プロジェクトからの提案をもとに、本市における観光のサービス向上のために導入したものでありまして、市内の観光施設など191箇所を登録し、観光案内のほか地図情報サイトと連動した位置情報などを提供する無料の観光案内アプリケーションで日本語と英語に対応しております。
トップ画面では、このアプリケーションを共同で制作した広島市と廿日市へ切り替えることにより、それぞれの観光施設情報を見ることができ、広域観光へそのまま活用できる仕組みとなっております。
なお、iOS版につきましては、アップルの審査が終了次第、また英語以外の言語版につきましても、順次リリースの予定でありまして、観光客の皆様に快適かつ便利にお使いいただけるようさまざまな仕掛けを取り入れるとともに、無料のWi-Fiなどの 通信環境の整備も進めてまいりたいと考えております。
今後も近隣市町との関係強化を図りながら更なる観光誘客に努めてまいりたいと考えております。
それでは、実際にどのようなものかということを、観光振興課でデモンストレーションをさせていただきますので、そちらをご覧いただけたらと思っております。よろしくお願いします。
観光班長 それでは、観光振興課からプロジェクターを使いまして、観光ナビゲーションの説明をさせていただけたらと思います。
先ほど市長も説明したとおり、一番最初のトップ画面で、広島、廿日市、岩国のトップ画面というかたちで、広島をクリックすると広島のほうに、トップ画面で三市を切り替えることができます。
岩国市をタップしますと、岩国市のトップ画面に移行するというかたちになっております。それで下のほうにカテゴリーで分かれております。名所、自然、景観、寺社、仏閣などとカテゴリー分けに観光施設が登録されております。名所をクリックいたしますと、地図上に観光名所の各所が落ちてくるというかたちになっております。通常のスマートフォンと同じように拡大をしていくと、たとえば、錦帯橋のところをクリックすると、錦帯橋という表示が出ると。また錦帯橋をクリックしていただくと、錦帯橋の観光情報があがってくるという仕組みになっております。
またトップ画面に戻っていただいて、観光のモデルコース、今回岩国市では廿日市市と広島市と連携して、定番コース、歴史めぐり、パワースポットめぐり、テーマを設けまして8コースのルートを設定しております。それと広域観光ルートとして、一番下のほうに3市横断コースとして、全部で9コースの登録をしております。
たとえば、一番最初の定番コースの半日定番コースをクリックしていただくと、半日で周れる岩国の定番コース、バスセンターからスタートして、錦帯橋というふうにルートが出てくるというかたちになっております。一番最後にナビゲーションというかたちでコースマップが表示されるというかたちになっております。
スタート画面に戻っていただきまして、ARという機能がございまして、ARというのは拡張現実というかたちで、通常のカメラの画像の中に観光情報がこういうかたちで、テスト画面であがっていますので、あと室内ということもありますので、なかなか電波を拾いにくいということで、距離等の誤差が生じておりますが、こういったように現実の中に拡張現実として観光情報があがってくる、今の位置からだいたいどれだけの距離の観光施設があるかということが表示される、という機能を持っております。
現在、先ほどご説明した191箇所ということですが、これから他の観光施設情報等また追加もしていくというかたちで、また機能の充実を図っていきたいと思っております。
以上で、説明を終わります。
記者 こういう観光アプリは、他の自治体でもいろいろ作っていると思いますが、こういう広域で市町をまたがって観光アプリを作っているケースというのは他にご存知でしょうか。
観光班長 今回、広島市と廿日市市、岩国市の3市で共同で作ったのですが、これは山陰山陽スマート観光グループと推進協議会というものがございまして、そちらで3市共同で作るというかたちになりましたので、他で共同で作っているということは今のところ把握はしておりません。
記者 協議会はこれがために設置されたものなのでしょうか。それとも既存のものが存在していたのでしょうか。
観光班長 山陰山陽になりますので、山陽側で廿日市と広島市等があるのですけれども、山陰側のほうでもこの協議会動いておりますので、そちらのほうで、こういった観光アプリを作っているという実績はございます。
記者 総務省か何かの肝入りで作っているわけですね、協議会は。
観光班長 はい、そうです。
記者 これはいつできたのですか。
観光班長 平成25年度に協議会が立ち上がっております。
記者 加盟市は。加盟自治体はどれくらいあるんですか。
観光班長 ちょっと今手持ちの資料にありませんので。
記者 アプリ作りの費用はいくらで、市の持ち出しはいくらでしょうか。
観光班長 市の予算的には約80万というかたちで3市持ち寄りになっておりますけれども、今後の言語版もありますので、現在アプリケーションの費用としては130万くらいの費用になっております。
記者 3市で。
観光班長 3市で分割になっておりますが、今後付加していく機能もありますので、現状の26年度の市の予算としては、約80万程度というかたちになっております。
記者 今回の分が130万。
観光班長 今それぞれ3市で分けておりますので、全体のアプリケーションの費用としては130万程度というかたちになっております。
記者 今後、当然付加機能があるからあと少し。
市長 予算がまだ若干あるので、いろんなスタンプラリー機能とか4言語とか、いろいろな拡張を今検討しております。
産業振興部長 先ほどの団体なのですが、9団体ございまして、読み上げさせていただきます。広島市、太田市、廿日市市、岩国市、出雲市、岡山市、松江市、島根県、広島県が入っております。
記者 県内では岩国市だけ。
観光振興課長 岩国市だけです。
記者 今後予定している言語は何、どれくらい予定しているんですか。中国語とか韓国語だろうと思うんですけれども。
観光班長 3市で協議して決定することになるのですが、中文、繁体、簡体であるとか、ハングル、あと広島のほうでフランス語も入れたいという意見も出ておりますので、そういったところを調整していくというかたちになっております。
市長 さっきのAR機能ってわかりますか。スマホを方向に向けると、そっちにどういった観光施設があるか、距離までとか、情報がとれるということですよね。ここは近くに、しろへびがさっき出てたよね。
観光班長 ARで調べると拡張現実というかたちで紹介が載っているんですが、現実のカメラの中にこういった観光施設の情報が、今の位置から約何メートルのところに観光施設がある、それで建物内にありますのでちょっと情報が交錯しているんですけれども、GPSにつないで外で撮影すると、スマートフォンをかざす方向に今の位置から何メートルで観光施設があるということがわかるという仕組みになっております。
市長 それをまたクリックしたら。
観光班長 それをまたクリックすると、その施設の情報が出ます。警察はテストで入れているものですが。
記者 今入っている191箇所というのは、観光施設だけ。それとも今のような警察とか主な公共施設も入っている?
観光班長 警察はテストで入れていますので、191には入っておりません。191は観光施設と岩国寿司が食べられる施設であったりとか、そういった郷土料理の施設とか飲食店です。
記者 ホテルも?
観光班長 ホテルは入っておりません。
記者 飲食店、土産物店。
観光班長 土産物も、郷土料理ということで岩国寿司の登録店については、岩国寿司のほうにいれております。
記者 郷土料理は岩国寿司だけ。
観光班長 はい。
市長 ぜひ9つのコースは、パワースポットめぐり、歴史めぐりコースとか、そのコースがけっこう面白いかなあと思っていますので、実際に、これは若手プロジェクトの提案の1つでもありましたので。
観光班長 コースにつきましては、初期設定ということもございまして、広島市と3市で話し合って、来ていただいた方にどういった、今、歴女といったフレーズをよく聞きますので、歴史めぐりとパワースポットとということで、パワースポットも人気がありますので、そういったテーマをもうけて設定するほうが初期設定としてはいいのではないか、ということで、3市同じ。
市長 ちょっとやってみて。半日コースこれ。
観光班長 錦帯橋、吉香公園、吉川墓所・・・
記者 パワースポットって具体的に岩国は何にしていますか。
市長 シロヘビ神社とかはいちおうパワースポット。金運パワー。
記者 これは今、コースで各施設がちょっと出たけれど、触るとそこの詳しい説明が出るわけですか。
観光班長 はい、そうです。ナビゲーションがありますので、ナビゲーションすると自分のGPS機能をオンにしておけば、自分の立っている位置等、地図上にも現れますので。
記者 今後周知の仕方はどんなかたちで。ホームページに載っけたりとか駅に何かチラシを置いたりとか。
観光班長 はい、岩国市の観光振興課のホームページとフェイスブック等でも紹介を行っていく、また、今回お配りしたチラシについては、チラシ配布を各所で考えておりますので、そういったチラシの配布であるとかいうことで、周知を図っていこうと思っております。
記者 たとえば、休みの日などに市の職員が錦帯橋の料金所に立ってこれを配るなど、最初集中的に周知するといった啓発活動をする予定はないのですか。
観光班長 そこまでは。観光案内所等に設置して取ってもらうことで周知を図っていきます。あとはウェブのほうでフェイスブック等も観光振興課やっておりますので、そちらのほうを利用して周知をするというかたちにしたいと思っています。
記者 しかし広島、宮島にぶら下がるというのはうまいアイディアですね。圧倒的に観光客が多いところが入れてくれるわけですよね。
市長 これから広域の、山口県はもちろんですけれども、広域の観光ルートの形成なり、観光商品の造成など、これをしっかりやっていきたいという思いがあったので、今度は総務省のいいメニューがありましたので、これに市としても積極的に関わって、観光のまち岩国をさらに広めていきたいということで、これも必然的な、地の利を生かしていくということでやらせてもらっています。
記者 元々ありましたものね、広島、宮島、岩国っていうのは。観光で。
市長 行政でもいろいろ広域の懇話会とかありますから。これはせっかく作ったアプリですから、いろんな周知を、さきほど記者さんが言われたとおり、しっかり我々もこういうチラシも積極的に受けてもらうような、そういった労力はやっていくことは考えないといけないかなと思います。
記者 無料Wi-Fiスポットの整備とおっしゃったのは、民間を使いやすくというか入れやすくするのか、市として何か整備していくのか、ここだったら今ソフトバンクとかいくつか入りますが、そういった考え方。
市長 今、国のほうでも、総務省になるのでしょうけども、今から観光客をさらに地方の観光施設を含めて、戦略を国も推し進められるということを聞いておりますので、そういった中で地方の観光施設とか観光増進にそういった無料Wi-Fiの環境整備にいろんなメニューがありますので、そういったところに市としても、市と国とまた民間も入ってくるでしょうから、そういった中で、施設整備をそこに乗っかってやっていきたいと思っています。市単独というだけでなくて。国のメニューも活用して環境整備をしていきたいと思います。
記者 新年度の予算などに盛り込んでいくかたちで。
市長 そうですね。新年度にやりたいのですが、国の補助採択などがありますから、そこに上手く採択がされれば、そういった事業を展開していきたいと思っております。
記者 やるとしたらやはり錦帯橋周辺から。
市長 もちろん錦帯橋周辺もありますが、市内全域を考えています。そういった観光施設等は市内全域にありますから。
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