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岩国スズヤさん 山口瑠美さんその4

印刷用ページを表示する 掲載日:2023年4月1日更新
皆さんは初めて買ったCDやレコードの事を覚えていますか?
世代によってメディアは違っても、音楽に熱い思いを寄せた経験は誰しもおありになる事と思います。
昨今、インターネットで音楽を自由に聞くことができ、ダウンロード購入が可能になり、パソコンの前で簡単に自分の物になる様になりました。
便利になった事と引き換えに、好きなアーティストの発売日を待ち望んでCDショップに行き、一目散に帰って音楽をかけるあの興奮が無くなってしまったのは寂しいものですね。

私が初めて購入した音楽は「中山美穂さん」のレコード盤でした。
昭和55年生まれの私ですが、同世代は大体CDの時代ではないかと思います。
幼い頃に石原裕次郎さんに恋をして演歌歌謡曲が大好きになり、そして5~6歳で中山美穂さんのレコードを買ってもらった私は、少しだけ音楽に胸を熱くしたのが早かったのかもしれません。
岩国スズヤさんの外観写真
私の記憶では、麻里布のアーケード街に2店舗レコードショップがありました。
最初のレコードをどちらで購入したかは定かでありませんが、購入したレコード(CD)を大切に持って帰り、プレイヤーでかけて聞いた時の胸の高鳴りを鮮明に覚えています。
幼稚園・小学校・中学校と、それぞれの時代で変化していった趣向を満たしてくれたレコードショップ。
昔と比べ音楽を簡単に手にいれられるようになった時代において、麻里布アーケード街にあるスズヤさんは「音楽ファン」の心のオアシスである事でしょう。
岩国スズヤさんの店内写真
さて、スズヤさんではデビュー当時から私のCDやカセットをいつも置いてくださっていました。
CDショップに商品が並ぶ事は、音楽を志す人間にとってとても感動する事です。
私本人だけでなく、両親や親戚はお店の店頭で私の名前を見つけた時に初めて「あぁデビューしたんだな」と小さく頷いた事でしょう。
そう考えると幼い頃からこのアーケードのCDショップにどれだけお世話になっていたことか・・・。
店頭に飾られた山口さんのポスター
こちらスズヤさんでは、私がお世話になっているテイチクレコードの担当の方が特別に大きな看板を作って下さり、新曲の度にリニューアルして店頭に飾って下さいます。
全国で応援してくださるお客様も、「岩国スズヤさんに行ってきたよ!」と報告をして下さる方がたくさんおられて、自身にとって特別なお店である事に間違いありません。

「音楽」が簡単に手に入る時代だからこそ、CDやレコードの重さが恋しくもなるものです。
商品のビニールをはがす瞬間、プレイヤーに入れる瞬間、商品を開けないと目にすることができないジャケットやクレジット・・・。
商品は新譜が出るたびにどんどん新しく入荷されますが、お店に出向けば懐かしい物や古い物にもたくさん出会えます。
商品だけならばインターネットで簡単に手に入るのです。
しかし、商品と一緒に小さな感動を手に入れられるのは店頭ならではでないでしょうか。
それも新しいお店でなく、「岩国スズヤさん」のように歴史があり、自分の人生とともに音楽を選んできたそんなお店・・・。
皆さんも時にはショップ店頭に足を運んでみてはいかがでしょうか・・・。