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【由西小学校 相馬芳枝さんその1】

印刷用ページを表示する 掲載日:2023年4月1日更新
 由西小学校は、私のルーツであるふるさとの小学校で、JR由宇駅から由宇川に沿って約4キロさかのぼったところにある。私が育ったのは、由西小学校から歩いて30分ほどの山間にある中倉という棚田の農村である。農家では、子供も重要な労働力であった。弟妹の世話の他、田植え、稲刈り、麦刈り等農家の仕事は何でも手伝った。マツタケとり、栗拾い、ホタル狩り、木いちご探し等懐かしい思い出も多い。
 当時、由西小学校は1学年35人ぐらいであったが、今は全校児童が約10人とのこと。過疎化の進展の早さに驚く。私の訪問にあわせて、校長先生が児童とお話をする機会を作って下さった。人数が少ないので、先生の御指導が行き届き、挨拶をしっかりすることに感心した。児童は熱心に私の話を聞き、積極的に意見を発表してくれた。児童全員に好きな科目を聞いたところ、男子児童で家庭科が好きと答えた人が複数いたことにも驚き、時代の変遷を嬉しく感じた。由西小学校では、昔からホタルの飼育や観察をしていたが、今もその名残があるようである。なお、現在の校舎は60年前の運動場に建っており、昔の校舎址はグランドになっていた。
 13年前にも、由宇町の男女共同参画シンポジウムで招かれた時に、由西小学校で講演したが、その時は全校生が100人近くいて、ブラスバンドの校歌演奏で迎えてくれた。10年で児童数が1/10になるとは、驚きである。その時も、小学生のレスポンスは大変よく、「将来、何になりたいですか?」という問いに対して、沢山手が挙がり、「看護婦さん」「先生」[パイロット]「イラストレーター」・・・などと元気な返事が返ってきた。
 由西小の同級生、高広さんは郵便局退職後、種々のボランティア活動をしておられ、今回の取材を紹介して下さった。彼はまた、小学校低学年の頃の写真も提供してくれた。
由西小学校
由西小学校
授業風景
授業風景(1~6年生)
集合写真
全校(先生と児童)の集合写真(2016)
1950年頃の集合写真
1950年頃の1学年の集合写真