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市長記者会見「「錦帯橋のう飼」事業再開について」(平成27年5月15日)

印刷用ページを表示する 掲載日:2015年5月15日更新
  • 日時 平成27年5月15日11時~
  • 場所 議会会議室
  • 担当課 秘書広報課広報班

市長 昨年7月30日に発生しました鵜船と遊覧船の衝突事故によりまして、中止しておりました「錦帯橋のう飼」事業につきまして、被害に遭われた方への対応、それと再開に向けた取り組みと事業再開についてご説明をさせていただきます。
本事故でございますが、昨年の7月30日水曜日、午後8時40分頃発生いたしまして、負傷者2名、物損14名という被害が発生をいたしました。
その翌日7月31日から、「錦帯橋のう飼」事業を中止し、被害者への対応に努めるとともに、警察捜査への協力を含め事業再開に向けて検討を重ねて参りました。
まず、被害に遭われた方々への対応といたしましては、火傷で入院された翌日に、私と光廣会長が病院にお見舞いに行きまして、負傷されたご家族へまず謝罪をさせていただきました。
負傷されたご家族のお母さんは、お子さまが事故当日から約2週間入院治療をされたことから、病院での付き添いをされながら、その間治療をされ、現在は治療の必要が無い状況となっております。
しかしながら、お子さんについては、約2週間の入院治療の後、現在も通院治療中でございまして、通院時には担当者が毎回同行するなど、誠心誠意の対応を図っているところでございます。
また、「親子ふれあい鵜飼船」に参加された方全員に、事故後すぐに連絡を取り、被害の有無等、状況の把握を行っております。
「かがり火」の火の粉によりまして、靴や服が焦げた、物損の被害を受けられた方々への対応につきましては、岩国市観光協会が遊覧事業で入っております「総合賠償責任保険」において補償も済んでおります。
以上、被害者への対応につきましては、事故後、誠心誠意の対応を行ってまいりました。

光廣会長 再開に向けての取り組みについてご説明をさせていただきたいと思います。
事業再開については、すでに皆様方のお手元に資料としてお配りしておりますし、今までもことあるごとにプレスリリースさせていただきまして、ご案内させていただいた通りでございます。
平成26年の4月から、岩国市が鵜飼保存事業を、観光協会が遊覧事業と鵜飼事業の一部を受託という形で「錦帯橋鵜飼株式会社」から継承し、新体制でスタートした中での事故であり、岩国市及び観光協会におきましては、今回の事故を厳粛に受け止め、事業再開に向けては慎重に検討してまいりました。
岩国市の伝統文化である「錦帯橋う飼」を後世に継承していくためには、事業そのものの体制の整備を図る必要があるという観点から、今後二度と事故を起こさないために、事業に関わるすべてのものが安全優先、安全最優先の意識を持ち、あらゆる事象に対して安全対策の再構築と接遇マナー向上などの人材育成を図ることが重要であると考えて、
(1)安全運航対策、(2)危機管理対策、(3)人材育成対策という3本の柱を定め、安全管理規定、ならびに接遇マニュアルを作成し、規定に基づく研修・試験を実施し、体制の整備を図って参りました。
今までに机上の研修を1月に3回、そして実地の研修を2月に3回、そして面接ならびに実地試験を3月に2回という形でやってまいりました。すべてが安全最優先という目的でこのような形を取らせていただきました。
そして先般、警察から、捜査結果が出たことを踏まえまして、再度、今月の8日と9日に鵜匠ならびに船頭の方々に集って頂きまして、確認という意味で研修を行わせていただきました。
そして一昨日、13日に市長と慎重に協議した結果、「春の遊覧事業」につきましては23、24の土・日、ならびに30、31の土・日、そして鵜飼遊覧事業につきましては、6月1日から再開するということを決めさせていただきました。
 つきましては、若干皆様方にお願いがございます。遊覧並びに一般鵜飼につきましては、今日の午後からこれを踏まえまして、予約の受付をさせて頂きますけれども、花火、今年は8月8日ですけれども、この花火の日の遊覧受け付けにつきましては、6月1日の午前8時30分を持ちまして受付を開始させていただくということを是非ともご理解を頂きたいと思っております。
それと、今日このような形で皆さん方におそらくきちっとして書いていただくと思いますけれども、非常に例年に比べまして鵜飼に対するアピールが遅れております。一般市民の方、そしてエージェントそして旅館業界。そういったところに対して遅れております。
それを非常に危惧しておりますので、ぜひとも皆様方のご協力を頂きまして、例年に増して多くの方々に、そして岩国の人にも多くの方々に鵜飼を味わって頂きたい、乗って頂きたい、来て頂きたいということを是非ともご協力頂きたいということをお願い申し上げまして、再開の時期についての発表とさせて頂きます。

市長 現在、事故から約10ヶ月が経過しようとしておりますが、今回の事故によりまして失った信頼を回復するために、安全対策等万全な体制整備に関係者一同これまで努めて参りました。
再開いたします、岩国市の伝統文化である「錦帯橋のう飼」事業への温かいご支援のほど、何卒よろしくお願いいたしまして、報告とさせて頂きます。

記者 今回の事故でけがをされてまだ通院中の方がいらっしゃるようですけれども、その方へのご説明というか、今回再開するという説明はされて、ご了解頂いたということでよろしいんでしょうか。

市長 事故に遭われた、やけどをされたご家族の方々には、これまで病院に、またご家族の方々にもこれまでの経緯につきまして説明させて頂きながら、誠心誠意対応をさせて頂いております。
今回の再開につきましても、ご家族の方々にもお話を差し上げまして、今回の再開にあたって異論はないと、温かく見守っていきたいという、そういったお言葉を頂いたところでございます。

記者 安全運航対策のことでお聞きしたいんですが、今回事故を受けて安全管理規定を作られて、机上と実地の研修会と認定試験も新たに設けられて一通りされたということですが、今後安全意識を継続していくためには、引き続きこういったものを続けていくということが必要だと思いますが、そのあたりは今後どのように取り組んでいく予定ですか。

会長 おっしゃるとおりだと思います。これですべて終わったわけではありません。時期につきましてはまだ未定でございますけれども、当然のことながら継続的に、もちろん新しく入る船頭の方もおられますので、それを踏まえてやっていきたいと思っております。
今回も警察、それから国交省あたりから色々アドバイスを頂きながら作ったマニュアルですけれども、これがパーフェクト、完璧なものとは思っておりません。当然その都度ケースバイケースで補填しながら素晴らしいもの、いいものを作っていきたいと思っております。

記者 マニュアルの研修なんかについては、これは例えば毎年されるとか2年に1回されるとかそういった定時にされるのではなくて、随時新しい方が入られたらやっていくというような形なんですか?

会長 新しい人については、もちろん随時やっていかなければいけませんけれども、すでに現在、今回の実地試験で合格されている方につきましても、期日についてはまだ決めていませんが、やっぱり継続的に半年に1回か1年に1回ぐらいは、やっていこうとは思っております。

記者 今の所のPr不足はあると思いますけれども、今シーズンの利用客の見込みというか、予想は何かしてらっしゃいますか。

会長 非常に痛い所でございますけれども、例年ならば5,000とか言えるんですけれども、いかんせん今年については。鵜飼事務所に非常に沢山の問い合わせは頂きました。本当に多くの方から頑張れとか、やらないのかとか、いつからやるのかとかおっしゃって頂いたんですけども、いかんせんまだ予約を受けるわけには行かなかったものですから、それがそのままになっております。ですから、今からお電話頂いた方、もしくは去年ご利用頂いた方、そういった方にダイレクトメールであるとか、直接電話をかけて来て頂くというような形をとろうと思っておりますので、数につきましてはちょっとご勘弁ください。

記者 最低どれくらい来ないと困るとかはありますか。

会長 多ければ多いほどいいのですけれども、やはり3500~4000人は来て頂きたいと思っております。

記者 資料を見ると、試験に受かったのが鵜匠は2人しかいらっしゃらないんですけど、これで十分な観光鵜飼というのが出来るものですか?

会長 現在、この時の数であり、これ以降また増えておりますので、6月1日までには、今まで通りの数は確保出来るという自信は持っております。

記者 現時点の数字は分かりますか。

会長 鵜匠が4名、船頭が27名だったと思います。

記者 合格されたのがですか? 鵜船の船頭さんについては。

市長 担当から、細かい数字は回答いたします。

観光振興課長 鵜匠が現在4名のうち2名という表現になっておりますけど、鵜飼の再開までには4名ということで。現在仕事の関係上、ちょっと受けられなかったということもございますので、これについては4名になると思います。
それから鵜船の船頭さんにつきましては現在8名中5名ということでございますけれども、これもプラス2名が受かるという予定でございます。それから遊覧船の船頭につきましては、現在17名という数字になっておりますけど、4名は合格される予定ということで、実際32名程度の体制となりますので、運営についてはその数で十分だと思われます。

市長 最終的には33になるんじゃないですか?

記者 鵜匠さんが4ですよね。鵜船の船頭さんが7。遊覧船が21。

観光振興課長 4、7、22になるので、最終的には33人です。

記者 例年の鵜飼事情でしたら、1月に鵜の錦川でのトレーニングをやって、それから梅雨前くらいに船の川おろし、船おろしをやってという準備段階をしていくんですけど、今年はそういうことがあったので準備が全然出来ていない。今後の大まかなスケジュールが分かれば教えて頂きたいのですが。

会長 船につきましてはすでにおろしております。鵜飼開きのことでしょうか?

記者 鵜のトレーニングです。

市長 例年であれば1月の上旬に初トレーニングを行っておりましたけれども、今年は事業中止にしておりましたので、この1月のトレーニングは実施をしておりませんでした。ご存知の通り、実施に当たりましては山口県の申請などの手続きなどがあり、スケジュール的にも困難でありましたので、今年は実施いたしておりません。これは、トレーニングは今から?

観光振興課 そうですね。中で。

市長 中で、プールでしてもらっております。

記者 事故を受けて、今までより厳しく、引き締まった中での鵜飼開きとなると思うのですが、改めてそれぞれそういうことを踏まえた上での抱負といいますか、再開にあたってのコメントを頂けますでしょうか。

市長 岩国の伝統文化であります、この「錦帯橋のう飼」を継承していくことが非常に大事であると思っております。そのためにも今回再開に向けて色んな体制整備を整えてまいりましたので、今後しっかりとした、こういった安全運航マニュアル、また接遇マニュアル等をしっかりと協議しながら、失った信頼を取り戻して、この伝統の輝きを消すことのないようにしっかりと継承してまいりたい。そういった責任を感じるところであります。それと、改めて、今回負傷されました方々に心からお詫びを申し上げ、これからしっかりとそういった方々にもご期待に沿えるように、新しく再出発をしてまいりたいという思いを新たにしているところでございます。

会長 今、市長がおっしゃった通りです。ただやはり事故というものは、ちょっとした気の緩み、ちょっとした油断、決してあってはならないのですけども、そういったものの中でのアクシデントだと思います。船頭、それから鵜匠に四角四面に、常に緊張した中でやれというのはやはり言いにくいことですし、それであってはいけないと思っておりますので、乗って頂いた方に対するおもてなしの心、ホスピタリティ、それをこれからもっともっとご理解いただいて、来て良かったという感動を持って帰って頂けるような、そのような鵜飼にしていきたいというふうに思っております。

記者 再開に向けた市の方の予算措置というか、当初予算で計上されていたと思うのですが、昨年途中で中止したことに伴う観光協会への補填というのは最終的にどれくらいになったというのはあるのでしょうか。

観光振興課長 約310万程度だと思います。3月補正で行っております。

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