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市長記者会見「う飼遊覧の事故について」(平成26年7月31日)

印刷用ページを表示する 掲載日:2014年7月31日更新
  •   日時 平成26年7月31日17時~
  • 場所 議会会議室
  • 担当課 秘書広報課広報班

市長 先程、私と観光協会の光廣会長とともに、岩国医療センターのほうに行きまして、小学校2年生の女の子、そしてお母さん、また、ご家族の方々に、今回の事故により負傷された事に対しまして、心からお詫びを申し上げ、また、一日も早い回復を祈念致しますという事ことをお伝えさせて頂きました。
今回、親子ふれあい鵜飼い舟に参加された方々に対しまして、このような事故が発生してしまい、大変申し訳ない気持ちでいっぱいであります。怪我をされた方、また、参加された方々には、これから誠心誠意対応させて頂きたいと考えております。
また、今後につきましては、ただいま警察の方でいろいろな検証もなされておりますが、その経過を踏まえ、二度とこのような事故が起きないよう充分な対策を検討してまいりたいと考えております。まずは、改めて会長を含め、我々心からお詫びを申し上げたいと思います。
誠に申し訳ございませんでした。

記者 市長、今日はお見舞いに行かれたということで、この女の子とご家族の怪我の具合、程度などというのは聞かれていますでしょうか?

市長 細かい程度は聞いておりませんが、医療センター、病院のほうにお見舞いに行きますと、女の子はベッドの上に横たわっておられましたけど、何箇所かにわたって包帯も巻かれて、まだ痛むと、痛いんだよと、言われていました。お母さんのほうも、足首のほうに、包帯をされておられました。やけどの程度につきましては、お母さんがレベル1、子どもさんについては、部分的、個所によっても違いますが、レベル1から2、2から3のところもあるというようなお医者さんの見解です。一週間くらい経過をみてみたいといった医療センター側の診療があったと聞いております。

記者 今のところ、事故原因について当日の現場の様子からわかっている事はありますでしょうか?

市長 事故原因等につきましては、今警察等の検証も踏まえて、今現場のほうで精査されていると聞いております。市としても、また、観光協会としても、それにはしっかりと協力をして、検証結果を踏まえ対策を再検討する必要があろうかなと考えております。

記者 昨日の事故当時の安全運行マニュアルというか、救助とか消火の対応については、どのように、市としては迅速であったと、対応についてはどのように思われていますか?

市長 昨日の事故直後の対応についてでございますが、私もその時の現場に居りませんでしたので、どこまでの対応が十分であったかどうかについては、今後の検証に委ねたいと思っておりますが、まず、救急車が来るまでの初期対応については、まずやけど部分を冷やす、ただすぐに氷で冷やしがちになりますが、やはり子どもさんの場合には、氷で冷やすよりも、冷水で患部を冷やすほうがてきめんであろうということで、そういったやけどの患部に錦川の水でしょうか、水で、冷水で対応し、また、救急車が来るまでには、布で、はっぴか何かを濡らして患部にあてて温度を下げる、そういった処置をして救急車が来るのを待ち、その後は救急車に乗って医療センターのほうに処置を委ねたという事でありますので、やれる事はやったのかなと聞いております。ただ、それが十分であったかどうか、それは今後の検証になろうかなと思っております。

記者 4月から新しい体制で鵜飼い事業が始まって、間もない事故という事で関係者の方々もショックだったと思いますが、今後の鵜飼い事業の存続について、これまで、今日ということになると思いますが、どういった協議をされ、今後どういう方向性になるのか教えて頂けますでしょうか。

市長 今日、午前中に関係者と協議を致しまして、まず、先程から申し上げておりますように、事故の原因究明、更には今後の安全対策等十分な検討も必要だとういう認識をしております。その中で、今シーズン9月10日までの今シーズンの鵜飼い、および遊覧の運行については中止の方向で検討をしております。これはもう検討というよりも、そういった方向になろうかと思っております。この点につきましては、観光協会さんと協議してそういった方向になろうかと考えております。

記者 会長さんのほうにお聞きしたいのですが、今回、衝突した鵜舟のほうには、鵜匠さんと船頭さん2人が乗られていたと思いますが、これまでの鵜飼いをする際の安全対策などは、どのように講じられていたのか、たとえば、安全対策のマニュアル。今回、かなり鵜舟が遊覧船のほうに接近していたというような話しもあり、そのまま突っ込んでしまったという目撃情報もあります。そのあたりはこれまで、安全対策はどうなっていたのかという事と、今回の事故を受けてそのあたりの安全対策を今後どのように見直してしていく考えなのか、教えてください。

会長 そういった意味での安全対策、当然舟と舟との間隔というものにつきましては、これは今までの経験の中から、鵜匠、もしくは船頭たちが決めたものがあります。ただし、今日警察の検証もやりましたので、その検証を踏まえて安全マニュアルをもう一度見直す必要があると思っております。ですから、その結果9月10日までの今季の事業につきましては中止させて頂きたいと。その間にしっかり安全面での検討を重ねて、素晴らしいマニュアル、皆さんが納得いくようなマニュアルが出来た時には、再度それをお示しして今後の鵜飼いについて、どのようなかたちでやっていくかということを決めたいと思っております。

記者 これまでの安全マニュアルというのは、あったという事でよろしいのでしょうか。

会長 はい。

記者 それについて、舟と舟の間隔などは実際、遊覧船と鵜舟は、どれくらい離れて運行するとか、その現状はどのようになっていますか?
    
会長 それは季節によって、若干川幅であるとか、流れであるとか違いますので、例えば具体的に10メートルとるとか、10メートルとれとか、そういったはっきりした数字のものはありません。

記者 時期によって川幅とか水量も違ってくるで、そこはもう、鵜匠さんとか、船頭さんとかのある意味経験とか。

会長 そうですね。そういったものを踏まえてのことです。

記者 今まであったマニュアルとか、船頭さんの感覚とか含めての話しですが、今まで取り決めていた事が何か出来なかった事が今回の事故の前にあったりしたのでしょうか。例えば、マニュアルを守らなければならないところが、守られていなかったとか。

会長 今回の事故でですか?

記者 はい。今の時点でそういう何かミスというか、こうしなければならなかったのに、マニュアル通りに出来ていなかったとか。今回はなかったのでしょうか?

会長 今回の事故に関しては、それはありません。

記者 大型の遊覧船の場合にはアンカーでロープを出していますが、今回、そのロープを超えて舟と舟の間に鵜が来たから、上手く操作出来なくなったのだと思うのですが、そのマニュアルの中に、そういうそこへ入っちゃいけないとかいうのは決めてあったのでしょうか。

会長 具体的に例えば、ケースバイケースの中で、こうした場合にはこうしなければいけない、こうした場合にはこうしなければいけない、というような事は正直なところ多分できていないと思います。ですから、今回こういうケースがでてきたと思います。ですから、今日の警察の検証の結果、もう少し具体的なそういう色々なケースがあると思うんですが、そうした場合に対応出来るようなことをやはり決めていかなければいけないという事を今回思っております。

記者 今、市長の話、会長の話しを聞くと、今季は一応中止ということでよろしいのですね?今季中に再開する可能性はないと。

会長 ありません。

記者 要するに、遊覧の事業をされている協会と、市が直営で鵜飼いそのものをやっていて、それを委託しているわけですが、両者で見解は一致されていると。

市長 そうです。9月10日までの鵜飼い、遊覧事業について中止の方向で話をさせて頂いております。

記者 中止と決められたんでしょ? 中止と決めたんじゃないの?

市長 中止ということで決めさせて頂きます。

会長 中止です。

記者 断定していいんですね?

市長 断定して頂いて結構です。

記者 それを踏まえて、市長にお聞きします。鵜飼い事業ですね、今シーズンはこれで中止となったわけですが、今後の存続について、もう検証するのはなかなか難しいと思うんですね。1ヵ月余りの中断があって。市長としては、鵜飼い事業は存続させたい、存続させる決意なのか、それを。

市長 はい。この鵜飼い事業につきましては、存続をしたいと。していきたいという思いで今回新たに、観光協会さんのほうと、新たなスタートを切った事業でありますので、その気持ちは変わっておりません。今回、こういった事故が起きた事によりまして、今後、今シーズンの鵜飼い、遊覧事業については中止という方向性を出させて頂きましたが、今後しっかりと検証することによって、2度とこのような事が無いように、早急にマニュアルの再確認、又、新たな教育そういったものを含めて徹底する事によって、再開を目指していきたいと考えております。

記者 会長のほうに。先程、安全対策の部分で、今回テレビの映像等見ていると、ひとつ間違えると、もっと大参事になっていた可能性もあったかと思うのですが、現状、遊覧船のほうの例えば救命具とかの装備とか、あと、鵜舟のほうに、今回映像を見ていると、手とかで川の水をかけて消火しているシーンもあったのですが、例えば、鵜舟に現状消火用のバケツを積んでいるとか、そういう装備面は現状どうなっているのか教えて頂けますか?

会長 鵜舟のほうにそういった消火に関する器具等は今のところありません。

記者 あと、ライフジャケットと言いますか。

会長 今回映像を見て頂けると分かると思うのですが、子どもさんたちの皆さんがつけていらっしゃったと思うのですが、ライフジャケットにつきましては完璧に数を揃えていますし、皆さん着られるだけの物は用意しています。

記者 昨日も、子どもさんと、親御さんも両方着用していたのでしょうか?

会長 子どもさんだけですね。

記者 大人の方はまた別の。

市長 座布団ですね。座って頂くか、背中にあてていただく座布団で対応しております。   

記者 それは万が一の時に抱えるなりして、浮き具にすると。

記者 昨日の事故で楽しい夏の思い出作りの遊覧船にかがり火が突っ込んできて、お2人の方が今、病院に入られていますが、それ以外のお子さん達の心のケアが心配になってくるのですが、当日遊覧船に乗船されていたお子さん達の今後のケアについては、どういうふうに考えていらっしゃるのでしょうか?

市長 まさに今回、夏休みの楽しい思い出作りということで、多くの親子連れの皆さん方、子どもさんにも参加して頂いて、こういった事故が起き、大変怖い思いをさせてしまった事につきまして、先程から大変申し訳なく思っております。今回怪我をされた子どもさん、お母さん、もちろんでございますが、参加されたすべての方々に対しまして、心から誠心誠意の対応を今後させて頂きたいと思っております。
市のほうと、観光協会のほうで、早速にすべてのご家族の方々に、連絡を取らせて頂いて、色んな対応をすぐに出来る事をさせて頂いておるつもりでありますが、今後もそういった心のケアも含めて、しっかりと対応をしていく必要があろうかなと考えております。
先程、お見舞いに行った帰り際にもお父さんのほうからも、今回参加された他の子どもさんたちに対しても、心のケアについて、しっかりと対応して下さい、というご意向がございましたので、しっかりとそういった思いも踏まえ対応をさせていただきたいと考えております。

記者 観光協会の会長にお聞きするのですが、今回、6月が1,000人以上の乗船客、7月が1,500人以上の乗船客、8月、9月で2,300人近い予約が入っているという事で、非常に順調に推移していたのですが、これによって、何人か職員さんも動員したようですが、観光協会として経営上の痛手というものは出てくるのでしょうか、中止する事によって。

会長 おっしゃって頂いたように、6、7と非常に順調に推移していたことは事実です。
8月も相当数予約を頂いておりますし、特に8月2日の花火の時の遊覧については、180名が満席という形を頂いております。経営的と言いましょうか、お客様の集客については十分な形で進んでいたという事は言えると思います。ただ、今後の事について、当然中止しますとお客様皆さんにご連絡申し上げまして、中止という事に対しましてお客様がどのような心情で、鵜飼いに対しましてお持ちになるか、ちょっとクエスチョンですけれど、来年、早来年にはつながるべく何らかの策を、もし存続するとすれば、何らかのアクションを起こしていかなければ今後、お客様たちが離れていくという心配、懸念はもっております。

記者 今、鵜飼い事務所を作られましたが、職員は何人いらっしゃるのでしょうか。

会長 今5名です。

記者 このほか、請け負いで船頭さんたちがいらっしゃって、ある程度生活の糧を得られる方がいらっしゃると思うのですが、こういった方々の、鵜匠さんについては市のほうの責任だと思うのですが、これについてはどういう風な手当、対応をしていくのでしょうか?

会長 実際、今日のこの問題を、子どもさんの怪我の対応、事故の対応、そういった事で今日のところは費やしたものですから、まだ船頭さんの今後の雇用の問題とか、生活の問題については、誠に申し訳ないのですが、今の時点ではまだペンディングです。

記者 市の方に伺いますが、鵜匠さん達はどうされますか。今、5人でしょうか。

市長 同じく、事故が起き、まず被害に遭われた方々の対応といったところで協議をさせて頂いております。今後そういった鵜匠さん等についての課題については、速やかにまた検討しなければいけないと思っていますが、この時点で結論を出すには至っておりません。

記者 会長さんに。細かい事になりますが、今回衝突した遊覧船のほうは、乗客の定員は30名で良かったのかという確認と、鵜舟に乗られていた船頭さんは大体経験の年数はどれ位の方が今回乗られていたのか教えて下さい。

会長 30名です。

記者 実際に乗られていたのは28名ですか。

会長 はい。通常、目一杯乗っていただくよりも、若干少な目のほうが余裕がありますので、そのような対応はしております。

記者 あと、船頭さんの経験年数は。ある程度ベテランの方ですか。

秘書広報課長 ちょっとはっきり致しませんので、改めさせて頂きます。

記者 今の時点ではなかなかはっきり言えないのかも知れませんが、今回のこういった怪我人が出るという結果が出て、例えばこれまでの安全管理とか、運行の状況を全部含めて、原因がまだはっきり判らない中であえて聞くのですが、どこに問題があったというふうに認識として持っていらっしゃるか。結果として怪我をしたという結果がでてしまっている訳で、例えば振り返って、こういったところが甘かったのではないか。安全管理については、これからやっていくという事なのですが、今の認識として、どこに問題があったか、ここが甘かったたんじゃないかとか、反省すべき点ですとか、振り返ってみて、今感じられる認識が何かあれば。

市長 これから具体的な検証に入っていくわけですが、基本的な事を申し上げれば、かがり火、火を扱うという基本的なところについて、大きな、やけどを含めていろんな、燃えてしまうものですから、そういった危険を伴うというそのへんの認識を改めて我々ももつべきだと思っております。