「家の近くに面白いところない?」と聞かれてまず答えるのがここ”山賊”です。このあたりに住んでいる人なら誰しも知っているテーマパークのようなお食事どころです。
夜、真っ暗な二号線の山道を走っていると、突如現れる明かりとにぎやかさ。まさに山賊が宴をしているような場所です。
外観のおもしろさもさることながら、有名なのは食事、まるで漫画のように大きい鶏肉「山賊焼き」に「山賊むすび」です。
<山賊焼き/お腹も心も満腹になれるフォルムです>
県外からきた友達を案内するのはもちろんのこと、お祝い事があったときの家族の食事や、中・高の同級生たちと卒業後集まるのも山賊でした。
食事どころの少ないこの地域で、山賊のような明るく集える場所があるというのは本当にうれしいことです。
有名なのは山賊焼きですが、来慣れた家族や友達と頼むのは「ひちりん」です。ひとつのひちりんを囲みながら談笑するのもまた楽しいひとときです。
<ひちりん/まるで漫画の昔話に出てきそうなひちりん>
子供のころは、食事が来るまでの間、周りを探検するのが好きでした。時期によって変わるディスプレイも大迫力ですし、森の中に神社や川もあって、走り回っていると食事が来るまでの待ち時間があっというまでした。
今はハロウィンの時期ということで、和洋折衷なハロウィン仕様になっていました。
漫画のようなごはんに、昔話のような家、森の中で食べるご飯・・・「山賊」のことを知らない友達に、この楽しさを説明するのですが、なかなか伝わりません。なので、ぜひ山口まで来られた方は山賊まで足をのばして欲しいです。
子供のころから通っている「山賊」、今度帰ったときは自分の子供も連れて来たいです。そしてあの当時のようなわくわく感を体験して欲しいです。
中村ユキチ